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70年代車のオーラは半端ない! 旧車祭りでギラギラに輝いていた4台の「サバンナ」「スカG」「240Z」

当時若者たちを虜にした’70年代国産旧車をレポート

 昨年11月21日、大阪・舞洲スポーツアイランドで開催された「昭和レトロカー万博2021」。会場には沢山の旧車&ビンテージカーが集結し、古き良き昭和の時代にタイムスリップしたかのような雰囲気に溢れていた。もちろん主役は、少しヤンチャな雰囲気を残しながらも経年によっていい味を醸し出すノスタルジックなクルマとそのオーナーたち。魅力に満ちたそんな彼らをレポート!

「発進するときはまず2速に入れる」ってナゼ? 旧車乗りには「当たり前の儀式」8つ

箱スカGT-R50連勝を阻止したロータリーの名車

マツダ・サバンナRX-3(S124型/1976年製)

オーナー:ナカムラ ヨシヒロさん

 ボンネット先端が尖ったイーグルノーズに丸目4灯ヘッドライト、そしてハニカムグリル。いまで言うところのバッドフェイスを生まれながらにして備えていたのがマツダ・サバンナRX-3。ファミリア・ロータリークーペの後継モデルとして、1971年~1978まで生産されたロータリーエンジン搭載車だ。

 当時のツーリングカーレース(富士ツーリストトロフィ500マイル)で、箱スカGT-Rの50連勝を阻止したクルマとしてもその名を歴史に残す、日本を代表するスポーツカーといえる。ナカムラさんのRX-3は、年式からS124系と呼ばれる後期型で、エンジンは12A型ロータリーエンジンを搭載する(前期型は10A型ロータリーを搭載)。

 レースでの大活躍や走りの良さも手伝い、そして族車人気が高まったことなども重なり、程度のいい車両はほとんど残っていないというのがRX-3というクルマの現状。実際に、取材した昭和レトロカー万博2021でも、S30Zや箱スカなどは多数見かけたが、RX-3はナカムラさんのクルマ以外見かけていない。

 そんな貴重なRX-3だが、友人が良好な状態をキープしていたため、2021年3月に友人から譲り受けたとのこと。エンジンは12A型2ローターエンジンをノーマルのまま搭載。オーバーホール後、約1万kmで調子は良好だという。今後は「ペリフェラルポート加工をしたいのと、エンジンルーム内も鑑賞に堪えられるようにキレイにしていきたいですね」と語ってくれた。

■マツダ・サバンナRX-3(S124型)SPEC□エクステリア:スピードフォルム・特注オーバーフェンダー/汎用リヤウイング/ビタローニ・ドアミラー/タント用サイドマーカー□ホイール&タイヤ:レイズ・ボルクレーシングTE37V(F:15×8.0、R:15×9.5)&ダンロップ・ディレッツァZ1(F:225/50R15)、ヨコハマ・アドバンネオバAD06(R:225/50R15)□チューニング:エンジン12A型ロータリー・ノーマルオーバーホール済/K&Nエアクリーナー/ウェーバー・キャブレター/MDI同時点火/マフラー・音量調整付きワンオフ□サスペンション:F:SA22型RX-7用ストラット流用□インテリア:ダッシュボード&ドアパネル・アルカンターラ張り替え/MOMOステアリング+シフトノブ/フロアマット/レカロLXシート張り替え/センターコンソール&シフトパネル自作カーボン施工

阪急電車カラーに塗られた北米逆輸入のダッツン240

ダットサン240Z(S30型/1972年製)

オーナー:鹿出和豊さん

 左ハンドルの逆輸入車となる鹿出サンの240Z。購入当初は、いまアメリカで流行している昔の族車風ワークスフェンダーのレーシングカースタイルにまとめられており、自分の意とするクルマではなかった。それをレストアしながら現在のスタイリングにまとめ上げ、いまはこのスタイルが気に入っているそうだ。購入の動機は「そうだキャブ車に乗ろう!」というなんともシンプルなものだが、それを実現させたのはオーナーの「絶対に乗る!」という強い想いがあったからだ。そんな強い意志で購入した240Z。

 リメイクのスタートはボディカラーからで、Z34型の純正色にオールペンをしたということだが、この色を選んだ決め手は地元を走る阪急電車のボディカラーと似ているから、だ。ボディ全体はスピードフォルムのキットを装着。要所要所にカーボン素材を使ったこのキットは、240Zをよりスパルタンにメイクアップしてくれる。このボディに組み合わせるホイールはレイズ・ボルクレーシングTE37Vのブロンズカラー。17×9.5 インセット−15(フロント)、17×10.0 インセット−20(リヤ)にそれぞれ205、225タイヤを組み合わせている。

 エンジンは2.8LのL28型に換装され、キャブレターはソレックス40⌀を装着。そのほか、MSDイグニッションシステム、ウルトラ・シリコンプラグコード、フューエルリターンシステムなどを備える。また、エンジンルームはもちろんのこと、ヘッドカバーまでもボディ同色にするというオーナーのセンスも好感がもてる。

 レストアを進めるうえで見つかったトラブルは、キーシリンダーの接点が取れていなかったことやウインカースイッチが不調であったことなど。点火系、冷却系などをしっかりと組み直しているので、ストレスフリーで乗ることができるそうだ。おもに週末に乗るクルマであるそうだが、キャブ車の良さを満喫しているオーナーだ。

■ダットサン240Z(S30型)SPEC□エクステリア:ボディオールペン/スピードフォルム・フロントスポイラー+リップスポイラー+オーバーフェンダー+サイドステップ+リヤアンダースポイラーtype2+リヤウイング□ホイール&タイヤ:レイズ・ボルクレーシングTE37V(F:17×9.5−15、R:17×10.5−20)&ダンロップ・ディレッツァZ1(F:205/45R17、R:225/45R17)□チューニング:L28型エンジン換装/ソレックス40⌀キャブレター/ウルトラ・シリコンプラグコード/ミッション4速→5速化/MSD□インテリア:サイトウロールケージ・ロールバー/レカロシート/追加メーター

LDクランクによるL28改3.1ℓ仕様のGT-X

日産スカイラインHT 2000GT-X(GC10型/1972年製)

オーナー:大石さん

 チンスポイラーにオーバーフェンダー、リヤウイングでGTレーサー風のスポーティなスタイルにまとめた大石サンのスカイラインGT-Xは、1972年式。なんと50歳のスカイラインだがバンパーやライトガーニッシュなど、メッキパーツもピカピカでじつに美しいエクステリアだ。

 もともと旧車ファンの大石サン、先輩の箱スカに乗せてもらってから魅了され、このスカイラインを購入。現在はスカイライン以外に、1970年式のサニー110クーペ&バン、ホンダN360の計4台を所有。サニークーペは現在レストア中とのこと。

 さて、本題のスカイラインだが、購入時のエンジンはL28で44φのソレックスキャブ仕様だったのを、日産のディーゼルエンジン用LDクランクを採用した3.1L仕様にチューニング。キャブはソレックスの50φ、H断面コンロッドに、71Cミッションに換装するなどガッツリと手が入れられている。

 インテリアはナンバーセブンのカーボンステアリングに、ラバーソールのシートを装着。メーターはスピードメーター以外はデフィに交換し、追加メーターも備わる。スターロード製のクーラーも装備しているが「故障したら嫌なので使っていない」そう。

 そんな手をかけたスカイラインだが「雨の日にはもちろん乗らない。年に10回も乗らないので、乗る前にはバッテリーの充電が必須」。旧車オーナーならではの必須の儀式があるようだ。

■スカイラインHT 2000GT-X(GC10型)SPEC□エクステリア:スピードフォルム・カーボン製オーバーフェンダー+Fチンスポイラー+Rウイング□ホイール&タイヤ:ワーク・マイスターM1(F:16×9.5、R:16×10.5)&ダンロップ・ディレッツァZ3(225/45R16)□チューニング:エンジンL28改3.1L化/LDクランク/H断面コンロッド/ソレックス50φキャブレター/ビッグバルブ/パーツアシスト・エキマニ/50φデュアルマフラー/71Cミッション/ラバーソール車高調+タワーバー/スピードフォルム・ピロアッパーマウント/S13用6ポットフロントブレーキキャリパー□インテリア:ナンバーセブン・カーボンステアリング/ラバーソール・オリジナルシート/スターロード・クーラー/デフィ・メーター類

足元から地面が見えるようなボロボロボディをフルレストア

日産スカイラインGT(GC10型/1971年製)

オーナー:松野さん

 16年前に購入したときは、ボディからフロアまで穴が開いているようなボロボロの状態だった個体を、フルレストアしたという松野サンの1971年式スカイラインGT。GT-Rエンブレムやスピードフォルム製のオーバーフェンダーなどで、パッと見はGT-R仕様だ。エンジンやサスペンション、駆動系、そしてインテリアに本気のチューニングを施したリアルサーキット仕様の仕上がりとなっている。

 エンジンはL28&ソレックス40φだったのを、89.5φピストンでボアアップした3245cc&ソレックス50φ仕様に変更。7速ドグミッションやR32スカイラインGT-R用プロペラシャフト、ファイナル変更に加え、ブレーキはフロントにAP製キャリパー+320φベンチレーテッドディスクを装備する。

 さらにトランクには安全タンク+コレクタータンク、バッテリーを移設。インテリアのカーボン製ダッシュボードやメーターパネル、フルバケ&サベルト4点式ベルト、デジタルメーター、アルミフロアプレートなど、超スパルタンでカッコいい仕上がり。エクステリアはボンネット/前後バンパー/トランクなどをカーボン製に変更している。今後はリヤフェンダーパネルをFRPでやり直す予定だそうだ。

■日産スカイラインGT(GC10型)SPEC□エクステリア:スピードフォルム・カーボン製オーバーフェンダー/カーボン製Fバンパー+Fチンスポイラー+ボンネット+トランク+Rウイング+Rバンパー□ホイール&タイヤ:レイズ・ボルクレーシングTE37VSL(F17×9.5 R17×10.5)/ブリヂストン・ポテンザRE71-R(F215/45R17、R235/45R17)□チューニング:エンジンL28改3245cc/OS技研フルカウンタークランク+89.5φピストン+シーケンシャル7速ドグミッション+トリプルクラッチ/R32用プロペラシャフト加工/ソレックス50φキャブレター/ワンオフ61φタコ足/3層アルミラジエター+電動ファン/ラックオルタネーター/亀有オイルパン+オイルクーラー/MSD7点火システム/ラバーソールF車高調/リヤ別体式ショック/APレーシングFキャリパー+ベンチレーテッドディスク/1インチマスターシリンダー/ワンオフチタンマフラー/リヤバッテリー/36L安全タンク/ポンプインコレクタータンク□インテリア:ワンオフカーボンダッシュボード+メーターパネル/スタック・デジタルメーター/9点式ロールバー/レカロ・フルバケシート/アルミフロアプレート

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