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一般ユーザーも総選挙で一緒に盛りあがりたい!2018年度日本カー・オブ・ザ・イヤー「10ベストカー」について思うこと

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一般ユーザーも総選挙で一緒に盛りあがりたい!2018年度日本カー・オブ・ザ・イヤー「10ベストカー」について思うこと

今年も「日本カー・オブ・ザ・イヤー」のノミネート車27台と、そこから選出された「10ベストカー」が発表されました。

あまりの人気ぶりにいまだ納車待ちが解消されないスズキ ジムニー(ジムニー シエラ)は、残念ながら検査データ不正問題を理由にエントリーを辞退。スバル フォレスターも10ベストカーに選ばれた後、完成検査に関わる不適切事案を理由に選考を辞退しました。次点車の繰り上げはなく、9台で最終選考が行われます。

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この後、モータージャーナリストを中心とした60名の選考委員により最終選考会が行われ、12月7日にカー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)と、各特別賞の受賞車が発表されます。

2018年度日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー

・トヨタ カローラスポーツ
・トヨタ クラウン
・ホンダ クラリティPHEV
・マツダ CX-8
・ミツビシ エクリプスクロス
・アルファロメオ ステルヴィオ
・BMW X2
・ボルボ XC40
・フォルクスワーゲン ポロ ※「GTI」を含む
----------------
・スバル フォレスター(辞退)

業界と一般ユーザーとの乖離が大きい日本カー・オブ・ザ・イヤー

恒例イベントとして、すっかり定着した感のある日本カー・オブ・ザ・イヤー。自動車メーカーからみれば、自社製品の魅力や技術が評価されて脚光を浴びる、名誉ある賞なのだと思います。また選考委員や関係者からみれば年に一度の盛大なイベントで、腕のふるいどころでしょう。一方で私たち一般ユーザーやいちクルマファンから見ると、縁の遠い…まるで別の世界で催されているイベントのように感じられます。その疎外感の理由は、やっぱり何ひとつカー・オブ・ザ・イヤーに参加していない、できないからに他なりません。

とはいえ一般ユーザーによる選考や審査の参加は、あまりにも無茶。クルマにどれだけの先進的な試みや革新的な技術が注ぎ込まれたかなど、相応の知識とスキルを持っていなければ分かるものではありません。なにより年度内に発売されたクルマのみが対象では、乗り比べて善し悪しをはかるどころか、ほとんど触れる機会すらないのが実情です。選考に関わっても、単なる人気投票に終始してしまうことが予想されます。

結局のところ、いいクルマの判別はモータージャーナリストや自動車評論家たちの知識や感性、デザインへの目利きに頼るしかありません。ならばせめて、信頼できる人に選考委員に票を託したいもの…。

そうです、一般ユーザーが参加できるのは、信頼できるモータージャーナリストや自動車評論家を選出すること。カー・オブ・ザ・イヤー選考委員考総選挙の実施です!

カー・オブ・ザ・イヤー選考委員の総選挙を行ってみてはどうか?という提案

突拍子もないことのように聞こえますが、総選挙は案外、理にかなっていると思います。メディア露出の多い人ほど有利になりますが、ユーザーの目に届くところへ積極に出て、目新しい情報をわかりやすく、そして楽しく伝えられる人が有利になるのは当然のこと。それに総選挙上位に入った選考委員となれば、お笑い芸人でいう某ファイナリストのような箔がつくのではないでしょうか。

本来なら選考委員に入れないようなキャリアの浅い人でも、ネットの動画配信を駆使して活動することで投票されるチャンスを得られます。ネットの人気爆発力は、すさまじいものがありますからね。この爆発により実力不足の人が選ばれてしまう可能性もありますが、ネット人気の持続はとにかく大変です。「相応の実力がないな」と見切られれば次に選ばれることはないでしょうから、それほど気にする必要はないと思います。

活きがいい新人の台頭が目覚ましければ、大御所だってうかうかしていられません。考え方や信念で選考委員を辞退している人も、ユーザーからの投票結果により要請されたのならば引き受けてくれるのではないでしょうか。

カー・オブ・ザ・イヤー選考委員の総選挙は、ネガティブな面の抑止力にもなるはず

明確な基準のない個々の裁量に一任した選考は、どうしてもネガティブな一面を抱えます。元選考委員メンバーが暴露したメーカーからの接待問題も、誰が選考委員に入るか分からない状況を作れば行うことが難しくなるでしょう。

真実か風評か? 選考委員メンバーがその立場を利用し、特定の車種やメーカーが有利になるよう行動するといった黒いウワサ。現状ではウワサが事実であっても追及されることがほとんどないため、張本人はどこ吹く風です。しかし、ユーザーがジャッジをくだせる場を設ければ、多少なりとも抑止力になるのではないでしょうか。

どうでしょう、選考委員総選挙。本当に実施するとなれば、きっといくつもの課題や問題が出てきます。しかし投げ出さずにトライアンドエラーを繰り返して継続すれば、真摯な選考の場と一般ユーザーも参加できるお祭り的な場を併せ持つ、メリットの大きいシステムに化けると思います。

なにが言いたいかというと、一般ユーザーの私たちも、なんらかの手段でカー・オブ・ザ・イヤーに参加して盛り上がりたいのですよ、えぇ。

日本カー・オブ・ザ・イヤー公式サイト:http://www.jcoty.org/

[ライター・画像/糸井賢一]

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