■30億円超え!? ゴードン・マーレーが生んだ現代版スーパーカー
1992年に登場した「マクラーレンF1」で“走りの純度”という哲学を確立したゴードン・マーレー氏が、再び世界に挑みます。
【画像】超カッコイイ! これが 新型「“3人乗り”スポーツカー」です!(43枚)
2025年8月15日、米国カリフォルニア州ペブルビーチで開催された「モントレー・カーウィーク2025」で、新ブランド「Gordon Murray Special Vehicles(ゴードン・マーレー・スペシャル・ビークルズ/GMSV)」を立ち上げ、その第一弾として「GMSV S1 LM」を世界初公開しました。
GMSV S1 LMは、ゴードン・マーレー氏が手がけた「マクラーレンF1 GTR」がル・マン24時間レースで総合優勝を果たしてから30周年を記念して誕生した公道仕様スーパーカーです。
モデル名の“LM”は「ル・マン」を意味すると同時に、“Special One(スペシャル ワン)”の略としての意味も持ちます。マーレーが掲げる「軽量」「美」「走りの純度」という理念を極限まで突き詰めた一台であり、マクラーレンF1のスピリットを継ぐ最新のロードカーとして注目を集めました。
外装は軽量カーボンファイバーを用いたモノコック構造で、シャープなフロントスプリッターや2段式リアウイング、ディフューザーを備えたボディは、美しさと機能性を融合。
ボディサイズは全長4443mm×全幅1891mm×全高1149mm、ホイールベース2700mmというプロポーションながら、車両重量はわずか986kgに抑えられています。これは近年のV12スーパーカーとして驚異的な軽さです。
パワーユニットは、英国コスワースと共同開発した「GMA V12」エンジン。排気量4.3リッターの自然吸気V型12気筒で、最高出力730馬力/11500rpm、最大トルク470Nm/9000rpmを発生します。
圧縮比は14.0:1、最高回転数は1万2100rpmに達します。吸排気系の応答性を極限まで高め、インコネル製エキゾーストシステムには18金製の断熱材まで使用されるという徹底ぶりです。
可変バルブタイミングを備えたギア駆動式DOHC4バルブ構造を採用し、そのサウンドはF1マシンを思わせる高周波の“メカニカルシンフォニー”。しかもエンジン本体はわずか178kgという軽量設計で、まさに技術の結晶です。
レイアウトはミドシップ(MR)で、駆動方式は後輪駆動。トランスミッションは6速MTを採用。マーレーは「ドライバーが完全に主導権を握ることこそが、走る歓びの核心だ」と語っており、最新の電子制御やDCTではなく、あえて3ペダルを選びました。
サスペンションは専用ジオメトリーを採用し、アルミ削り出しアームと軽量ダンパーにより鋭いハンドリングを実現。ブレーキにはカーボンセラミックを使用し、抜群の耐フェード性と制動力を確保しています。
コックピットは3人乗りのセンターシート構成。ドライバーが中央、乗員が左右に配置される独特のパッケージングは、マクラーレンF1への明確なオマージュです。室内はレザーとアルカンターラで仕立てられ、スイッチ類もすべて手の届く範囲に設置。
アナログメーターが並ぶ計器盤は、デジタル化全盛の時代にあって逆に新鮮さを感じさせます。ゴードン・マーレーが理想とする「ドライバー中心のクルマ作り」を、最も純粋な形で体現した空間といえるでしょう。
S1 LMはわずか5台のみが製造され、価格は非公表。納車は2026年以降が予定されています。なお、2025年11月21日に米国ラスベガスで開催されるRMサザビーズ・オークションには、このうち1台が出品される予定で、落札価格は2000万ドル(日本円で約31億円)を超えるとも予想されています。
1992年に登場したマクラーレンF1から33年。ゴードン・マーレーが再び自らの名を冠して送り出すGMSV S1 LMは、あの伝説のスーパーカーを現代の技術で再構築した“究極のピュアドライビングマシン”として、スーパーカー史に新たな1ページを刻む存在となりそうです。(くるまのニュース編集部)
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走りに特化した性能ゆえにユーザビリティとか使い勝手を完全無視だった3人乗りレイアウトのF1の再来になるだろうか。