新型は従来モデルの骨格を踏襲した進化版の可能性
もっとも手の届きやすい軽乗用車カテゴリーのエース格、「スズキ アルト」がフルモデルチェンジに向けたティザーサイトを公開しています。(https://www.suzuki.co.jp/car/alto/special/)
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1979年に発売され激安で話題になった“47万円アルト”から数えて9代目となる次期アルトはどんなクルマになるのでしょうか。情報を整理してみましょう。
まずはエクステリア。ヘッドライトの位置などから考えるに、従来モデルの骨格を利用した進化版のメカニズムを持っていると予想されます。プレーンな現行アルト(8代目)に対して、次期型は加飾が多めのルックスで、ティザーサイトでは2トーンカラーも用意されることが見て取れます。
乗用車専売モデルとなる新型はラパン化する!?
じつは現行型アルト(8代目)の途中から、商用バンの併売をやめ、セダン専用モデルになっています。新型のエクステリアのテイスト変更は、乗用専用モデルらしさを強めるためではないでしょうか。具体的にはアルトの派生モデルである「ラパン」に近いテイストで、新型アルトはラパン的なモデルへと進化して、ラパンはさらに個性的な方向に進むということなのかもしれません。
インテリアのレイアウトも現行型と非常に似ています。とくにインパネシフトの左側にエアコン操作パネルを置いているあたりは、フルモデルチェンジというよりビッグマイナーチェンジの雰囲気もあるほど。
また、現行型のシフトパネルはCVT車がストレート式、AGSモデルはジグザグのゲート式ですが、新型の写真はストレート式でCVTを予想させるものになっています。MTベースのオートマである5AGSが残るのかどうか気になるところです。
注目のマイルドハイブリッドは軽の燃費を大幅更新するか?
エンジンの情報は未公開ですが、ついにマイルドハイブリッド仕様が登場することがアナウンスされました。発電・駆動アシストを兼ねるISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)と、シート下に置かれたリチウムイオンバッテリーによって構成されるもので、「ワゴンR」や「スペーシア」と共通のシステムを使っていると考えるのが妥当です。
たとえばワゴンRの場合、非ハイブリッド車の燃費はWLTCモード燃費は24.4km/Lで、マイルドハイブリッドは25.2km/L。ここから、スズキのマイルドハイブリッドの燃費向上率は3%程度と考えられます。
非ハイブリッドである現行型アルトの燃費(25.8km/L)から3%伸びるとすると、新型アルトのマイルドハイブリッド仕様の燃費は最低でも26.6km/Lあたりと予想できます。軽量化や走行抵抗の低減なども進んでいるでしょうから、もしかするとWLTCモードで27.0km/Lという軽自動車としては驚異的なレベルの燃費性能を見ることができるかもしれません。
ACCや車線維持といった先進運転支援機能は見送りか?
先進安全機能では、ステレオカメラをメインに使った「スズキセーフティサポート」が全車に標準装備されると発表されています。夜間の歩行者検知、前後の誤発進抑制、オートハイビームなど必要十分な機能を備えたパッケージですが、追従クルーズコントロールや車線中央維持などの先進運転支援機能は備わらないようです。また、インテリアの写真からパーキングブレーキがサイドレバー式なので、オートホールド付きEPB(電動パーキングブレーキ)も望み薄ではないでしょうか。
唯一のライバルといえる「ダイハツ ミライース」はしばらくガソリンエンジンだけのラインナップとなりそうですから、ハイブリッドが設定されて燃費でさらにリードを広げるであろうアルトの優位性はゆるぎないものになりそうです。
ただし、マイルドハイブリッド仕様は価格アップが確実。例えばワゴンRの場合で、マイルドハイブリッドの有無による価格差は10万円前後となっています。安いことが重視される軽のベーシックセダンだけに、ユーザーがどのように判断するのか、大いに注目したいポイントです。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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みんなのコメント
ヘッドアップディスプレイもありそうですが、価格上昇は抑えて欲しいです
あとワークスにも期待したいですね