■軽自動車なのに「ラグジュアリー」な高級車!?
日本の自動車市場において高い人気を誇る「軽自動車」は、その手頃な価格と優れた取り回しの良さが大きな魅力。
【画像】超カッコいい! これが660ccの「小さな高級車」です(37枚)
一方で、コストを抑えたモデルでは「内装の質感が物足りない」と感じる人も存在するでしょう。
しかし実は、軽自動車でありながら高級感を追求した、ハイグレードな車種も存在しました。
それがダイハツ「タント」シリーズの派生モデルとして過去に展開していた「タントエグゼ」です。
タントエグゼは、2009年に発売。ベースとなった2代目タントが、広い室内空間で圧倒的な人気を博していたのに対し、タントエグゼはさらに「上質感」をプラスしたモデルとして市場に投入されました。
その最大の特徴は、「グラマラスシート」と名付けられた座席にあります。座面に起伏を持たせ、厚みを増したことで、従来のタントにはなかった上質な座り心地を実現しました。
これによって、シート高はベースのタントより15mm、室内高も20mm高くなり、乗り心地と快適性の両立を図っています。
インテリアはベージュとブラックで統一された落ち着いたデザインで、まさに「大人のタント」と呼ぶにふさわしい仕上がりでした。
エクステリアもタントとは大きく差別化され、全く異なるスタイリッシュなデザインを採用。
Aピラーを寝かせ、よりアグレッシブなスタイルに変更したほか、リア側の「スライドドア」を廃止し、高級車のような「スイングドア」を採用しました。
さらに、エアロバンパーやリアスポイラーを装着したドレスアップモデル「タントエグゼカスタム」もラインナップ。
こちらは黒を基調としたクールな内装と、より上質となった「グラマラスコンフォートシート」が特徴でした。
パワーユニットには、タントエグゼが最高出力58馬力の自然吸気エンジンを搭載し、タントエグゼカスタムは最高出力64馬力のターボエンジンを搭載。
いずれもトランスミッションにCVTを採用しており、4WD車を選択すると4速ATが組み合わされました。
このように、アグレッシブな外装、上質なインテリア、そしてシートの座り心地の良さが高く評価されたタントエグゼでしたが、販売はダイハツの想定していたほど伸びませんでした。
その大きな要因が、「スライドドアを廃止したこと」だとされています。
高級感を追求したゆえの選択が、乗り降りのしやすさが重要視される軽ハイトワゴン市場において裏目に出てしまったのです。
2011年にはマイナーチェンジを実施し、さらに高級感のあるエクステリアデザインに刷新しましたが、販売の苦戦を挽回できず、タントエグゼは2014年9月に新車市場から姿を消しました。
※ ※ ※
このように約5年の短いモデルライフとなったタントエグゼですが、軽自動車という枠の中で高級感を追求するという新しい試みと高い志を持った、魅力的なクルマでした。
現在、中古車市場では手頃な価格帯になりつつあるため、上質なセカンドカーを求めるユーザーにとっては、最適な一台となるかもしれません。(くるまのニュース編集部)
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