アストンマーティンF1、フェルスタッペン獲得に必要なのは“最高のマシン”。ニューウェイ「それ以上の夢物語を語っても無意味」

　アストンマーティンのマネージング・テクニカルパートナーを務めるエイドリアン・ニューウェイは、将来的にレッドブルからマックス・フェルスタッペンを引き抜く最善策として、単に最高のマシンを開発することだと考えている。

　ニューウェイは4月3日から、大富豪ローレンス・ストロール率いるアストンマーティンに加入。イギリス・シルバーストンに新設されたファクトリーで作業を開始した。

　アストンマーティンは次世代レギュレーションが導入される2026年からホンダのワークスパワーユニット（PU）を搭載し、チーム代表兼CEOとしてアンディ・コーウェル、技術主任としてエンリコ・カルディレが陣営を牽引する。

　アストンマーティンがF1新時代でのタイトル争いに向けてコース内外で準備を進める一方で、4度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンとチームの関係も度々噂されてきた。中にはストロールがフェルスタッペンに10億ドル（約1426億円）のオファーを出しているとの情報もある。

　フェルスタッペンが現在所属するレッドブルとのドライバー契約で離脱条項を設けているというのは公然の秘密であり、チームがタイトル争いに加われないのであれば、2028年に契約終了を迎える前にチームを離れる可能性もある。

　モナコGPでmotorsport.comを含む一部メディアに語ったニューウェイには、やはりフェルスタッペンの獲得についてどう考えているかという質問が飛んだ。

　そこでニューウェイは、アストンマーティンがコース上で競争力を発揮することによってのみ、フェルスタッペンにとって魅力的な選択肢になるとの考えを示した。

「マックスが驚異的な才能の持ち主で、最高の選手であることは明らかだ。そしてマックスは状況を単純な方程式に落とし込むことを好む」とニューウェイは言う。

「このケースで言えば、彼は最速のマシンを提供すると信じることができるチームを選ぶ。つまり、マックスを惹きつけるためには、まず速いマシンを作らなくてはいけない。それ以上の夢物語を今から語っても意味がない」

　またニューウェイは、2度のF1世界チャンピオンであり2026年までアストンマーティンと契約延長を結んだフェルナンド・アロンソと共に仕事をすることが長期的な目標だったという。そしてそのチームメイトであるランス・ストロールが過小評価されているとも感じているようだ。

「フェルナンドは非常にクールなキャラクターだ」とニューウェイは言う。

「彼はルイス（ハミルトン）と並んで長年ライバル的存在だった。私は数多くのドライバーと共に仕事をしてきたが、ルイスとフェルナンドのふたりとはずっと仕事がしたいと思っていた。両方とはできないが、少なくともひとりとは働くことができる」

「ランスは不当な評価を受けているドライバーだと思う。チームメイトとして対峙してきたのは、チェコ（セルジオ・ペレス）やニコ（ヒュルケンベルグ）、セバスチャン（ベッテル）、そしてフェルナンド。彼はそこに肩を並べていた」

「F1にたどり着いたドライバーというのは誰でも明らかに非常に優れている。ランスはみんなが評価するよりもずっと良いドライバーだと思う」

Comments

[grp********]

私は、ランス・ストロールの何処が優れたドライバーなのか、その良さがサッパリわからない。
親父のカネのみのドライバーだろ。

[aeh********]

スーパーライセンスを持っていると言う事はF1に乗る資格と技術がある証明だろう。
いくら親が金持ちでも取れる事はないからな。