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生産終了なんて悲しすぎるだろ!!!! オフロードワゴンの火付け役[スバル アウトバック]よ永遠に!!!!

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生産終了なんて悲しすぎるだろ!!!! オフロードワゴンの火付け役[スバル アウトバック]よ永遠に!!!!

 ワゴンの快適性や利便性と、SUVの走破性を持ち合わせたアウトバック。レガシィファミリーの一員として世に送り出されて20年近く経とうとしているが、惜しまれつつ2025年3月に生産終了の予定。そこで今回は、早くからクロスオーバーモデルとして活躍したアウトバックの歴史を振り返ってみよう。

文/木内一行、写真/スバル

生産終了なんて悲しすぎるだろ!!!! オフロードワゴンの火付け役[スバル アウトバック]よ永遠に!!!!

【画像ギャラリー】名車アウトバックの歩みに刮目!(18枚)

「アウトバックの基礎を作ったクロスオーバーモデル」 BG/BH

専用セッティングのサスペンションと大径オールシーズンタイヤにより、最低地上高200mmを確保。ストーンガード付きフォグを内蔵した専用バンパーやグリル、リアリップスポイラーなどでSUVテイストを演出。2トーンカラーも専用だ(BGグランドワゴン)

 レガシィに初めてクロスオーバーモデルが投入されたのは、2代目(BG)の時。北米で「アウトバック」の名で先行して発売されていたが、日本では1995年8月に「グランドワゴン」の名でデビューした。

 そのグランドワゴンの特徴は、なんといってもステーションワゴンでは例のないロードクリアランスから生まれる高い悪路走破性と、ツーリングワゴン譲りのスポーティかつ安定した走り。

 エクステリアも専用マスク&バンパーや2トーンカラー、大径オールシーズンタイヤなどでたくましさを表現。開発コンセプトの「大地と調和する走り」をうまく具現化したクロスオーバーSUVに仕立てたのである。

 ただ、1997年8月のマイナーチェンジ時に「ランカスター」に改称し、グランドワゴンの名はわずか2年で消滅してしまった。

 続く3代目レガシィ(BH)でもランカスターは継続してラインナップされた。ワゴンのメリットを最大限に活かしつつ、都市型SUVとして独自の魅力を強化。

 ロードクリアランス200mmを確保しながら全高を1550mmに抑えることで多くの立体駐車場にも対応。さらに、大型バンパーの採用や、樹脂製クラッディングパネルをフェンダーやドア下部にあしらい、傷つき防止とともにタフさを表現している。

 また、2000年には新開発の3リッターの6気筒エンジンが搭載された。

【画像ギャラリー】名車アウトバックの歩みに刮目!(18枚)

「世界統一名称が与えられて飛躍を遂げたシリーズの代表作」 BP

 2003年には「歴代最高のレガシィ」との呼び声も高い4代目(BP)がデビュー。ツーリングワゴン/B4から5カ月ほど遅れ、それまでのランカスターは世界統一名称の「アウトバック」として追加された。

 エアロダイナミクスを追求するとともに、全車3ナンバーサイズとなったボディには、専用デザインのグリルやバンパーを装備。

 ボンネットもアウトバック独自の意匠となり、力強いオーバーフェンダーやサイドクラッディングも装着。クロスオーバーモデルらしい独自のスタイルを構築したのである。

 最低地上高200mmを確保し、大径オールシーズンタイヤを装着することは従来と同じだが、リアサスペンションには常に車高を一定に保つセルフレベリングサスペンションが採用された。

 エンジンは3リッター6気筒と2.5リッター4気筒の2本立てで、駆動方式はレガシィシリーズ共通のシンメトリカルAWD。ただし、エンジンによってシステムは異なり、3リッターはVTD(バリアブル・トルク・ディストリビューション)-AWD、2リッターはアクティブトルクスプリットAWDとなる。

 2008年には運転支援システムの先駆けとなるアイサイトを初めて搭載。

 そしてアウトバックは、独自のスタイルや優れた走破性、高い利便性などにより評価を上げ、クロスオーバーSUVとしての地位を確固たるものにしたのだ。

【画像ギャラリー】名車アウトバックの歩みに刮目!(18枚)

「北米を強く意識して立て続けにサイズアップ」BR /BS

プラットフォームを一新してサイズアップしたボディは、力強さと存在感をテーマにデザイン。アウトバックは専用パーツでタフなイメージを強調。さらに、ボディ下部をブラックアウトすることで車高をより高く見せている(BRアウトバック)

 レガシィの誕生20周年という節目に登場したのが5代目(BR)。初めて、ツーリングワゴン、B4、アウトバックの3車が同時に一新された。

 これまでは国内での扱いやすさなどを考慮してきたが5代目では北米を強く意識し、ボディサイズはひと回り拡大。アウトバックは、ワイドフェンダーや専用グリルの採用により押し出し感も強めだ。

 また、200mmまで高められた最低地上高がSUVテイストを強調している。

 エンジンも大きくなり、4気筒は2.5リッターのままだが、6気筒は国内ではアウトバック専用となる3.6リッター。ミッションは前者がリニアトロニックCVT、後者は5ATをドッキング。すべてのメカニズムが一新された。

 2014年に登場した6代目(BS)では、B4は従来通りラインナップされたが、レヴォーグが登場したこともありツーリングワゴンは廃止。よって、ワゴンモデルはアウトバックのみとなった。

 さらに大きくなったボディはスバルのフラッグシップSUVにふさわしい風格を持ち、上級クロスオーバーならではの上質感や存在感を追求。バンパーガードやサイドクラッディングでアウトバックらしいタフさや機能性を表現している。

 室内は「コンフォート&スポーティ」をデザインテーマとし、ロングドライブでも居心地の良い上質な空間だ。

 パワートレインは4気筒2.5リッターとリニアトロニックCVTの組み合わせのみで、シンメトリカルAWDにはエンジンや駆動力、ブレーキなどを制御して悪路走破性を高める「X-MODE」が新採用された。

【画像ギャラリー】名車アウトバックの歩みに刮目!(18枚)

「歴代が培った価値に最新技術を盛り込んだ最終モデル」BT

 6代目(BT)が日本で正式発表されたのは2021年10月のこと。B4がラインナップから外れ、ついにアウトバックのみとなってしまった。

 そんな孤軍奮闘するアウトバックは、歴代モデルが培ってきた価値に最新の技術を組み合わせ、さらなる進化を遂げた。

 エクステリアは、これまでのアウトバック同様のテイストを受け継ぎつつ、アクティブ感やタフさをいっそう強調。クラッディングパネルはトレッキングブーツをイメージしたという。そして、ボディはまたしても大きくなった。

 ボディサイズを見直して居住空間とラゲッジスペースが拡大された室内は、フル液晶メーターや11.6インチセンターディスプレイ、フロントガラスにアイサイトXの状況などを投影するアイサイトアシストモニターなど、先進装備も積極的に採用された。

 エンジンは4気筒1.8リッター直噴ターボのみ。レヴォーグやフォレスターにも搭載されるユニットだが専用にリセッティング。レギュラーガソリン仕様というのはユーザーにとってうれしいかぎりだ。組み合わされるミッションはリニアトロニックCVTとなる。

 そして2024年10月には、2025年3月末までの受注をもって生産終了を発表。アウトバックのみならず、レガシィシリーズの歴史も幕を下ろすことになった。

【画像ギャラリー】名車アウトバックの歩みに刮目!(18枚)

「アウトバックのポジションを継ぐのはコレしかない!」レイバック

 生産終了まであとわずかとなったアウトバックだが、その後を担うのはレイバックだろう。レヴォーグの派生モデルとして追加されたため、正式名称はレヴォーグ・レイバックとなる。

 そんなニューフェイスは、SUVにアウトドア性だけでなく都会的なフォーマル性を求め、運転の楽しさや安心、基本性能の高さを重視するユーザーがターゲット。

  レヴォーグよりも車高を高めて200mmの最低地上高を確保し、ボディには専用デザインのバンパーやグリル、サイドクラッディングなどを装備。「土の香りがしない」独自のSUVスタイルを目指している。

 ちなみに、パワートレインは1.8リッター直噴ターボとリニアトロニックCVTの組み合わせで、これはレヴォーグからの変更はない。 

 ポジション的にはアウトバックよりもオンロード志向が強く、サイズもひと回り小さい。しかし、ワゴンスタイルのクロスオーバーSUVはレイバックだけ。次期アウトバックはワゴンからSUVに激変するとの情報もあり、貴重な存在であることは間違いない。

【画像ギャラリー】名車アウトバックの歩みに刮目!(18枚)

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グーネット

みんなのコメント

25件
  • DUB
    BS9乗りですがデカいよね、見た目は大きく感じないデザインですがワゴンよりSUV感が強いです。
    水平対向エンジンは初めて乗りましたがまぁバランスのいい事に驚きました。
    スバルの印象通り各所に独自の作り方をしていますがいかんせんPRが下手な事、ディーラーの対応は何故か売ってやる感丸出しで笑います。
    トヨタの作戦なのかねこれは、北米で売れれば良い車作りも違和感有るし車も販売も独自です。
    フォレスターは車の良さで売れてますね、諸般の事情でアウトバックにしましたが高級車の様な走りも出来るしその名の様にアウトドア的にも使えるし荷室は膨大で放り込める、思った通りの良い車です。
  • なんぴん
    売れなければ販売終了だろう。
    BSは良かったけどBTはデカすぎるし微妙な1.8Lターボでは売れないでしょうね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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