メルセデスAMGは「ブラックシリーズ」の復活を正式に発表した。AMG GTをベースに、この象徴的なラベルが再び公道へと帰ってくる。以下、現時点での初期情報をまとめる。
「メルセデスAMG GT ブラックシリーズ(Mercedes-AMG GT Black Series)」は、”ブラックシリーズ”の頂点に位置する存在とされてきた。すなわち、公道走行が可能でありながら、妥協なきトラック志向を貫いたモデルである。2006年から2021年まで、この名称はアファルターバッハ発の極端に過激なスポーツモデル群を象徴していた。その後ラインアップから姿を消したが、それは一時的なものに過ぎなかった。今回、AMG GTをベースとして“ブラックシリーズ”の復活がアナウンスされた。
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振り返り:730馬力とノルドシュライフェ記録第6世代ブラックシリーズは技術的にも特筆すべき存在だった。4.0リッターV8ツインターボ(フラットプレーンクランク)は、最高出力730馬力、最大トルク800Nmを発生。0-100km/h加速はわずか3.2秒、最高速度は325km/hに達する。さらに、可変式フロントスプリッターや巨大なリアウイング、専用開発のミシュラン「カップ2R」タイヤなど、高度なエアロダイナミクスが組み合わされていた。
第6世代ブラックシリーズはあらゆる面で常識を打ち破り、ノルドシュライフェで記録的ラップタイムを樹立した。このモデルは性能・グリップ・空力の総合力により、公道走行可能な量産車としてノルドシュライフェ最速記録を樹立。AMGはこの成功の再現を狙っている。
AMG史上もっとも過激なブラックシリーズへ新世代AMG GTの登場により、次なるブラックシリーズも到来する。メーカーによれば、これはシリーズ史上もっともラディカルなモデルになるという。この車両は将来のGT3レーシングカーのホモロゲーションベースとしての役割も担うが、公道走行性能にも明確に焦点が当てられている。
2025年10月以降、プロトタイプはビルスター ベルクなどで徹底したテストを実施中。詳細なスペックは未公表だが、4.0リッターV8ビターボエンジンの継続採用は確認されている。
カモフラージュ越しでも、新型ブラックシリーズがいかに純粋なトラック志向マシンに近いかは明らかだ。カモフラージュされた車両からも、その過激さは明らかだ。ワイド化されたフロント、大型エアインテーク、追加されたエアベント、そして2段構造の大型リアウイングなど、空力性能は大幅に強化される見込み。AMGは、GT3マシンにこれまで以上に近いドライビングダイナミクスを実現しつつ、公道適合性も維持すると説明している。
また、限定生産となる可能性も高く、新型ブラックシリーズも引き続きAMGの中でも最も希少なモデルの一つとなりそうだ。
パフォーマンスの予測現時点で具体的な数値は公表されていないが、既存データから推測は可能だ。先代は730馬力、現行トップモデルのAMG GT 63 S Eパフォーマンスはシステム出力816馬力に達する。これらを踏まえると、新型ブラックシリーズは750~850馬力のレンジに収まる可能性が高く、先代および現行フラッグシップとの差別化が図られると見られる。登場時期については、現時点では明らかにされていない。
結論:ブラックシリーズ復活は、電動化が進む時代においてもAMGが妥協なきハイパフォーマンス路線を継続する姿勢を示すものだ。新型「AMG GT ブラックシリーズ」は、シリーズの頂点として、先代を上回る性能とGT3に迫る走行性能を備えながら、公道走行可能な究極のモデルとなる可能性が高い。AMGファンやトラックデイ愛好家にとって、極めて魅力的な一台となるだろう。
Text: Nele KleinPhoto: Mercedes-Benz Group AG
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