2018年も(早くも!)折返し地点を超え、7月でさえ後半戦となってまいりました。そんななか、今年の下半期にデビューする新車の情報もだんだんと明らかになってきています。
そこで本企画では、ベストカー本誌の遠藤徹氏とスクープ取材が総力を挙げて取材した、新車スクープ情報をお届けします!
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文:ベストカーWeb編集部
■【8月】あの都市型SUV元祖が復活
●ホンダ新型CR-V
今回で5代目となる新型CR-Vですが、先代CR-Vは2016年3月で日本での販売はいったん終了。この5代目で復活することになる。
ボディサイズは旧型よりひと回り大きくなった全長4597×全幅1854×全高1679mm。この5代目CR-Vはデザイン、プラットフォーム、パワートレインなどすべてを刷新。パワートレインは、1.5L直4ターボのほか、CR-Vでは初となる2Lハイブリッドシステム、「SPORTS HYBRID i-MMD」を搭載した2Lハイブリッドも用意されている。
またホンダの先進安全技術「ホンダ・センシング」は全車標準装備。ガソリン車、ハイブリッド車ともにFFと4WDを設定、ガソリン車には新たに3列シート7人乗り仕様もラインアップする。価格は323万280~403万560円。
今年8月30日に発表される新型CR-V。11月1日にはハイブリッドが追加される
■【10月】超ハイトワゴンの大本命登場
●ダイハツ新型タント
昨年、N-BOXやスペーシアがフルモデルチェンジしたが、軽スーパーハイトワゴンの本命ともいうべきタントも今年10月にフルモデルチェンジする。
新型タントはトヨタの新プラットフォーム、「TNGA」のダイハツ版となる「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」を採用し、軽量&高剛性ボディ化はもちろん、走りの面でも強化されているという。
Bピラー内蔵型スライドドアは新型でも継承され、室内スペースはN-BOXやスペーシアを上回る室内空間を実現しつつ、助手席チップアップドアや室内ウォークスルーなどの快適装備を満載、安全装備もステレオカメラを採用したスマートアシスト3が進化して装備される。大ヒットは間違いなし!
軽スーパーハイトワゴンの大ヒットモデル、新型タントが今年10月にデビュー予定。DNGAを手に入れ走りも相当よくなっているはず!(画像は本誌予想CG)
■スバルXV e-BOXER
6月20日に発表された新型フォレスターに搭載されているマイルドハイブリッドシステム「e-BOXER」がXVにも追加される。
145ps/19・2kgmを発生するFB20型2L直噴エンジンに、13.6ps/6.6kgmのモーターアシストを組み合わせる。
バッテリーはリチウムイオン電池、走行性能を切り替えられるSI-DRIVEや2モード切り替え式となったX-MODEによって、滑らかなモーター加速、回生時の自然なブレーキフィール、軽快な走りが味わえる。価格は2Lモデルの約20万~30万円アップの300万円前後になりそうだ。
フォレスターe-BOXERに搭載されている2Lマイルドハイブリッドのe-BOXERがXVにも追加される。XV PHVは当面、北米市場のみ
■【11月】レクサスのライトSUVが満を持して登場
●レクサスUX
世界的なSUVブームのなか、各メーカーが力を入れてきているのがコンパクトクロスオーバーSUV。すでに外観は今年の北京ショーで披露済。レクサスが放つUXのボディサイズは全長4495×全幅1840×全高1520mm、BMW X2やボルボXC40などがライバルとなる。
プラットフォームはC-HRと同じTNGAを共有し、新開発の2L直4を積んだUX200と2L直4+モーターのTHSにを搭載するUX250hの2本立てとなる。
全長4495mmのコンパクトクロスオーバーSUV。BMW X2やボルボXC40、アウディQ2など並みいるライバルを圧倒できるか
■【12月】打倒プリウス! ホンダの本気が炸裂する!!
●ホンダ新型インサイト
初代、2代目からの路線から脱却して、伸びやかな5ドアのクーペフォルムのミドルサイズへと変貌した新型インサイトが今年復活デビューする(車名は「インサイト」から変更される可能性もある)。
現在公式に発表されている仕様によると、ボディサイズは全長4630×全幅1798×全高1414mm、ホイールベース2700mmと、現行シビックとほぼ同サイズ。
パワーユニットはアコードの2Lの2モーターハイブリッドではなく、フィットなどにも積まれる1.5Lに2モーター(次期フィットは2モーター)を組み合わせたi-MMDで、153ps/27.2kgmを発生。ようやく2モーターのフルハイブリッドを手に入れたインサイトは、シビックの上級モデルとして高い質感を備えた大人のHVセダンとして生まれ変わった。
宿敵であるトヨタ・プリウスを追い落とせるか。
初代、2代目から大きく路線変更し、大人の上級ハイブリッドセダンへと生まれ変わった
■レクサスES
レクサスのセダン系モデルでは唯一FFを採用するES。これまでこの車名は海外専用だったが、7代目に切り替わり日本でもラインアップすることになる。
現在販売されているGSが現行型で廃止され(GS Fのみ次期型開発継続)、このESが現在のGSのポジションに置き変えられるということだ。
基本的には現行カムリと共通のTNGAプラットフォームを採用し、パワートレインも新開発の2.5L直4+モーター(システム出力211ps)のハイブリッドを搭載する。1年後の2019年末には新開発2.5L直4ターボを積んだES350が追加される予定。
レクサスのセダン系で唯一のFFとなるレクサスES。GSに変わる位置づけだ
●三菱新型デリカD:5
現行モデルのデビューから約10年、ついに今年12月に新型が登場する。
この新型デリカD:5は提携先の日産との共有化が進むはずだが、次期デリカD:5はまだ三菱色の強いモデルとなりそうだ。走破性の高い4WDという特徴を継承しつつ、アクティブヨーコントロールなど長年三菱が開発してきた高次元の走行性能が備わる。
プラットフォームは現行デリカD:5をほぼ踏襲し、キープコンセプトを貫く。期待されていたPHEV仕様の設定は、残念ながら見送りになる可能性が高い。
一時期「日産エルグランドとプラットフォームを共用し、e-POWERと同じシステムが設定される」という情報もあったが、残念ながらそれはさらに次期モデルへ持ち越されるもよう。ちょっと残念だが、「デリカ」の伝統を守りつつ安全装備は強化され、スタイルも大幅に進化することを考えれば、今回はこれでよしと思うべきか。
PHEV仕様は、設定されるとしたら1年後か
●ダイハツラッシュ&ビーゴ後継車
2016年3月に惜しくも生産終了となったラッシュ&ビーゴの後継モデルが今年12月にデビューする。
このラッシュ&ビーゴ後継車は、5ナンバーサイズは変わらないものの、これまでの本格派四駆から都会派四駆へと性格が変わるようだ。プラットフォームはTNGAのダイハツ版、DNGAとなり、パワーユニットはすでにトールが搭載している1Lターボがまずラインアップされ、やや遅れて、1.2Lエンジンのハイブリッドも用意されずはずだ。
先代はミニランクルと呼ばれるほど本格派の四駆だったが新型は使い勝手のいいオシャレな都会派四駆になる
今年下半期にデビューする輸入車は?
■【8月】走りが自慢の2台が登場
●新型ルノーメガーヌRS
昨年11月に日本発売となった新型ルノーメガーヌをベースにルノーの高性能車部門、ルノースポールがてがけた最強グレードのメガーヌRS(ルノースポール)がいよいよ8月に発売となる。エンジンは1.8L直4ターボで280ps/39.8kgmを発生する強烈なホットハッチだ。注目は、ルノー独自の4輪操舵システム「4コントロール」が組み合わされたこと。これはいわゆる4WSシステムで後輪を前輪と同方向または逆方向に切ることで、旋回性や走行安定性を高めている。
待望のスポーツモデル、メガーヌRSがこの8月に日本上陸!
●新型アウディA8
今年8月に日本導入を予定しているアウディのフラッグシップサルーン、A8は自動運転機能「Audi AIトラフィックジャムパイロット」を備え、渋滞中の高速道路を時速60km以下で走行中という限られた環境下でレベル3の条件付き自動運転を実現する「世界初の量産車」(アウディ)となる。また、車庫での自動駐車など40種類以上の運転支援機能も搭載される。
アウディの技術力を結集して開発されたA8。自動運転レベル3の実力を早く味わいたい!
■【9月】ボルボの本命ワゴンが発売
●新型ボルボV60
新世代プラットフォーム「SPA」を90シリーズ、XC60に続いて採用した新型V60。ボディサイズは全長4761×全幅1850×全高1427mm。デザイナーは90シリーズ以降評価の高いジョナサン・ディズリー氏。発売当初のパワートレインは他モデル同様、ガソリンのT5(254ps/35.7kgmの2L直4ターボ)、T6(320ps/40.8kgmの2L直4ターボ+スーパーチャージャー)とディーゼルのD4(190ps/40.8kgmの2L直4ディーゼルターボのほか、システム最大出力407psのT8PHVも用意。
早くもミドルワゴンも本命とも呼び声高いボルボV60
■【10月】アウディの本命、A6登場
●アウディ新型A6
今年3月のジュネーブショーで公開された新型アウディA6。デザインはアウディ最新のデザイン言語が採用され、シャープで先鋭的なデザインだ。ボディサイズは先代に比べ、全長が7mm長く、全幅が12mmワイド、全高が2mm高い全長4949×全幅1886×全高1457mmとなり、室内空間が拡大し、特に後席の足元空間が拡大している。
全エンジンに48Vのマイルドハイブリッドを搭載する。
キープコンセプトながらエッジの効いた先鋭的なフォルムの新型アウディA6
●BMW新型X4
4年ぶりに2代目にフルモデルチェンジしたクーペスタイルのSUV。現行X3をベースに開発された新型X4はなだらかなルーフラインが特徴。新しいFR/AWDモデル用のモジュラープラットフォームCLARを採用したほか、アルミニウムや高強度鋼などの軽量素材を多用することにより、最大55kgもの軽量化を図るなどの大幅に進化した。
X3をベースにしたクーペのようなフォルムを持つ新型X4
●ベンツ新型Aクラス
約6年ぶりにフルモデルチェンジした4代目Aクラスは、若々しさやスポーティでダイナミックなキャラクターを維持しながら、さらに上質で快適になった。
さらにベンツSクラス並みの安全装備や最新のインフォティメントシステム、MBUX(メルセデスベンツユーザーエクスペリエンス)をこのAクラスから採り入れるなど、その進化ぶりには凄まじい。
新型Aクラスも今年下半期発売
このMBUXはAIを採りいれた音声システムの評価が高く、「ヘイ・メルセデス!」と喋るとシステムが立ち上がり、エアコンの調整や好きな音楽をかけたりすることができる。試しに「冗談を言ってくれませんか?」とMBUXに語りかけると「作ったのがドイツ人なので冗談は言いません」と返すほどシャレが効いているという。
先代Aクラスは背が低くて後席も狭く、居住性に関してはライバル、VWゴルフに大きく水を開けられていたが、今回はそのあたりを強化してきた。ボディサイズは旧型に比べ全長が110mm長い4410mm、全幅が16mm広い1796mm、全高が5mm高い1440mm、ホイールベースが29mm拡大した2729mm。ショルダールームは前席+9mm、後席+22mm、エルボールームが前席+35mm、後席+36mm、ヘッドルームが前席+7mm、後席+8mmと拡大され、トランク容量も29L増えて370Lに広がった。
発表されたエンジンは、まずシリンダーシャットオフ機能や摩擦低減と高強度を実現するナノスライド加工が施された新開発の1.4L直4ターボ(163ps/25.5kgm)がA200に、A180dにはアドブルー(尿素SCRシステム)搭載の1.5L直4ディーゼルターボ(116ps/26.5kgm)、そしてA250には摩擦低減や燃費効率を上げる新技術コニクスシェイプや可変バルブ機構、カムトロニックを採用した新開発の2L直4ターボ(224ps/35.7kgm)を用意。トランスミッションは7速DCT(一部A200にMT)が組み合わせられる。
■ベンツCクラス、ビッグマイナーチェンジ
2014年の登場以来、初のビッグマイナーチェンジを行ったCクラスはこの7月に欧州での発売が始まった。日本へは早ければ10月には発表されるだろう。
このモデル初のマイチェンとなるベンツCクラス
まず目立つのはヘッドランプやテールランプのデザイン変更が行われたこと。ヘッドランプはEクラスと同じマルチビームLEDでLEDデイタイムランニングライトがヘッドライトユニット下部に移動。
インテリアでは12.3インチのTFTモニターが連なるデジタルパネルが目新しい。エンジンは直4には48Vのベルトドライブスタータージェネレーター(RSG)、直6にはスターターとジェネレータが一体となった48VのISG「インテグレーテッド・スターター・ジェネレータ」というマイルドハイブリッドも用意すること。
特に注目したいのは、新開発の1.5L 直4ターボ(184ps/28.6kgm)を積むC200とC200 4MATIC。48ボルトの電気モーターを持つ「EQブースト」を備えることで、発進からターボ過給が始まるまでを14psの電気モーターによって橋渡しすることで低燃費かつスムーズな加速が実現する。
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