サマーブレイク以降、予選を中心に高いパフォーマンスを見せているフェラーリ。それはF1第18戦メキシコGPも例外ではなく、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のグリッド降格も相まってフロントロウを独占。第1スティントではワンツー体制を維持した。
しかし、ルクレールは2ストップ作戦を採ったことが裏目に出てトラックポジションを失った。一方のベッテルはミディアム→ハードの1ストップ作戦を採ったものの、同じく1ストップのハミルトンよりもピットインを遅らせたことで、コースに復帰した際にはハミルトンの後ろに下がってしまった。
そしてレースは最終的にベッテルが2位、ルクレールが4位に終わった。
フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノット曰く、1ストップが優れた作戦だと気付いたのが、かなり遅かったようだ。
「シャルルがピットに入った時は、1ストップというギャンブルをするには早すぎるタイミングだったし、彼が先頭に立っていたことを考えてもそれ(ギャンブル)はリスキーだと考えていた」とビノットは語った。
「タイヤのデグラデーション(性能劣化)や摩耗を考えても(1ストップ作戦はギャンブル)だ。それはデータを確認して、分析して分かっていたことだ」
「確かに彼ら(メルセデス)がしたギャンブルは正しいものだった。彼らは勝つためにリスクを冒したが、我々ももっとリスクを恐れずに戦うべきだったのかもしれない」
「ただ、難しい判断だった。結果を見てあれこれ言うのは簡単だ」
ルクレールは2ストップ作戦が仇となって順位を落としたが、ベッテルはハミルトンと同じ1ストップだった。しかし、先にピットインしたハミルトンがプッシュしたことで、仮にベッテルが翌周に入ったとしてもポジションを守れない状況となってしまっていた。つまりハミルトンは“アンダーカット”を成功させたわけだ。
「もし彼(ベッテル)が次の周に入ったとしても、(ハミルトンの)後ろになっていただろう」とビノットは続けた。
「なぜならハミルトンは、最初のセクターの時点で逆転に十分な速さで走っていたからだ」
「だからこそ、我々にできる最善の方法はステイアウトすることだった。最後のスティントでフレッシュなタイヤを履いてアドバンテージを得るためにもだ」
ハミルトンはベッテルよりも14周早くハードタイヤにスイッチしたにも関わらず、ハードタイヤで47周を走りきり、1ストップ作戦を成功させた。なお、パンクによって序盤にピットインしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に至っては、実に66周をハードタイヤで走破している。
ビノットは最後にこう付け加えた。
「金曜、土曜の段階では、この(ハード)タイヤがこんなにも長くもつとは思っていなかった」
「誰もが非常に驚いたと思う。早めにピットインしたドライバーでさえ、ギャンブルをしたんだ。彼らも当初はそれを意図していなかったと思う」
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