F1ラスベガスGPの予選でウイリアムズ勢が躍進し、2台揃ってQ3進出に進出。特にルーキーのローガン・サージェントにとっては、自己最高の予選結果となった。チーム代表のジェームス・ボウルズは、この予選結果がここまで苦しんできたサージェントにとっての転機となることを期待していると語る。
今季F1デビューを果たしたサージェントは、ここまで1ポイントの獲得にとどまっており、27ポイントを獲得しているチームメイトのアレクサンダー・アルボンに対して大きな差をつけられている。
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しかし今回のラスベガスGPの予選では7番手。6番手アルボンには0.2秒ほどの差をつけられたが、それでも自身最高の予選結果となった。なお、2番手だったフェラーリのカルロス・サインツJr.がグリッド降格ペナルティを受けるため、サージェントは6番グリッドから決勝レースをスタートすることになる。
チーム代表のボウルズは、決勝レースの結果に関係なく、予選7番手というリザルトが、サージェントにとってのターニングポイントになることを期待していると語った。
「そうなることを願っている。確かに最初のポイントを獲得した時(アメリカGP)も、ターニングポイントのひとつだと思う」
そうボウルズ代表は語った。
「世界最高のチームメイトに対してコンマ数秒以内のラップタイムを記録できるようになり、グリッド上の他のドライバーに対してもパフォーマンスを発揮し始めると、新たなターニングポイントが訪れるモノだ」
「そういうことにより、自分にはここで戦うのに必要な能力が備わっているという自信が生まれる」
ボウルズ代表はサージェントに対し、過剰な結果を求めているわけではなく、リスクとその報酬のバランスをうまく取れるようにと指示してきた。そしてサージェントは、それを達成することができたと感じているようだ。
「最も重要なことのひとつは、自分が世界のトップ20に入るのに値するという自信を持ち、周回を重ねるごとに結果を出すことだ。そして今日の彼はそれを実践した」
「理由はいくつかある。まず第一に、今季ここまでのグランプリは、他のドライバーは走ったことのあるコースで行なわれた。でもここは初開催だから、ルーキーとしての不利はない」
「二つ目はここ数戦で彼が本当に成長したということだ。ミスはなく、週末を通じてうまく組み立ててきた。今週末もその通りだ。彼はただ積み上げてきただけなんだ」
ボウルズ代表は、サージェントがようやく真価を発揮し始めてきたと主張する。
「信じられないほど素晴らしい仕事をしているが、それを世界に説明するのは、おそらく難しいことだろう」
そうボウルズ代表は語る。
「そこに到達するまでに1年かかった。しかし現在はその成果が表れ始めている」
当のサージェントは、F1で最高のパフォーマンスを発揮できたと喜んでいる。それは予選終了直後の無線交信での叫びにも現れていた。
「今のところはね。まったくその通りだ」
「こういうことをできるようにするために、多大な労力を費やしてきた。それは非常に意味のあることだった。そして過去のグランプリでもその可能性を感じていたのに、それができなかったのは非常に腹立たしかった」
「今日はこれ以上のことはできなかったと思う。だからチーム全員に脱帽だ。今週末が良いチャンスであることは分かっていた。そして、良いスタートを切ることができた」
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