岡山国際サーキットで行われた2025スーパーGT第1戦の決勝レースは序盤に多重クラッシュが発生するなど大荒れの展開となった。GT500クラスの予選5番手から好ペースでレースを進めていたWedsSport ADVAN GR Supraだが、終盤の66周目アトウッドコーナーでコースオフしストップ。ブレーキから白煙が上がり、後半スティントでステアリングを握っていた阪口晴南が自らコース脇から消火器を持ってきて消火するシーンが見られた。結果的に12位となったものの予選を含めて、今季の大躍進を予感させる速さを見せた。
レース後、阪口に状況を聞くと、直前のマイクナイトコーナーでARTA CIVIC TYPE R-GT #8(松下信治)と接触したことによるサスペンション破損がストップの直接的な原因だった。
「勝てるつもりで来ていた」。ENEOS Supra、2位に悔しさも新体制に手応え/GT500決勝
8号車ARTAの背後につけてチャンスを伺っていた19号車WedsSport。65周目のマイクナイトコーナーでGT300の混走もあるなかでインから抜きにかかったが、そこで2台が接触しエアロパーツの一部が飛び散った。実は、この時に19号車側は左フロントサスペンションにダメージが及んでいたという。
「マイクナイトコーナーで当たった時に左フロントが壊れてしまっていって、その後の2コーナーでおかしいなと気づいて、あそこ(アトウッド)でポキっといってしまって曲がりきれませんでした。ちょっとピットまで戻れるという感じではなかったです」と阪口。
その後、ブレーキから炎が上がったが、これについてはコースオフの原因とは無関係とのこと。レーシングスピードから急停車するような状態になったことで、ブレーキの温度が急激に上がったことで火災につながったと見られている。
それに気づいた阪口はコース脇のファイアステーションから消火器を取り出してクルマのところに戻っていった。FRO(ファーストレスキュー・オペレーション)が到着して以降はバリアの外に出たが、悔しそうにしている姿が公式映像でも映し出された。
「後半は全然こっちのペースが速いシチュエーションでした。(8号車を)1回抜きにいった時は濡れたところに乗ってしまってリボルバーでコースアウトしてしまいました。そこからの2回目のトライだったので……ペースはすごく良かったです。うまくいけば3位か4位くらいでゴールできたはずのレースでした。そこは自分のミスなので悔しいです」と阪口。今回のレースではかなりの手応えを感じていた様子だった。
「最初、国本(雄資)さんのウエットタイヤのスティントで結構厳しくなるだろうなと思っていたのですけど、その中で素晴らしい走りをしてくれて、雨量が減ってきたところに合わせた調整もうまくいって、国本さんは完璧なファーストスティントでした」
「そこから僕が引き継いでクルマのフィーリングもすごく良かったですし、ドライタイヤに替えた後も非常にペースが良かったので、昨年の自分たちから比べると考えられないくらいレースに加われていて、速いペースで走れています」
「予選に関しても昨年は予選15番手でしたけど、今年は5番手でかなりレベルアップしていたので、開幕戦は結果を残したかったのですけど……バトルの末にああいうふうになってしまいました。あそこで(8号車とバトルに)いく必要はなかったのかなと思います。それは反省して次に活かしたいです」
ただ、予選での走りを含めて今大会のパフォーマンスを踏まえると今後に向けては明るい見通しのようで「岡山でここまでやれると思っていなかったので、(富士は)いけると思います。富士は比較的路面温度も上がるし、コース的にもハイスピードで僕達には合っていると思います」と阪口。
「2戦目以降はかなりチャンスが出てくるレースがあるのかなと思うので、そこでしっかりと勝って結果を残したいです。ランキングに関しても、開幕戦を落としただけなので、ここから頑張ればすぐ上位にいけると思います。今年は本当にそのあたりを目指せるパッケージになっていると思うので、引き続きチームと頑張っていきたいです」と力強く語った。
[オートスポーツweb 2025年04月16日]
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