第3四半期で黒字化が進む国産自動車メーカーだが…
自動車メーカーの2021年度・第3四半期(10月~12月)の決算発表が相次いで発表されました。上期はコロナの直撃により多くのメーカーが苦戦を強いられたのはご存知の通り。国産メーカーで苦戦の象徴となったのは、第1四半期だけの決算で2856億円もの赤字(当期純損益)を出した日産自動車でしょう。
まだまだコロナの影響は大きいものですが、第3四半期は世界的に経済が復活しつつあります。第1四半期には大きな赤字を生んでしまった日産も、第3四半期だけの決算でいえば営業利益が271億円と黒字化しているほどです。
他メーカーの状況も同様。同じく第3四半期だけの営業利益を国内主要メーカーで並べると、トヨタは9879億円、ホンダは2777億円、スズキは639億円で、この4社の数字を見る限り、どこも前期比でプラスです。
だからといって、各社が同じように伸びているわけではありません。ここでピックアップした4社でいうと、トヨタの前期比の伸び具合は群を抜いています。
トヨタの四半期単独・営業利益率は驚異の12.1%を記録
トヨタの前期(2020年3月期 第3四半期)の営業利益は6400億円でした。利益がおよそ1.5倍に増えているのです。ということは、営業利益率が上がっていることも予想されます。
トヨタの今期 第3四半期の営業収益(≒売上高)は8兆1500億円ですから、先ほどの営業利益を割った営業利益率は12.1%になります。
四半期だけのデータですから数字遊びになってしまう部分もありますが、自動車メーカーで10%を超える営業利益率というのは驚異的です。今回の決算を見た世界中の自動車メーカーが戦慄していることは間違いありません。
他の国内メーカーの今期 第3四半期の営業利益率を計算すると、ホンダが7.4%、スズキが7.1%、日産が1.2%となります。日産はさておき、ホンダやスズキも例年の水準でいうと驚くほど優れた営業利益率なのですが、トヨタの12.1%という数字があまりにも凄すぎて、かすんでしまいます。
異次元の体質強化で大手メーカーの“薄利多売”体質が覆される?
営業利益率は高いに越したことはないのですが、だからといってトヨタのような総合メーカーが利益率を高めるのは難しいとされてきました。スーパーカーブランドのような高額車両を少量売っているメーカーは1台あたりの利益率が高いので全体としての営業利益率も上がるのですが、大衆車を扱っているメーカーは、どうしても薄利多売の傾向になり、全体としての利益率が低くなる傾向にあるからです。
具体的にいえばヤリスのようなコンパクトカーをグローバル展開している限り、なかなか利益率を上げるのは難しいといえるのです。しかし、トヨタは四半期での数字ですが12.1%という高い営業利益率を実現しました。
おそらく、その背景には付加価値商品であるSUVの「RAV4」が世界中で売れに売れている(通称名別でいうとトヨタ車のトップ)こともあるのでしょうし、大衆車であってもハイブリッドという付加価値を幅広く付けていることもプラスに働いているはずです。
ちなみに、トヨタの前期における第3四半期の営業利益率は8.4%でした。このことからも、ピンチをチャンスとばかりに、トヨタが他メーカーとは違う次元で体質強化をしていることがうかがえます。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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