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ルクレールがPPで逆襲の狼煙上げる。フェルスタッペン2番手……角田裕毅はQ3進出で8番手!|F1アゼルバイジャンGP予選

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ルクレールがPPで逆襲の狼煙上げる。フェルスタッペン2番手……角田裕毅はQ3進出で8番手!|F1アゼルバイジャンGP予選

 F1 2023年シーズン第4戦アゼルバイジャンGPの決勝グリッドを決める予選セッションが行なわれ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得した。

 今年最初のスプリント形式でのグランプリ開催となるアゼルバイジャンGPからは、そのフォーマットが刷新され、土曜日のフリー走行2回目が廃止されてスプリント用の予選”スプリントシュートアウト”が導入された。金曜日に行なわれる予選の結果で、ペナルティなどがない限り決勝グリッドが確定し、スプリントは独立したイベントとして予選、レースが行なわれることとなった。

■フェルスタッペン、波乱続いた”唯一”のフリー走行でトップ。ルクレール肉薄、角田裕毅は14番手|F1アゼルバイジャンGP

 各チームは1時間のフリー走行のみで金曜日の予選へ挑むこととなったが、そのFP1ではアルピーヌのピエール・ガスリーが油圧系トラブルに見舞われマシンから出火したことで赤旗掲示。アルピーヌは予選に向けてギヤボックスやパワーユニット(PU)の載せ替えを実施。メカニックの尽力によってマシンの修復が現地17時のセッション開始時間に間に合い、ガスリーは18分間のQ1に向けてピットレーンにマシンを並べた。

 Q1開始時点での気温は20度。ただ天候に恵まれたことで、路面は39度と比較的温度が高いコンディションとなっていた。

 黄旗や赤旗のリスクが高いこともあり、各チームはピットレーンがオープンとなった時点からコースへマシンをソフトタイヤで送り出した。

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、FP1で自身が記録したトップタイム1分41秒887をQ1前半で上回り、ルクレールやフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が上位に名を連ねた。

 するとそこで赤旗提示。ターン3でニック・デ・フリーズ(アルファタウリ)が曲がりきれずに、アウト側のウォールに正面衝突してしまったのだ。今季F1フル参戦のデ・フリーズは、FP1で6番手と好調だったものの、予選をここで終えることとなった。

 デ・フリーズのマシンがテックプロバリアに”突き刺さった”ことで、コースマーシャルがマシン回収に手こずったものの、中断を経て残り10分からQ1は再開。マイナートラブルの修正を訴えていたフェルスタッペンやケビン・マグヌッセン(ハース)も含め、続々とコースに戻っていった。

 しかしすぐさま、セッション2回目の赤旗。今度はガスリーがターン3で曲がりきれずに、右サイドをアウト側のウォールに激しく当ててしまったのだ。このクラッシュによりセッションは再び中断となり、アルピーヌのメカニックはまたもマシン修復に追われることとなった。

 西日が強くなって路面温度が33度へと下がる中、残り7分でセッション再開。まずセルジオ・ペレス(レッドブル)が1分41秒756でトップに立つも、フェルスタッペンが1分41秒398で上回った。

 フェルスタッペンが1回のアタックで早々にタイム計測を切り上げる中、コース上に残ったドライバーは最終アタックへ。ルクレールがフェルスタッペンのトップタイムを上回る1分41秒269をマーク。アロンソも3番手に食い込んだ。

 角田裕毅(アルファタウリ)がポジションを10番手に上げ、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)やエステバン・オコン(アルピーヌ)らがタイムアップを果たしたことで、周冠宇(アルファロメオ)は0.020秒オコンに及ばず16番手でノックアウト。ニコ・ヒュルケンベルグに加えて、マシントラブルが直りきっていなかったケビン・マグヌッセンもQ1敗退と、ハース2台がここで姿を消した。

 路面温度がさらに30度へと下がる中、15分間のQ2が開始。ペレスがまず1分41秒131をマークして、0.156秒差でフェルスタッペンが続いた。

 フェラーリ勢はタイミングをずらしてアタックを実施。タイム計測を重ねる中で、Q1トップのルクレールが1分41秒037を記録し、フェルスタッペンのタイムを上回った。一方で、チームメイトのカルロス・サインツJr.はスピンやコースオフが続くなど精彩を欠いていた。

 土曜日のスプリントシュートアウトのSQ3では、新品ソフトタイヤ1セットの使用が義務付けられているが、SQ3進出は難しいと考えるチームは、戦略的に金曜日の予選でソフトタイヤを使い切ることも可能。そのため角田は積極的に新品のソフトタイヤを投入していった。

 Q2最終アタックでフェルスタッペンが1分40秒822でトップタイムを更新する中、角田はここでも新品ソフトタイヤを投入して、1分41秒569をマーク。7番手に食い込んでみせた。

 メルセデスはQ2でルイス・ハミルトンが10番手、ジョージ・ラッセルが11番手とチーム間で明暗が分かれた。ハミルトンとラッセルの差はわずか0.004秒だった。

 Q2では12番手のオコン以下、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ボッタス、ローガン・サージェント(ウイリアムズ)がノックアウトとなった。

 迎えた12分間のQ3では、レッドブル勢やフェラーリ勢、アストンマーチン勢が新品ソフトタイヤを投入する中で、角田はユーズドタイヤを履いた。

 Q3の序盤では、フェルスタッペンが1回目のアタックで1分40秒445をマーク。ルクレールはフェルスタッペンと同タイム。早い段階でタイムを記録したドライバーが優先されるため、ルクレールが2番手となった。

 Q3が残り2分となる中で、各ドライバーが最終アタックへ。ルクレールが会心のアタックで1分40秒203までタイムアップ。フェルスタッペンもそれに追いすがるも0.188秒届かず……ペレスも3番手で、ルクレールのアゼルバイジャンGPでの3年連続ポールポジションが確定した。

 ルクレールは開幕3戦で2度のリタイアと厳しいシーズンスタートとなっていたが、第4戦に来て予選から強い輝きを放った。

 ルクレール以下サインツJr.が4番手。5番手にハミルトン、6番手にアロンソが並んだ。

 ランド・ノリス(マクラーレン)は、角田同様に積極的にソフトタイヤを投入して7番手を獲得。角田はユーズドタイヤでのアタックながらも、1分41秒581をマークして8番手につけた。

 ランス・ストロール(アストンマーチン)はタイミングをずらしてタイム計測を行なったが、DRSが開かないというトラブルに見舞われ9番手。ただ10番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を上回ることはできた。

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