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新規則の”壁”は空力だけじゃない! マクラーレンが苦しんだ18インチタイヤへの適応

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新規則の”壁”は空力だけじゃない! マクラーレンが苦しんだ18インチタイヤへの適応

 18インチタイヤへの変更は、2022年に導入されたF1の新しいテクニカルパッケージの主要な部分だったはずだ。しかしシーズン中には、ポーパシングや空力面に関心が集まったことで、タイヤの影響は見落とされがちだったのかもしれない。

 新たにマクラーレンのチーム代表に就任することになったアンドレア・ステラ曰く、マクラーレンはライバルチームと比較して、新しいタイヤの影響を”緩和”することができなかったようだ。その結果彼らは、レース週末に余計な集中力を要求されることが多かったのだという。

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「18インチタイヤの導入以来、ストレートラインでフロントが強くなり、クルマが比較的シャープな挙動を示すようになった」とステラは語る。

「なぜならフロントタイヤがとてもパワフルだからだ。舵角をつければつけるほど、減衰が大きくなり、ある段階から減衰が急激に大きくなる」

「それはみんな同じだ。ピレリのレポートを見ても、みんながバランスについて話をしていて、我々のドライバーのコメントと同じようなバランスのようだ」

「そしてそのタイヤに、タイヤの基本的な挙動を緩和するように車の特性が重なる。その緩和の度合いによって、よりグリップを発揮することができるようになる」

「我々のクルマには、タイヤの挙動をうまく緩和できない部分があると思う。でも最終的にはみんな同じだと思う」

 ダニエル・リカルドよりも、ランド・ノリスの方がタイヤにうまく対応できていたというのが、チームの共通認識だと、ステラは語る。

「この数年で、ダニエルが快適と感じられる領域は、ランドよりもわずかに狭いことがわかった」

「だから、先に述べたような特性が、彼のパフォーマンスに影響を及ぼしていたのだ。それがあまり表に出てこないときは、ダニエルはパフォーマンスの面ではかなりいいと思っている。一方、何らかの理由でこれらの特性が顕著になった場合、彼のパフォーマンスに影響を及ぼすと思う」

「その点、ランドは少しばかりそういうことに対処する能力が高い。だから、基本的な要素はタイヤなんだ。クルマの特性がそれを緩和し、その上にドライバーがいて、さらに重要な役割を担っているんだ」

 マクラーレンのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは、マシンを最適化しようとする時、タイヤが大きな問題であることに同意した。

「正直なところ、この件に関しては本が書けるくらいだ」とキーは言う。

「チーム内でもかなり議論した。特性が奇妙なわけではないし、何が起きているのかは分かる。タイヤの影響は大きいし、みんな同じような問題を抱えている」

「それをどれだけ軽減できるかということなんだ。我々のプロセスやツールには特定の部分があり、それが今回のような挙動を起こしやすくしているのではないか、と長い間議論してきた」

「我々のクルマの挙動は、昨年(2021年)と少し似ていると言えるかもしれないが、昨年にはなかった別の要素もある。だから特定の問題で足踏みをしているわけではないんだ」

「ただ、緩和策を十分に講じることができなければ、より大きな影響を受けるようだ。その点については、これまで議論してきたとおりだ。だから機械的な面では、できることはすべてやったと思う」

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