イタリアの自動車メーカーであるフェラーリは、2023年からWEC(世界耐久選手権)の最高峰クラスに自社製のハイパーカーで参戦することを発表した。
これによりフェラーリは、耐久レースの最高峰でトヨタ、プジョー、グリッケンハウス、バイコレスらとハイパーカーの開発競争を繰り広げることとなる。またアウディやポルシェ、アキュラもWECとIMSAの共通規則であるLMDhのプロトタイプ車両を開発中で、ル・マン24時間レースはさらなる盛り上がりを見せる可能性がある。
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フェラーリのジョン・エルカーン会長は次のようにコメントした。
「70年以上に渡り世界中のサーキットでレースをしてきた我々は、最先端の技術を探求することで、クローズドホイールのマシンを勝利に導いてきた」
「そういった革新的なものはサーキットから生まれ、マラネロで生産される全てのロードカーを特別なものへと変えてくれる」
「世界の主要なモータースポーツイベントの主役となるため、フェラーリは新しいル・マン・ハイパーカープログラムによって、もう一度この競技に全力を注ぐことを誓う」
今回発表された短い声明の中では、テストプログラム、車両名、ドライバーのいずれも発表されていない。これらは今後明らかにされていくようだ。
FIA会長のジャン・トッドは次のように述べた。
「フェラーリが2023年からル・マン・ハイパーカーにエントリーするという形でFIA世界耐久選手権に参戦するという発表は、FIA、ACO、そしてモータースポーツ界において素晴らしいニュースだ」
「私はWEC、そしてル・マン24時間を戦うハイパーカーのコンセプトを信用している。伝説的なブランドの野心的なプロジェクトを見守ることを楽しみにしている」
フェラーリがル・マン24時間を最後に制したのは1965年のこと。それは通算9回目の総合優勝であり、当時はF1と並んで耐久レースの最高峰にも焦点を当てていた。
フェラーリは現在もGTEクラスからWECに参戦している。2019年のル・マンでは、AFコルセのフェラーリ488 GTE EvoがLM-GTE Proクラスで優勝を飾っている。
ここ数十年のフェラーリはF1での活動に集中していたが、そのF1では2021年から予算制限が導入され、各チームはリソースの再配分を余儀なくされた。そのため各チームは人員を削減し、余剰となった人員を別の活動に再配置するなどの対策を講じている。既にフェラーリは、一部のメンバーをマラネロのハース“中継”ファクトリーに移籍させることを発表している。
フェラーリがプロトタイプマシンを開発するのは、フェラーリ333 SP以来となる。このマシンは1994年から2003年にかけてレースに出場したが、ル・マンで成功を収めることはできなかった。
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