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【最新ディーゼル試乗】マツダ3ファストバックはドライビングプレジャーと美しさが見事に融合。「人馬一体」の走りが印象的

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【最新ディーゼル試乗】マツダ3ファストバックはドライビングプレジャーと美しさが見事に融合。「人馬一体」の走りが印象的

クルマと対話する快感。スポーティな味わいに惹かれる

 対話するディーゼル――久しぶりにマツダ3をドライブして、こう実感した。試乗モデルは、XDドライブエディション。人気のスカイアクティブDユニットとブラック基調の精悍なディテール、そして本革シートをはじめとする充実装備を備えた魅力的なモデルだ。

マツダがMAZDA3/CX-30/CX-5/CX-60/CX-80にディーゼルエンジン専用の新グレード「XD Drive Edition」などを追加設定

 走りはじめて、まず感銘を受けたのはエンジンの軽快さとサウンド。ディーゼルというと重々しい回転フィールというのが定説だが、マツダ3の1.8リッターターボは、ガソリンユニットと遜色のない滑らかさで回転が上昇する。音も心地いい。耳につく不快さがまったくない。この美点は、従来からマツダのスカイアクティブDの持ち味だが、それが一段とリファインされていた。もちろん回転上昇に応じてトルクがモリモり湧き出すディーゼルならではの魅力は健在。最新のXDは、エンジンを味わうクルマに熟成されていた。

 マツダ3が搭載するS8-DPTS型ユニットは、1756ccの排気量から130ps/270Nmの出力/トルクを発揮する。欧州製ライバルと比較するとスペックは控えめ。だが実際のパフォーマンスは優秀である。実用域から豊かなトルクが実感でき、しかも右足に力を込めるほどパワーが盛り上がる。一般的なディーゼルでアップテンポな走りにトライすると、回転の切れ味という点で不満を感じるケースがある。だがマツダ3はむしろアップテンポな走りが得意。試乗車はATだったが、MTとの組み合わせ(現在は設定なし)でも大いに楽しめそうだ。

 それでいて街中や高速道路でのジェントルな走りでも、絶対的なトルクに余裕があるためゆとりあるクルージングが可能。まさにドライバーの気持ちにピッタリと寄り添うパワーユニットである。個人的にはシャシー側にまだまだ余裕が感じられるのでハイパワーエンジンの搭載も期待したいところ。S耐で戦っている2.2リッターディーゼル搭載マシンが市販化されると楽しいに違いない。昨秋のJMS2025で提案された排気中のCO₂を回収する「Mobile Carbon Capture」との組み合わせなら、さらに気持ちよく走れそうだ。

 とはいえ、現在の1.8リッターでも完成度は抜群。ちなみに今回の約250kmの試乗では18.6km/リッターの燃費をマークした。電動車全盛の中、純エンジンで、優れた経済性とドライバビリティを実現したマツダの技術力はさすが。なにより「運転は楽しい」と感じさせる点が素晴らしい。

 改めてマツダ3に触れ、自然なドライビングポジション、ドライバーの操作に忠実に反応するハンドリングと高いスタビリティにも感銘を受けた。ディーゼルという心臓を支える基本がよくできている。そのうえで各部の作り込みは入念で、スタイリングも抜群。300万円台前半のプライスながら、プレミアム感も濃厚である。マツダ3は、ロードスターとともに、日本を代表するドライバーズカーの1台だと確信した。デビューから相応の時間は経過しているが、「熟成のマツダ3」は、いまが旬である。

文:カー・アンド・ドライバー 横田宏近
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みんなのコメント

31件
  • てぃーろーど
    かつてのアクセラは初期に2.2Dが設定されていたので再設定はあり得ないだろうが、1.8Dでも幹線道路や高速道路は必要十分だと思う。
    マツダ2の1.5Dですら、新東名の120km/h巡航や高速の登坂車線ありの勾配区間でも追い越しは全く苦にならない。

    トルクのある領域で走ればエンジン音も静かで、ディーゼルは高速巡航を楽しむためにある。
  • rzw********
    スカイアクティブ D は本当によくできたエンジン。
    ディーゼル特有の低回転からのトルク感ある走りが秀逸でありながら、回転上昇がスムーズで気持ちがいい。
    長距離をずっと運転していたくなる素晴らしい パワーユニットだ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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