MotoGP第12戦イギリスGPの初日を、レプソル・ホンダのホルヘ・ロレンソは21番手タイムで終えた。トップタイムのファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハ)とのギャップは約3.7秒だ。
ロレンソは第8戦オランダGPのFP1で大きなクラッシュを喫すると、胸骨の骨折を負ってしまい、オランダGPから前戦オーストリアGPまで計4戦を欠場することとなった経緯があり、イギリスGPはその復帰戦だ。
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FP2を終えた後、ロレンソはトラック上の“ほとんどすべての部分で”問題を抱えていると認めた。そして、自身のパフォーマンスは首と背中に痛みがあることから、大部分は予想の内だったという。
「言うまでもなく、今日は厳しい1日だった。今日のようにほとんど最後尾になった時なんかは、リラックスはできないよ」とロレンソは言う。
「だけど、それが今の僕らの状況だ」
「まだ背中は完全に治っていなくて、2度のプラクティスの後は痛みがあった。2カ月もバイクに乗っていなかったことで、筋肉量をかなり失っていて、身体のコンディションもMotoGPに慣れていないんだ」
「何戦かを辛抱強く耐える必要がある。ミサノテスト(8月29日~30日)では多少は良くなっているだろうし、特にミサノ戦(サンマリノGP/9月13日~15日)ではブレーキングでよりプッシュできるはずだ。そして許容範囲のラップタイムに接近できるだろう」
「今はそういったことをするのが本当に厳しいんだ。自分のできる以上のプッシュはせず、忍耐強さを保つ必要がある」
後の祭りではあるが、イギリスGPでの復帰は正しいタイミングだったのかをロレンソに問うと、彼はこう答えた。
「これ以上復帰が遅くなっていた場合、何もかもがより難しくなっていただろう」
「当然、もう1、2戦を見送っていたなら僕の怪我は恐らく完全に治っていたと思う。でもそうすると、今以上に反射や筋肉、バイクに乗った時の反応などが失われてしまったはずだ。だから僕は適切なタイミングで復帰したと思っている」
また、ロレンソはオランダGPと似たようなクラッシュを喫するという“恐怖”が彼の心に多くのしかかっていたと認めた。
「今は、これまで以上にクラッシュしたくない。アッセンで喫したものと同じようなクラッシュはゴメンだね。ああいったクラッシュを喫したら、身体の他の部分も容易に壊してしまうし、大惨事になるよ」
「背中が完全に治ったと感じられた時には、言うまでもなく僕はよりリラックスして乗れるだろうし、他の年と同じくらい良くあるといいなと思う。今、僕は完全に負傷が治るまでは、クラッシュする恐れがあるんだ」
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