売上高、利益率も過去最高
イタリアのスーパーカーメーカー、アウトモビリ・ランボルギーニが2021年度の実績を発表した。同社史に残る3冠(過去最高の販売台数、売上高、利益率)を達成したという。
売上高は2020年から19%増加し、過去最高の19億5000万ユーロに。
また、営業利益率は2018年の2倍以上となる20.2%に拡大している。これは、ラグジュアリー業界の水準という特別なレベルに達したことを意味する。
「新モデル投入に支えられた効率的な経営が、営業利益をかつてない水準に押し上げた」と分析するランボルギーニ。
モデル別で見れば、牽引役はもちろんスーパーSUVの「ウルス」で、その販売台数は5021台に上る。
これに続くのがV10エンジン搭載のウラカンだ。新モデルとなる「ウラカンSTO」の人気によって販売台数が大きく伸び、2586台に達している。
加えて、V12モデルの「アヴェンタドール」の世界販売台数も798台を記録した。
世界すべての地域で2ケタの伸び
各モデルのこうした伸びを受けて世界販売は8405台(2020年比13%増)に達し、過去最高に。
ランボルギーニが事業を展開する3つの地域では、米州(+14%)、アジア太平洋(+14%)、EMEA(欧州・中東・アフリカ:+12%)とすべての地域で2ケタ成長が見られた。
地域別の販売台数の割合がそれぞれ34%、27%、39%とバランスよく分布しているのも世界的な好業績を裏付けている。
国別の販売台数では、トップが米国(2472台:+11%)、2位は中国(935台:+55%)、それにドイツ(706台:+16%)と英国(564台:+9%)が続く。ランボルギーニの母国イタリアでも台数が4%伸び、359台に成長した。
今後数か月のうちにウラカンとウルスそれぞれに、2種ずつの新モデルが予定されており、これをもってランボルギーニは内燃機関の時代に別れを告げ、2023年のアヴェンタドール後継モデルの登場と共に、ハイブリッドの時代に移行するという。
同社のステファン・ヴィンケルマンCEOは、「ランボルギーニは、設立以来最高の販売・財務実績を実現しました。それは、今日のような新たな不透明性の時代に必要な堅実さをもたらしてくれています。わたし達はウクライナで起きていることに深い悲しみを感じ、民主主義的な価値観のもと、戦争が速やかに終結することを願っています」というメッセージを発表。
ウクライナで活動を続けるUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に50万ユーロの寄付を手配したうえ、ロシアでの営業停止も決定した。
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