選ばれたのはコラピント？ 当初の”5戦起用”予定を超えてアルピーヌのドライバーに起用か

　アルピーヌのフランコ・コラピントは、当初の予定だった5戦という期間を超えて、ドライバーに起用される予定のようだ。

　今週末のオーストリアGPは、ジャック・ドゥーハンに代わってコラピントがドライバーに起用されてから5戦目となる。

　当初、アルピーヌはシーズン途中のドライバー交代を発表した際に、コラピントをひとまず5戦で起用した後、ドゥーハンと比較評価を行なうとしていた。ただ、現在チームを事実上率いているフラビオ・ブリアトーレは、その後に”5戦”という期限を否定し、コラピントの起用プランは不透明となっていた。

　2024年にウイリアムズで示した印象的なパフォーマンスを再現できていないコラピントだが、オーストリアGPの次戦、イギリスGPでもシートを維持し、レースごとのパフォーマンス次第ではあるものの当面はそのまま留まる見込みだ。

　コラピントの起用は、2026年のレギュレーション変更に向けて、ピエール・ガスリーのチームメイトを決定するための評価計画の一環だ。中団グループの激しい競争の中で、コラピントはカナダGP予選でQ2に進出するなど、少しずつ進歩の兆候を示している。

「カナダは確実に良いステップだった。チームと協力して、より快適に感じる方向性を理解するためにセットアップの面で努力してきた」とコラピントは木曜日にオーストリアで語った。

「全体的にフィーリングが良くなっているし、より快適に感じられている。クルマとの一体感も増している。これが僕たちの求めているものだ。結局のところ、僕たちはレースごとに集中し、一歩ずつ進めていくことに注力しているんだ。そしてその結果を待つだけだよ」

　ドゥーハンと比較して、コラピントのアルピーヌでのキャリアは大幅に良くなっているとは言えないものの、チームとしてはまたイチから他のドライバーを評価する意欲はないようだ。チーム最大の課題は、マシンパッケージ全体のパフォーマンスなのだ。

　つまりは、コラピントの状況はグリッド後方に位置する他のドライバーたちと大きく異なるものではない。そうしたドライバーはレースごとに評価される立場にあるが、コラピントは母国アルゼンチンから多大なサポートを受けており、その点で有利になる可能性もある。

　コラピントにとって、アルピーヌでの6戦目となるイギリスGPは重要な週末となる。なぜならコラピントが昨年、F1で初めて公式セッションを走ったのがイギリスGPであり、雨で難しいFP1で印象的なパフォーマンスを見せたからだ。

「それは非常に重要な週末だった。昨年ウイリアムズをドライブした同じコースで、今その比較ができるのは良いことだ」

　そうコラピントは語った。

「そのコースで既にF1カーをドライブした経験があると、より簡単になる。シルバーストンは素晴らしいコースで、高速区間が多く、そこでドライブするのが大好きなんだ」

Comments

[anessa_of_tallwi]

スポンサーフィーの差だろうな。成績は大差ないから。

[sssss]

2人の比較ならドゥーハンの方が良かった気がする。