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「注目SUV試乗」日常を刺激的に彩るドライバーズカー。メルセデスAMG・GLC43クーペがマニア受けする理由

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「注目SUV試乗」日常を刺激的に彩るドライバーズカー。メルセデスAMG・GLC43クーペがマニア受けする理由

最新AMGモデルは精悍パナメリカーナグリル採用!

NEWSポイント
1:3リッターV6ツインターボ(390ps)搭載
2:AMGチューン4WDスポーツクーペ

メルセデス・ベンツGLAのハイパフォーマンスモデル「メルセデスAMG GLA 35 4MATIC/GLA 45 S 4MATIC+」が日本での予約受注を開始

 GLCの最新モデルはフレッシュな印象。従来型と見た目ががらりと変わった理由は、フロントグリル形状が逆台形から台形になったからだ。たったそれだけで?という違いだけれども、それほど現代のクルマにとってフロントマスクの重要度は高い。AMGモデルは、いわゆる最新のパナメリカーナグリルが与えられ、いっそう精悍な表情になった。

 Cクラス級のSUVは、メルセデスにとっていまやドル箱だ。SUVがこれまでのセダンシリーズとパラレルにフルラインアップ化されているのだから、当然といえば当然だろう。最近パーソナルユースとして人気を伸ばしているのが、ルーフをなだらかに傾斜させたクーペだ。

 GLCクーペのAMGモデルは43と63が設定されている。63にはAMG・GTの流れをくんだ4リッターV8ツインターボ(63S・510ps/700Nm)を搭載。日常ユースであれば、63比で穏やかな3リッターV6ツインターボ(390ps/520Nm)を積む43がベストマッチだろう。マイナーチェンジを機に従来型に比べて最高出力は23psアップ。520Nmのビッグトルクは2500~5000rpmの幅広い領域で発揮する。

鮮烈なパフォーマンス。乗り味はAMGスポーツクーペらしく硬派

 スタイリングは、スポーティなパーソナル感覚。GLCクーペのスタイルを見慣れると、普通のGLCが何とも大人しく見えてくる。
 パッケージングも優秀。クーペスタイルと聞いて、居住性や積載性を心配するユーザーがいるだろう。しかし、実はそれほど犠牲になっていない。
 後席スペースは十分に確保され、荷室容量は通常時500リッター/最大1400リッターと十分に広い。後方視界が見えなくなるほどの荷物を常時積むというヘビーユーザー以外、GLCとの容量差はないに等しい。ファミリーユースとして十分に使える。クーペ人気の理由は、このあたりにもありそうだ。

 パフォーマンスは鮮烈。ここ一発の加速フィールは、もちろん63に及ばない。エンジンの存在感という点でもきっちり2気筒分、回り方も力の出し方も薄味だ。けれども軽快さは43が勝り、スピード性能も十分に高い。9速ATを駆使して小気味よく速度を上げていく感覚は43ならではである。

 乗り心地はAMGモデルらしくソリッドだ。舗装の継ぎ目など小さな段差もしっかり伝える。ユーザーによっては硬いと思う水準にあるが、往年のドイツ車フィールが好きなら、悪くないはず。
 AMGのスポーツクーペなのだから、これくらい硬くフラットに走ってくれたほうが、選んだ甲斐があるというもの。嫌なら別の選択肢がある。

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