「これでもトヨタはEVに消極的だとおっしゃいますか?」
トヨタの「100倍返し」恐るべし。2030年までにバッテリーEV(以下BEV)の販売台数350万台(うちレクサス100万台)を目指すとしたトヨタのBEV戦略の発表は全世界に激震を走らせた。
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メガウェブで公開されたEVたちを振り返りながらトヨタの戦略の今後を探る。
※本稿は2021年12月のものです
文/ベストカー編集部、写真/TOYOTA、ベストカー編集部 ほか、撮影/三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY
初出:『ベストカー』2022年1月26日号
[gallink]
■LFA IIもミドシップスポーツもクラウンも見せちゃった!?
モーターショーと見紛うばかりのメガウェブでの発表会。「トヨタはEVに消極的だ」という一部の声を押さえ込むにはじゅうぶんすぎるほどのインパクトだった
メガウェブで行われた発表会はさながらモーターショーのよう。コミューターから、商用車、SUV、セダン、そしてスポーツモデルまで、一挙16台を公開。
LFA IIを思わせるスーパースポーツやGRのバッジを付けた小型ミドシップスポーツ、そしてSUV化が噂されるクラウンを連想させるクロスオーバーもあった。
■トヨタのEVワンマンショー!! トヨタ館に16台が集結!
ライズ級のbZスモールクロスオーバー。電費は125Wh/km(ちなみにホンダeが131Wh/km)とクラストップを目指すという
ビヨンドゼロ(ゼロを超えた価値観)を目指す、バッテリーEV専用プラットフォームを持つbZシリーズ。2022年年央発売のbZ4Xのほかに4つのニューモデルが明らかになった。
C-HR級のbZコンパクトSUV、カローラセダンを思わせるbZセダン、ライズ級のbZスモールクロスオーバー、そしてハリアーよりも一回り大きなbZラージSUVと強力なラインナップだ。
■クロスオーバーSUVはクラウンかも!?
車格とクロスオーバーを名乗る点からクラウンの可能性あり!? の超注目車
トヨタは2022年から2030年までBEVに4兆円(PHEVやFCEV、HEVに別途4兆円)を投資すると発表したが、なるほど発表会で最後列に並んだモデルたちが実は凄かった。特に注目すべきは赤いクロスオーバーSUV、車格からクラウンの可能性あり。
前ページで紹介したGR系のスポーツモデルにランクルとひと目でわかるコンパクトクルーザー、ハイエースを思わせるワンボックス、ヤリスクロスを連想させるスモールSUEV、タンドラに違いないピックアップEVと畳みかけ、グローバルでBEVを投入することを鮮明に印象付けた。
■2035年にはレクサスはBEV専門ブランドへ
LFAの開発を通じて作り込んだ「走りの味」をバッテリーEVに生かすと明言し開発中の超ド級スポーツモデル。LFA IIのBEVバージョンか!?
今回レクサスは2030年に100万台のBEV販売を目指し、2035年にはBEVだけになるという発表には衝撃を受けたが、トヨタブランドとの差別化という点では英断だ。
BEVならではの運転の楽しさ、ワクドキを追求するといい、今後はBEVでテスラを凌ぐ存在になれるか注目だ。
開発中のRZに乗った豊田章男社長の「何これ~、ええ~、別世界!」と思わず叫んだ、加速フィールと4輪の接地感を早く体験したい。
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