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人生最後のクルマ選び! 扱いやすく安全で楽しい、高齢者にオススメなクルマ5選

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人生最後のクルマ選び! 扱いやすく安全で楽しい、高齢者にオススメなクルマ5選

コンパクトEVと最新の軽自動車

 高齢者の免許返納が話題になっているが、体が元気で「まだまだ運転したい」というクルマ好きの方や、地方に住み日常の足として必要な方もいるだろう。そんな高齢者にも扱いやすく安全で、運転を楽しめるクルマを紹介したい。

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静かで未来が感じられるEV

 高齢者も楽しく乗れる、人生最後に選びたいクルマとして、私は電気自動車(EV)を薦める。私の父が90歳近くになって量産EVが発売され、乗る機会を得たとき「これは静かで、加速が滑らかでいいね」と言って感心していた。歳を重ねてなお新しい感動に触れ、未来への期待を覚えさせるEVは、活力を与えてくれると思う。

 それでも、一充電あたりの走行距離や、充電場所などへの不安がある。だが、日々一刻を争う青年期や壮年時代と異なり、多少時間にゆとりを得られる年齢になったのだとすれば、電欠(バッテリーの充電切れ)を起こしてロードサービスの助けを借りたとしても、その時間を楽しむゆとりがあっていいのではないだろうか。

日産リーフ

 では、どのようなEVがあるか。日産リーフがもっとも知られるところであり、その価格は約330~400万円。もし、中古車を買う場合は、初代リーフで30kWhのバッテリーを搭載した最終型なら、程度のよさそうな個体でも200万円以下で買える。

 中古EV購入の注意点は、バッテリーの劣化だが、充電のメーター表示がフルスケールで残っている車両を探すといいだろう。それであれば、新車時に近い一充電走行距離が得られ、安心は高まるはずだ。

三菱i-MiEV

 軽自動車のiをベースとする小型EVの三菱i-MiEVは、新車価格で300.3万円するが、こちらも立派な選択肢のひとつ。軽自動車として開発されたi-MiEVだが、運転感覚や乗り心地は、軽自動車とは思えない落ち着きと快適さがある。こちらは、走行距離の少ない中古車の場合、150万円以下で買えるのではないか。

 エンジンであろうとEVであろうと、新車で買えば気持ちはいいが、生活費が限られる中で出物の中古EVを検討するのも知恵だと思う。

テスラ・モデル3

 価格は500万円以上となるが、米国のテスラ・モデル3が日本でも発売されている。先日試乗したが、すでに販売実績を積む1000万円級のモデルSやモデルXと比べても遜色ない品質と乗り味であり、ほかのモータージャーナリストも同様の印象だと語っている。EV専門の自動車メーカーなので、造形や装備の操作の仕方一つひとつが新鮮だ。

ホンダ・N-WGN

 EVにはまだ気持ちが動かないというのであれば、先日にフルモデルチェンジしたばかりのホンダ・N-WGN(エヌ・ワゴン)はオススメの軽自動車。販売台数で1位を続けている同社のN-BOXと比べても、格段の進化を遂げたモデルといえるだろう。

 乗る人の運転姿勢の最適を考え、ペダル配置や、ハンドル調整のテレスコピック機構を搭載し、運転することに不安を与えない配慮がある。軽自動車の中で、そこまできちんと運転姿勢にこだわっているクルマはほかにない。

 というのも年齢を重ねると、自分が思うほどに体が動かない現実に直面する。そのとき、運転姿勢が正しく取れないクルマでは、ペダルの踏み損ないや踏み間違い、あるいはハンドルの切り損ないを起こす懸念がある。そこにきちんと対処したのが、N-WGNだ。

 また、運転支援機能のホンダセンシングも全車標準装備となり、衝突軽減ブレーキが歩行者だけでなく、横断中の自転車にも対応するなど進化。万一の時、クルマが助けてくれることで、運転免許証の返納を少し遅らせて、自分で運転して外出できる機会が広がるのではないか。

ホンダ・フィット

 同様に、東京モーターショーで発表されたホンダの新型フィットも、候補の一台として薦めることができる。前方視界のよさや、ダッシュボードの影がフロントウィンドウに映りこまないようにした工夫が、運転の安心をもたらしてくれるだろう。

 もちろん最新のホンダセンシングも搭載。外観や性能など、クルマ選びには様々な視点があるが、運転姿勢を正しく取れるようになっているかは、歳を重ねた場合にはとくに重要である。

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