1997年から販売しているプリウスは常に販売台数上位のクルマであり人気車だ。その一方で「事故が多くて保険料が高い」という噂も尽きることがない。プリウスの保険料は、どれほど高いのか。また、最も保険料が高くなりやすいのはどの世代なのか。その実態を探る。
文:佐々木 亘/画像:トヨタ
プリウスの保険が高すぎる!! 歴代モデルで1番保険会社にマークされているのはコイツだった
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保険料は過去3年の損害率で決まる!
初代は1997年登場。高い事故率と保険料の噂が絶えないプリウスだが……
自動車保険料は、主に「型式別料率クラス」に基づいて算出される。これは各型式の過去3年間の保険料と支払保険金を集計し損害率を算出し、その数値が自家用乗用車の平均損害率より20%以上高ければ料率クラスが1つ上がり、20%以上低ければ1つ下がる仕組みだ。
基準内であれば据え置かれることが多く、損害率が高いほどリスクが大きいと判断され、結果として保険料が高くなる。
それでは、初代(NHW10)から最新の5代目(ZVW60)までのプリウスを比較し、保険料に影響を与える要素や技術革新による保険料の変化にも注目しながら、保険料がどれだけ違うのか見ていこう。
クラスが高いのはやはりあの世代
販売台数も多くそれなりの年数が経過した3代目はやはり大きな影響を与えているようだ
プリウスの型式別料率クラス(保険始期2025年1月1日以降)対人・対物・傷害・車両は以下のとおり。
初代(NHW10):対人9・対物8・傷害6・車両3
2代目(NHW20):対人10・対物10・傷害12・車両7
3代目(ZVW30):対人12・対物10・傷害12・車両8
4代目(ZVW50):対人12・対物8・傷害12・車両・9
5代目(ZVW60):対人7・対物6・傷害9・車両9
突出して高いのは、3代目(ZVW30)と4代目(ZVW50)のプリウス。特に、対人・傷害ともに「12」となっており、支払保険料に与える影響は大きい。
なかでも3代目(ZVW30)は販売台数が多く、発売から一定の年数が経過しているため、事故件数の蓄積がされながら、修理費や賠償金額の増加が料率クラスに反映された結果といえるだろう。
一方、車両料率クラスは、3代目(NHW30)が「8」に対し、現行車である5代目(ZVW60)は「9」と大差はない。修理費がそれほど大きくないことと、そもそも車両保険を利用する(契約する)件数が、車両価額が下がってきた3代目プリウスでは少ないのだろう。
プリウスは幅広い年齢層に支持されているが、なかでもシニア層からの人気が高い。高齢ドライバーの事故率は急激に伸びており、高齢ドライバーが多く乗るプリウスによって事故が多発していることから、これが料率クラスを引き上げている要因の一つだと言える。
2代目から4代目プリウスまでの料率クラスを下げるためには、より広い世代での安全運転意識の向上が必要だ。
「新しい車=保険料が安くなる」とは言い切れない。
現行の5代目は事故防止の性能も向上しているが、修理費という面で油断ができない
プリウスの各型式における保険料は、安全装備の充実度、修理費用などによっても大きく異なる。車両保険を除外した場合でも、これらの要因が対人、対物賠償責任保険や人身傷害保険の料率クラスに影響を与え、結果として保険料の差が生じる。
最新の5代目(ZVW60)は運転支援システムが進化し、事故を未然に防ぐ性能が向上しているため、対人・対物の料率クラスが低めに設定されている。しかし技術革新は安全性能の向上や事故リスクの低減に寄与するものの、修理費の増加という新たな課題が発生する。
特に、最新のADAS(先進運転支援システム)や高精度センサーを搭載した車両では、軽微な事故でも修理費が高額になりやすく、車両保険のコスト増につながっている。そのためプリウスでは、単純に「新しい車ほど保険料が安くなる」とは言い切れない。
現在は保有の多い3代目が最も保険会社のマークが厳しいクルマと言える。しかし3代目も登場から10年以上が経過した。今後は保有数の減少と共に、手に入りやすくなった4代目プリウスで、保険料の上昇が発生するかもしれない。
クルマを維持する上で無視できない自動車保険料。事故率という面も頭に入れながら、愛車選びをしていきたいものだ。
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みんなのコメント
ワイの18年落ちスポーツカーですら対人対物1傷害5やぞ…
最近は格安中古車も多数が出回り、保険料が高額になる傾向はしばらく続くだろう。