現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 1000万円超! トヨタ「アルファード」に急速充電対応の高性能な“PHEV”追加! なぜ補助金「満額」もらえない? 減額される意外なカラクリとは?

ここから本文です

1000万円超! トヨタ「アルファード」に急速充電対応の高性能な“PHEV”追加! なぜ補助金「満額」もらえない? 減額される意外なカラクリとは?

掲載 更新 14
1000万円超! トヨタ「アルファード」に急速充電対応の高性能な“PHEV”追加! なぜ補助金「満額」もらえない? 減額される意外なカラクリとは?

■「アルファード/ヴェルファイア」にPHEV追加!

 最近はPHEV(プラグインハイブリッド/充電可能なハイブリッド)を搭載した車種が増えています。

【画像】超カッコいい! これが1000万円超の最新「アルファード」 です!

 特にトヨタは、以前からハイブリッドだけでなくPHEVにも力を入れており、「プリウス」や「ハリアー」「RAV4」のほか、「クラウンスポーツ」「クラウンエステート」に設定しています。

 そして、「アルファード/ヴェルファイア」が2024年12月に改良を受けた時、PHEVが追加されました。

 アルファード/ヴェルファイアのPHEVは、内外装が豪華な最上級グレードの「エグゼクティブラウンジ」に用意されています。

 2.5リッター直列4気筒エンジンを使ったハイブリッドシステムに、総電力量が18.1kWhの駆動用リチウムイオン電池を組み合わせ、1回の充電で73km走行することが可能(WLTCモード)。

 エンジンとモーターの相乗効果によるシステム最高出力は、PHEVは306馬力で、ハイブリッドの250馬力に比べて強化されています。

 モーター自体の最高出力は、PHEV、ハイブリッドともに共通ですが、バッテリーの出力が異なるためにシステム最高出力はPHEVが上まわっています。

 エグゼクティブラウンジには、PHEVのほかにハイブリッドも設定。駆動方式は、ハイブリッドには前輪駆動の2WDと後輪をモーターで駆動する4WDのE-Fourがありますが、PHEVはE-Fourのみです。

 そしてPHEVとハイブリッドのエグゼクティブラウンジを比べると、充電関連の機能を除けば、内外装のデザインや装備はほぼ同じです。しかし、PHEVの価格は、ハイブリッドのエグゼクティブラウンジE-Fourに比べて、アルファード/ヴェルファイアともに183万円高く設定されています。

 ちなみに、「ハリアーPHEV・Z・E-Four」の価格は、内装や装備が最も近い「ハリアーハイブリッドZ・レザーパッケージ」よりも105万2000円高い設定です。

 ただしハリアーPHEV・Z・E-Fourには、ハリアーハイブリッドZ・レザーパッケージがオプションにしているパノラミックビューモニター(ハイブリッドZ・レザーパッケージのオプション価格は8万8000円)、100V・1500W電源コンセント(同4万4000円)、おくだけ充電(同1万3000円)などが標準装着され、PHEVの専用装備になる後席シートヒーター(3万円相当)も加わります。

 これらを合計すると約18万円で、先に述べた価格差の105万2000円から差し引くと約87万円です。この金額がハリアーにおけるPHEVとハイブリッドの正味価格差です。

 アルファード/ヴェルファイアのPHEVとハイブリッドの価格差は183万円と、ハリアーの正味価格差(約87万円)は約100万円安いのですが、ハリアーPHEVは簡易型のPHEVシステムではありません。

 ハリアーPHEVの駆動用リチウムイオン電池も、総電力量はアルファード/ヴェルファイアと同じ18.1kWh。1回の充電で93kmを走りますから、低価格でもPHEVの性能は高いのです。

 アルファード/ヴェルファイアとハリアーのPHEVが大きく異なるのは、急速充電器を使えるか否かです。アルファード/ヴェルファイアPHEVは急速充電器が使えて、38分で満充電の約80%まで充電できます。

 一方、ハリアーPHEVは急速充電に対応しておらず、200Vの普通充電で、満充電までに5時間30分を要します。

 しかしそれでも機能と価格のバランスを考えると、ハリアーPHEVが買い得です。

 車両価格は、アルファードPHEVエグゼクティブラウンジE-Fourが1065万円、ヴェルファイアPHEVエグゼクティブラウンジE-Fourが1085万円に達しますが、ハリアーPHEV・Z・E-Fourなら大幅に安く620万円に設定されています。

■「アルファード/ヴェルファイアPHEV」の補助金が少ない理由とは?

 アルファード/ヴェルファイアPHEVは1000万円を超えた高額車ですから、電動車に交付される補助金が気になります。

 国から交付される2025年度の補助金額は、アルファード/ヴェルファイアPHEVは48万円です。

 前年度の44万円よりは増額されましたが、ハリアーPHEVやプリウスPHEVの60万円に比べて12万円少ないです。

 アルファード/ヴェルファイアのPHEVの補助金額はなぜ少ないのでしょうか。

 今の国から交付される補助金額は、電費、1回の充電で走行できる距離、外部給電機能の有無、車両や蓄電池の火災発生状況などに基づいて算出され、PHEVの上限額は55万円です。ハリアーPHEVは環境負荷の少ない鋼材などを使うため、上限額に5万円を加えた60万円が交付されます。

 ところが車両価格が840万円を超える車種は、算出された補助金額から20%を差し引いて交付するのです。付加価値の高い高価格車は、補助する必要性が薄れるという考え方です。

 つまりアルファード/ヴェルファイアのPHEVは840万円を超えているため、「60万円×0.8=48万円」になりました。

 高価格で補助金の少ないアルファード/ヴェルファイアPHEVは買い得とは言えませんが、受注状況を見ると話が違ってきます。

 2025年5月上旬にトヨタの販売店に尋ねると、以下のように返答されました。

「アルファード/ヴェルファイアのハイブリッド車とガソリンエンジン車は、昨年の改良を実施した後、受注を早々に停止させました。現時点で手に入れる方法は(定額制カーリースの)KINTOだけです。

 ところがPHEVなら、通常の受注を行っていて、約半年で納車できます。

 今後の動向は分からないので、商談は早めに行うのが良いでしょう」

 KINTOは最長で7年の契約期間を満了したら、車両を返却することになります。自分の所有にはできず、ペットの同乗も原則として許されないなど使用上の制約も多いです。

 そうなるとアルファード/ヴェルファイアのハイブリッド車とガソリン車を所有する方法は中古車購入ですが、中古車価格は2025年5月上旬時点でも高騰しています。

 アルファードハイブリッドZの新車価格は635万円ですが、走行距離が5000km以内に収まる中古車価格は750万円から900万円と割高です。

 このような新車価格を上まわる中古車を買うなら、1000万円を超えてもPHEVを選ぶ方がオトクです。電気自動車は自宅に充電設備が必要ですが、PHEVなら通常はガソリンを給油して走り、可能な時だけ充電する使い方もできます。

 特にアルファード/ヴェルファイアのPHEVは、急速充電器に対応しているため、公共施設などで充電する時も便利です。

 価格が高い代わりに動力性能に余裕があり、後輪をモーターで駆動する4WDのE-Fourも搭載されるため、走りの満足度や安心感もハイブリッド車を上まわります。

 アルファード/ヴェルファイアの購入を希望していて、予算に余裕のあるユーザーは、PHEVも検討してみましょう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタ「“新”5人乗りワゴン」発表に反響多数!?「素晴らしい」「後席が快適」の声も!? 左スライドドア×斬新“レトロ風デザイン”採用で「ちょうどいい」サイズ! 「“タクシーの定番” JPN TAXI」改良が話題に
トヨタ「“新”5人乗りワゴン」発表に反響多数!?「素晴らしい」「後席が快適」の声も!? 左スライドドア×斬新“レトロ風デザイン”採用で「ちょうどいい」サイズ! 「“タクシーの定番” JPN TAXI」改良が話題に
くるまのニュース
トヨタ「新カローラクロス」発表! 2リッターで「“高性能”4WD」&「驚きの新機能」設定!? 276万円から買える「コンパクトSUV」改良モデルの「進化」とは
トヨタ「新カローラクロス」発表! 2リッターで「“高性能”4WD」&「驚きの新機能」設定!? 276万円から買える「コンパクトSUV」改良モデルの「進化」とは
くるまのニュース
新車64万円! 斬新「めちゃ小さいクルマ」に反響殺到!「これぞ令和の国民車!」「高齢者に最適だね」「若くて賢いユーザーにも良いよ」の声も! サイコーに“ちょうどいい”4輪車「アントレックスEV-eCo」がスゴイ!
新車64万円! 斬新「めちゃ小さいクルマ」に反響殺到!「これぞ令和の国民車!」「高齢者に最適だね」「若くて賢いユーザーにも良いよ」の声も! サイコーに“ちょうどいい”4輪車「アントレックスEV-eCo」がスゴイ!
くるまのニュース
トヨタ「“新”ランドクルーザー」発表に反響多数! 「いつまでかかる?」「全然買えない」の声も! “長納期”化がとまらない豪華「フラッグシップモデル」に寄せられた意見とは
トヨタ「“新”ランドクルーザー」発表に反響多数! 「いつまでかかる?」「全然買えない」の声も! “長納期”化がとまらない豪華「フラッグシップモデル」に寄せられた意見とは
くるまのニュース
【パキスタン】約99万円で「5人」乗れる! 全長3.2mのスズキの「超・安いバン」に大注目! 軽以下サイズだけど「超シンプル装備」でサイコー! 割り切れば十分な「ボラン」とは
【パキスタン】約99万円で「5人」乗れる! 全長3.2mのスズキの「超・安いバン」に大注目! 軽以下サイズだけど「超シンプル装備」でサイコー! 割り切れば十分な「ボラン」とは
くるまのニュース
275万円! トヨタ最新「“5人乗り”FFセダン」がスゴイ! 最も低燃費な「リッター32キロ超え」&「広い荷室空間」も魅力のプリウスX! 最上級より「185万円もオトク」な“黒仕立て”の「最安モデル」とは?
275万円! トヨタ最新「“5人乗り”FFセダン」がスゴイ! 最も低燃費な「リッター32キロ超え」&「広い荷室空間」も魅力のプリウスX! 最上級より「185万円もオトク」な“黒仕立て”の「最安モデル」とは?
くるまのニュース
マツダ「“新”2ドアスポーツカー」まもなく登場! “200万円台”で買える「ちょうどイイ価格」&“匠”の手仕上げ「高性能モデル」も設定!? 2リッター“最高モデル”登場予定の「ロードスター」どんなクルマ?
マツダ「“新”2ドアスポーツカー」まもなく登場! “200万円台”で買える「ちょうどイイ価格」&“匠”の手仕上げ「高性能モデル」も設定!? 2リッター“最高モデル”登場予定の「ロードスター」どんなクルマ?
くるまのニュース
トヨタ「“新型”RAV4」初公開! 7年ぶり全面刷新の「超・大人気SUV」がついに登場 「全長4.6mサイズ」“完全維持”だけど中身は大変化! 新たな「トヨタの主力車」の進化とは
トヨタ「“新型”RAV4」初公開! 7年ぶり全面刷新の「超・大人気SUV」がついに登場 「全長4.6mサイズ」“完全維持”だけど中身は大変化! 新たな「トヨタの主力車」の進化とは
くるまのニュース
アウディ「Q5」に「eハイブリッド」を追加! 進化したバッテリーで最大100kmまでの電動走行が可能
アウディ「Q5」に「eハイブリッド」を追加! 進化したバッテリーで最大100kmまでの電動走行が可能
LEVOLANT
ホンダ「“新” ZR-V」登場! “精悍デザイン&上質内装“がめちゃオシャレ! 「シビック」譲りの走りがスゴい「プレミアムSUV」が販売店で話題に
ホンダ「“新” ZR-V」登場! “精悍デザイン&上質内装“がめちゃオシャレ! 「シビック」譲りの走りがスゴい「プレミアムSUV」が販売店で話題に
くるまのニュース
ナニが変わった? 凄いのはドコ? 超真面目にトヨタ新型「RAV4」を徹底解説! 今冬登場!? ライバルは話題のSUV!? イマ分かっているコトは?
ナニが変わった? 凄いのはドコ? 超真面目にトヨタ新型「RAV4」を徹底解説! 今冬登場!? ライバルは話題のSUV!? イマ分かっているコトは?
くるまのニュース
新車65万円! 斬新「めちゃ小さいクルマ」に反響多数!?「いいね」「売れそう」の声も! “高齢者に丁度いい”全長2.4mボディ×「普通免許」OKな “1人乗りモデル”「アントレックスEV-eCo」が話題に
新車65万円! 斬新「めちゃ小さいクルマ」に反響多数!?「いいね」「売れそう」の声も! “高齢者に丁度いい”全長2.4mボディ×「普通免許」OKな “1人乗りモデル”「アントレックスEV-eCo」が話題に
くるまのニュース
ヤマハ最安モデル「ジョグ」がスゴイ! “18万円&リッター58km以上”の高コスパモデル! 日常の足にぴったりな「ちょうどいいスクーター」の魅力とは
ヤマハ最安モデル「ジョグ」がスゴイ! “18万円&リッター58km以上”の高コスパモデル! 日常の足にぴったりな「ちょうどいいスクーター」の魅力とは
くるまのニュース
全長4.2m! レクサスが新「“2列×5人乗り”超コンパクトSUV」発表! リッター“28キロ”走れる「めちゃ低燃費」モデル! ワンクラス上の“豪華インテリア”も実現した「新LBX」とは!
全長4.2m! レクサスが新「“2列×5人乗り”超コンパクトSUV」発表! リッター“28キロ”走れる「めちゃ低燃費」モデル! ワンクラス上の“豪華インテリア”も実現した「新LBX」とは!
くるまのニュース
【米国】ライバルは「アルファード」!? トヨタ「エスティマ“後継車”」全長約5.2mの流麗ボディ×低燃費パワトレ搭載の「8人乗りミニバン」がスゴい!「シエナ」どんなモデル?
【米国】ライバルは「アルファード」!? トヨタ「エスティマ“後継車”」全長約5.2mの流麗ボディ×低燃費パワトレ搭載の「8人乗りミニバン」がスゴい!「シエナ」どんなモデル?
くるまのニュース
トヨタが「“新”カローラ」発表! 228万円スタートで“手頃”だけど「廉価なガソリンエンジン」は廃止に… 熟成重ねる「トヨタの代表車種」 ハイブリッドのみになった理由とは
トヨタが「“新”カローラ」発表! 228万円スタートで“手頃”だけど「廉価なガソリンエンジン」は廃止に… 熟成重ねる「トヨタの代表車種」 ハイブリッドのみになった理由とは
くるまのニュース
知らなかった!! 新車が90万円も安くなる補助金がある!? 去年より増額になった電気自動車などのCEV補助金を深堀る!!
知らなかった!! 新車が90万円も安くなる補助金がある!? 去年より増額になった電気自動車などのCEV補助金を深堀る!!
ベストカーWeb
【中国】約239万円! 日産の高級「ラージ“クーペ”セダン」がスゴい! 全長5m級のスッキリフォルム×豪華「ひろびろ室内」! 新型「N7」日本導入の可能性とは
【中国】約239万円! 日産の高級「ラージ“クーペ”セダン」がスゴい! 全長5m級のスッキリフォルム×豪華「ひろびろ室内」! 新型「N7」日本導入の可能性とは
くるまのニュース

みんなのコメント

14件
  • 45 Takapi
    1000万円以上もする車に補助金出す方がどうかしてる。
  • П П
    3年前にアウトランダーを買いました。充電は家だけで外の充電ステーションを利用した事はありません。理由は外で充電するコストや時間を考えると電池無くなったらガソリンで走行した方が安いし時間のムダもないからです。
    そして充電ステーションは時間で課金されるので20kwh程度の小さい電池のPHEVに外充電は適さないと感じます。電池が少しデカいハイブリッド車と思った方がいいと思います。
    メリットはエンジンとモーターの合わせ技で加速がいいことぐらいですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村