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【ラリーのDNA注入】GRヤリス、GRファクトリーで生産開始 トヨタのホットハッチ

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【ラリーのDNA注入】GRヤリス、GRファクトリーで生産開始 トヨタのホットハッチ

ライン生産とは異なる方式を採用

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

【画像】トヨタGRヤリス、GRスープラ【トヨタのピュアスポーツカーを写真で見る】 全82枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

トヨタのスポーツカー、「GR」シリーズの新モデル「GRヤリス」が、10月の英国発売に向けて日本の工場で生産を開始した。

生産ラインは特殊で、無人搬送車を用いたボディ運搬や、セル生産方式を採用する新しい車両組み立てシステムを導入している。

トヨタによると、この方法は他の工場で使用されている従来のベルトコンベアシステムよりも、剛性の高いスポーツカーのシェルやシャシーをより正確に組み立てることができるため、GRヤリスの生産に適しているという。

GRヤリスは先日、英国で2万9995ポンド(420万円)から予約注文できるようになった。

英国仕様のベースモデルはダンロップのスポーツマックスを履いた18インチのアロイホイール、デュアル・エグゾーストパイプ、レザー巻きステアリングホイール、キーレス・エントリー、アクティブ・ノイズコントロールを標準装備している。

ハードなサーキット仕様は価格が3万3495ポンド(470万円)に跳ね上がり、リミテッドスリップデフ、レッドのブレーキキャリパー、ミシュランのパイロットスポーツ、強化サスペンションが追加されている。

どちらのモデルも白が標準のボディカラーだが、オプションで赤、黒、シルバーが用意されている。イギリス向けの納車は11月に開始される予定だ。

ラリー特化のスポーツカー

この新型ホットハッチは、トヨタのガズー・レーシングが次世代ヤリスWRCの開発を支援するためのホモロゲーションモデルとして開発したものだ。英AUTOCARはカモフラージュを施したプロトタイプに試乗したことがある。

トヨタの世界ラリー選手権プログラムを運営するトミ・マキネン・レーシングは、このモデルに多大な影響を与えている。

先述の通り、GRヤリスはトヨタのパフォーマンスラインナップ「GR」シリーズのスープラに続くモデルだ。

これまでガズー・レーシングのカンパニープレジデントを務めてきた友山茂樹氏は、「GRヤリスが加わったことで、トヨタのパフォーマンスラインナップはさらに充実したものになった」と語っている。

「新型GRスープラがサーキットを念頭に置いたスポーツカーであるのに対し、GRヤリスはラリーへの参戦を通じて開発されました。多くのファンが待ち望んでいたモデルです」

ヤリスとは全く異なる構造

GRヤリスは、トヨタのTNGAプラットフォームを四輪駆動仕様にしたものを採用しており、フロントは新型ヤリスのGA-B小型車用プラットフォームを、リアはカローラのGA-Cを使用している。

通常のヤリスと比較すると、全く異なるボディを持つ。ルーフは低くなり、5ドアから3ドアへと変更され、空力性能を上げるためにスタイリングが大幅に見直されている。

GRヤリスは全長3995mm、全幅1805mm、ホイールベースは2560mm。フロントトレッドは1535mm、リアトレッドは1565mmとなっている。

ボディパーツにはカーボンとアルミニウムを多用し、軽量化を図っている。また、リアトレッドは通常のヤリスよりも大幅にワイド化され、新しいダブルウィッシュボーン式リアサスペンションを採用。

AUTOCARがGRヤリスを試乗した際には限られたスペック情報しか得られなかったが、後にトヨタが公開したところによると、1.6L 直列3気筒ターボを搭載し、6速インテリジェント・マニュアル・トランスミッション(IMT)と組み合わされる。

駆動方式はトヨタの新しいGR-Fourシステムを採用したAWDだ。多板クラッチを使用し、4輪すべてのパワー配分を変化させることができる。完全に後輪駆動とすることも可能だ。

ブレーキには、4ポットキャリパーを用いた356mmベンチレーテッド・ディスクブレーキを採用。

日本ではすでにカタログ・モデルの予約受付を開始されている。

GRヤリスは、豊田市元町工場のガズー・レーシングの専用ラインで生産され、熟練工による組み上げ工程が多く含まれている。

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