次期モデル、全てにHV仕様
イタリアのスーパーカー・メーカー、ランボルギーニが2020年の展望を発表した。
2019年は世界の全ての地域で販売記録を更新した同社。今年も堅調な見通しを確信しているという。
技術面の進化については「次世代の全モデルについて、ハイブリッドの派生モデルを戦略的に開発することが決定した」と、電動化の道すじを明らかにした。
昨年9月に発表した「ランボルギーニ・シアンFKP37」は、世界で初めてハイブリッド・モデルにスーパーキャパシタを採用した限定車であった。
画期的なハイブリッドやマテリアルを搭載し、ランボルギーニ市販車初の電動化を採用しながら、「稲妻の閃光」を意味するボローニャの方言をモデル名にした。その未来的なデザインと、猛牛の故郷に由来する言葉とフェルディナンド・カール・ピエヒの頭文字を組み合わせた車名から、ブランドの将来の方向性を明確にする意図があったと考えられている。
新型車は?
また、2020年の新型車については、複数台を発表していくと明言したものの、「新モデルや新たな取り組みの発表は、エクスクルーシブで、パーソナライズされた場所・イベントに、お客様やメディアを招待して行う」とし、「2020年のジュネーブ・モーターショーには出展いたしません」と明かした。
どのようなモデルが登場するかについては、同社のモータースポーツ部門、ランボルギーニ・スコアドラ・コルセが、新12気筒ハイパーカーを2020年にデビューさせると予告している。
最高出力830psの自然吸気V12エンジンのパワーを最大限に引き出せるように、空力・機械特性を設計しているのが特徴だ。開発はスコアドラ・コルセが行う限定モデルだという。
難しい1年、どう乗り切るか
2020年の展望についてランボルギーニは、地理的・政学的な不安要因の高まり、今年の米国大統領選挙、グローバルやヨーロッパ・レベルで関税について困難な状況が生じる可能性があるとしながら、「主要な経済目標は予測が難しい反面、好調を維持している」と自信を示した。
先進国の継続的な経済成長が予想されるなか、ランボルギーニとしては魅力的なモデル・ラインナップをそろえ、中期的には販売台数・収益の両面で新しい規模の成長が見込まれるとしている。
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