2026年7月、マツダCX-30の商品改良で1.8Lクリーンディーゼル「SKYACTIV-D 1.8」がラインアップから姿を消した。低回転から湧くトルクと優れた燃費は、このサイズのマツダ車ならではの魅力だった。代わって2.5Lマイルドハイブリッドを新設定したCX-30は、ガソリンだけでも選ぶ価値があるのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:茂呂幸正
【画像ギャラリー】マイルドハイブリッド専用に移行した改良型CX-30の内外装をじっくりご覧アレ!(10枚)
ディーゼルの太いトルクと好燃費はやはり惜しいが……
従来の1.8Lディーゼルは最高出力130ps、最大トルク270Nm。わずか1600rpmから最大トルクを発生し、CX-30を軽々と押し出す感覚が持ち味だった。WLTCモード燃費もFFで20.2km/L、4WDで19.2km/Lと優秀。軽油の単価も考えれば、長距離を走る人には実に説得力のある心臓だった。
新たなe-SKYACTIV G 2.5は最高出力179ps、最大トルク238Nm。絶対的なパワーは上回り、高速道路への合流や追い越しでは余裕を感じやすい。回転上昇の滑らかさや静粛性もガソリン車の強みだ。ただしWLTCモード燃費はFFが15.5km/L、4WDが14.5km/L。低回転トルクと燃料代ではディーゼルに及ばず、完全な後継とは言いにくい。
2.0Lの買いやすさと2.5Lの上質さで勝負
もうひとつの選択肢、e-SKYACTIV G 2.0は156ps/199Nmで、WLTCモード燃費16.2km/L。FF専用だが、20Cは264万円、20Sは273万4600円からと手を伸ばしやすい。全長4395mm、全幅1795mm、全高1540mmという扱いやすいサイズや、自然な操縦感覚、上質な内外装はディーゼルがなくなっても変わらない。
4WDが必要なら2.5Lを選ぶことになる。25LはFFが341万円、4WDが364万6500円。スムースレザーに加え、前席シートベンチレーションと360°ビュー・モニター(シースルービュー)も標準装備する。安全面でもBSMの降車時警告、進化したSBSや緊急時車線維持支援などが加わり、クルマ全体の商品力は確実に上がった。明るい内装のエアーエディション(Air Edition)も新鮮だ。
結論として、街乗り中心なら2.0L、走りや4WD、上級装備を求めるなら2.5Lで、CX-30の魅力は十分に味わえる。ただし年に何万kmも走る人や、ディーゼル特有の力感に惚れた人には明確な喪失だ。ガソリンだけでも魅力十分。しかし誰にとっても“問題なし”ではない、というのが正直な答えかもしれない。
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