■見かける機会が減った「スペアタイヤ」
一昔前まで、クルマのトランク下部には「スペアタイヤ」と呼ばれる、タイヤに万が一のトラブルが起こった際に交換する予備のタイヤが備わっていました。
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しかし、最近では「スペアタイヤ」を搭載する車種は激減し、変わりに「パンク修理キット」というものを装備していることが多いです。なぜ、「スペアタイヤ」はあまり見かける機会が減ったのでしょうか。
スペアタイヤとは、その名の通りクルマに付いているタイヤがパンクやバーストなどした際に、応急処置で使用するタイヤのことです。使用用途などにより「テンパータイヤ」と呼ばれることもあります。
基本的に「スペアタイヤ」と「テンパータイヤ」の大きな違いは、スペアは純正で装着されているタイヤと交換しても、そのまま走行することができるもの。一方、テンパーはあくまでも『応急用のタイヤ』という形で使用されるのです。 また、最近のクルマに装備されている「パンク修理キット」とは、その名の通りタイヤがパンクした際に修理をする道具。中身は、小型のコンプレッサーと補修材が入っており、釘などが刺さった際の穴を塞ぐために使用します。
ジャッキアップしてタイヤを交換する作業を行わずできるメリットはありますが、サイドウォール(タイヤ側面)やバーストなどの際には、対処ができません。
一見、不測の事態を考えると「スペアタイヤ」を装着している方が良いようにも考えられます。なぜ最近のクルマでは搭載されなくなったのでしょうか。
まず、大きな要因としては、「スペアタイヤ装備の車検項目廃止」が挙げられます。以前までは、車検時の検査項目に「スペアタイヤ」が装備されていることが決まっており、付いていない場合は車検が通りませんでした。
しかし、車検項目については市場動向などの変化によって廃止され、それを機に自動車メーカーは「スペアタイヤ」の標準装備を減らしていきます。
さらに、重くスペースを必要とするものを無くすことで、『燃費向上のための軽量化』『車室空間の自由度向上』などクルマを作る上で重要な要素を確保することが可能です。
そのなかで、「パンク修理キット」を比較的に早い段階で市販車に導入したのは、スズキの「パレット」という軽ワゴン車です。「スペアタイヤ」を減らし、「パンク修理キット」を採用した理由について、スズキは次のように説明します。
「登場収納スペースの向上やパンクの頻度が減っていたということが採用理由のようで、2008年1月に登場した「パレット」がスズキ初となります。
また、スズキ車ではいまでも多くの車種に、スペアタイヤのオプションを設定しています。さまざまユーザーの要望に答えられるほか、同社『ジムニー』ではスペアタイヤ自体が外観デザインの特徴となっていることもあります」
■「スペアタイヤ」の激減理由は他にも存在
「スペアタイヤ」が激減した背景には、規制や自動車メーカーの考え以外にもさまざまな要素が存在。たとえば、タイヤの技術が向上したことによって、パンク後も一定距離走行可能なランフラットタイヤが登場したことや道路の路面が良くなりパンクが起きにくくなったことなどが挙げられます。
さらに、ユーザー側の技術・知識不足も大きな要素です。パンクやバーストによる救援依頼の割合は年々増加傾向となり、依頼内容の上位には『タイヤのパンク』が挙げられるほど。ユーザー自身がタイヤを交換する機会自体も減っているのです。
一方で、いまでも「スペアタイヤ」が備わっている車種も存在します。前出にもあったスズキ「ジムニー」や日産「エクストレイル」を始めとするSUVモデルは、トランク下部や車体背面に装備されています。
装備する理由には、オフロードなどの悪路においてタイヤのサイドウォールが切れた場合など、応急処置では対応できない時に予備として「スペアタイヤ」を装備していることが多いです。
しかし、コンパクトSUVのホンダ「ヴェゼル」は「パンク修理キット」を搭載、同サイズのトヨタ「C-HR」や都会派SUVの「ハリアー」はオプション設定となっているなど、クルマ自体のコンセプトによっても違いがでてきます。
このような背景によって「スペアタイヤ」を見かける機会が減り、「パンク修理キット」装着車が増えました。しかし、パンクやバーストでクルマが立ち往生した場合には、基本的に“すみやかに安全な場所まで移動”しなければなりません。
そのためにも、自身が乗るクルマの「スペアタイヤ」や「パンク修理キット」の搭載位置や使い方は覚えておくことが重要です。
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