最新テクノロジーや先進技術により、日に日に快適かつ便利になっていく現代のクルマ。それはそれで喜ばしいことだが、クルマ好きが求めているのはソコじゃない。乗り心地や利便性よりも、走りや機能を重視した硬派なモデルたちを紹介しよう。
文/木内一行、写真/スズキ、トヨタ、ホンダ、三菱
ナンパなヤツらには負けられねぇ!! 硬派で攻める[唯我独尊グルマ]はコイツだ!!!
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■「伝統を継承するオトコのクロカンヨンク」 ランクル70
水平、垂直基調としたシルエットや、丸形ヘッドライトで70らしさをアピールしつつ、現代風にアップデート。ボディカラーは写真のベージュのほか、スーパーホワイトII、アティチュードブラックマイカという3色のみのラインナップ
現代のSUV市場では、シティ派やクロスオーバーが大多数。そんななかで、真のクロカンヨンクと呼べるのがランクル70だ。
2023年に復活した現行モデルは、現代風のルックスになったものの、各所に70らしさが受け継がれている。
シャシーは耐久性に優れ信頼度の高い伝統のラダーフレームで、サスペンションは前後リジットアクスル、4WDシステムもコンベンショナルなパートタイム式を採用。
その一方で、電動デフロックやビークルスタビリティコントロール(VSC)、アクティブトラクションコントロール(A-TRC)といった先進の電子デバイスを採用し、高い操縦安定性を実現している。
搭載される2.8リッター直4ディーゼルターボのエンジンも、204ps/51.0kgf・mを発揮しながらコモンレール式燃料噴射システムやDPR(排出ガス浄化装置)などを採用し、時代にマッチしたクリーンな排ガス性能や低燃費を達成。
組み合わされるミッションはシーケンシャルシフトマチック付きの6ATだ。
1984年のデビューから40年経った今でも、信頼性や耐久性、悪路走破性といった普遍的な価値を変えずに現代にフィットさせた70。実にオトコらしいSUVだ。
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■「WRCで勝つことを使命としたホモロゲモデル」 GRヤリス
古くからカローラやセリカで海外ラリーに挑戦してきたトヨタが、新たなWRCのホモロゲモデルとして開発したのがGRヤリスだ。
「ラリーで勝ち抜く」ことを前提に長年で培ったノウハウや知見を注ぎ込み、トミ・マキネンレーシングの協力を得て一から開発。
コンパクトなハッチバックボディは標準車にはない3ドア仕様で、各部にアルミやカーボンを用いることで1280kg(RZ)という車両重量を実現した。
エンジンも強力で、1.6リッターターボのG16E-GTSは3気筒ユニットとしては世界最高レベルの272psを発揮。組み合わされるのは自動ブリッピング機構付きの6速iMTとなる。
そして、この強大なパワーを余すことなく路面へ伝えるのが、前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステムのGR-FOUR。前後のトルク配分が異なる3つのモードを備え、さまざまなシーンにおいて最高のパフォーマンスを発揮することが可能だ。
ちなみに、GRヤリスには1.5リッター+CVTでFFのRSも用意。
さらに、昨年のマイナーチェンジではターボのRZ系にも8AT仕様を追加し、硬派なモデルながらより多くのユーザーが楽しめるようなラインナップとしている。
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■「パジェロの後を継ぐ本格オフロードトラック」 トライトン
海外では人気のピックアップトラックだが、日本では少数派。しかし、トライトンはグローバルカーとして世界で認知されており、その勢いのまま日本へ12年ぶりに導入された。
全長5.3mを超えるダブルキャブのボディは「BEAST MODE(勇猛果敢)」をコンセプトとし、タフさや力強さを表現。三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用したマスクが圧倒的な存在感を誇る。
シャシーやメカニズムも大部分を刷新。独自開発のラダーフレームには新開発のサスペンションが組み合わされ、パジェロ譲りの4WDシステム「スーパーセレクト4WD-II」を採用。
AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)やアクティブLSDといった電子デバイスに加え、7つのドライブモードを搭載し、あらゆる状況で快適な走りを可能とするとともに優れた悪路走破性を実現する。
新開発の2.4リッタークリーンディーゼルエンジンも、2ステージターボシステムにより全回転域で高出力を発揮。実用域での応答性にも優れ、シーンを選ばずにトルクフルかつ洗練された走りが可能。
三菱といえば硬派なオフローダーの印象も強いが、その象徴となるパジェロは2019年に生産終了。トライトンは、そのポジションを引き継ぐ存在としての期待も大きい。
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■「速さよりも運転の楽しさを感じたいアナタに」 シビックRS
流れるようなフォルムのエクステリアは、2024年9月のマイナーチェンジでマスクの意匠を変更。RSは、ヘッドライトリング、ドアミラーカバー、シャークフィンアンテナ、エキパイフィニッシャーをブラック加飾とし、スポーツ性を演出
1972年に初代がデビューして以来、ワールドワイドに活躍するシビック。
もともとはエントリーモデルだったが時代とともに車格がアップし、現在の日本ではプレミアム性も備えるコンパクトなハッチバックとして扱われている。
そんなシビックのなかで、最もスパルタンなのはご存じタイプR。しかし、「軽快かつ意のままに操る喜びの提供を目指した」というRSも、なかなか硬派な1台だ。
RSに搭載されるエンジンは1.5リッターのガソリンターボ。スペックこそ従来のエンジンと同じだが、軽量フライホイールにより優れたレスポンスと素早い回転落ちを実現。
これに組み合わされるミッションは6MTのみ! ただでさえMTの設定が少ない昨今において、これはかなり貴重な存在。
また、減速操作に合わせてエンジン回転数を自動制御し、スムーズなシフトチェンジを可能にするレブマッチシステムも採用された。
さらに、専用のサスペンションやチューニングされたステアリングにより、スポーティで一体感の高い旋回性能を達成。大径の専用ブレーキでストッピングパワーも強化されている。
タイプRのような絶対的な速さよりも、運転の楽しさを感じたいユーザーにはぴったりの存在だ。
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■「唯一無二のコンパクトリアルオフローダー」 ジムニー
軽自動車で唯一の本格オフローダーがジムニー。
1970年に初代がデビューし、半世紀以上の歴史を誇るスズキのイメージリーダーだ。 20年ぶりにフルモデルチェンジした4代目は2018年にデビュー。
「合理的で無駄のない機能美を追求したデザイン」は初代を彷彿とさせるもの。それゆえ、丸形ヘッドライトや5スロットグリルなど、ジムニーのアイコンも取り入れられている。
見た目と同様、中身も伝統を継承。
ハシゴ型に組んだ頑強なラダーフレーム、FRレイアウト、副変速機付きパートタイム4WD、3リンクリジットアクスル式サスペンションという実績と信頼のある車体構成を受け継ぎながら、フレームはねじり剛性を先代比で約1.5倍アップ。
ブレーキLSDトラクションコントロールの他、ヒルホールドコントロールやヒルディセントコントロールを装備し、オフローダーとしての能力を高めている。
エンジンは新世代ユニットに変更され、専用チューニングが施されたR06Aターボを搭載。ミッションは、5MTと4ATの2本立てだ。
初代からのDNAを受け継ぎながら本格オフローダーとしての性能に磨きをかけたジムニーは、唯一無二の存在といえるだろう。
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まじめな作りで良い車。