MotoGPに参戦するプラマックのチームマネージャーは、現在タイトル争いを繰り広げているホルヘ・マルティンが、グリッドでも最強のライダーだと自信を持っている。
マルティンは17戦を終えた現在、決勝レースで4勝を記録し、ポイントリーダーのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)からわずか13ポイント差の2番手につけている。
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最近は明らかに安定感も身につけるなど、彼が以前よりもライダーとして成長していることが伺えるが、それはチームマネージャーからしても同じ意見のようだ。
プラマックのチームマネージャーであるジーノ・ボルゾイは、マルティンがチーム加入以降に変化を重ね、今ではMotoGPのグリッド上で最強のライダーになったと考えている。
「プラマックでのプロジェクトを始めたとき、チームには素晴らしいライダーがふたりいることが分かった」
「なにより、ホルヘは何らかの理由でまだそのポテンシャルをフルに発揮できていないことも理解できた。今年は技術的なレベルでも最大のポテンシャルを発揮する上でに適切な状況にあり、チームという面でも高いレベルにあり、何ひとつとして欠けていない」
「だから個人的には、マルティンの今年のライディングについて驚かされてはいない。ただ正直に言って、今年始めにはラスト3戦にタイトルを争っている状態でたどり着くことは計画していなかった」
「ホルヘは大きく進化した。彼はライダーとしても人としても進化している」
「バイクが重要な要素であることも明らかだ。彼はバレンシアテストで最初に乗ったときから、2022年型よりも良いと言っていたからね」
ボルゾイはマルティンについて、これまで爆発力を見せつつも転倒などで結果に繋げられないということを十分認識し、ライダーとしっかりと話し合ったとも語っていた。
「これまでのシーズンを分析し、我々はホルヘはスプリントや予選よりも日曜日の長いレースにより準備すべきだという結論に達した。彼は常に爆発力のあるライダーだったことを示してきたが、そうすることがより必要だった」
「レースでは彼は非常に速いものの、結果をしっかり持ち帰れていなかったり、コンスタントであることに少し欠けていたんだ。我々はこのことについて、今年の序盤にしっかりと話し合ったんだ」
「考えとしては、予選にあまり集中せずにレースに向けてより良く準備をすることだっった。そして少しずつ彼は改善し、レースでの安定感がより高まっていった。一度そうなった後は土曜日の強さに立ち返って取り組んだんだ」
「意図としては、彼が土曜に示すことのできている力と、日曜日に達成すべきこととの間でバランスを見つけることだった。前進する必要があったが、ホルヘはスピードもそれを達成するだけの力もあることを証明している」
「今年始めには考えられなかったようなことをしているが、終盤は何が起きても恐ろしいシーズンになるだろう。個人的にはフランチェスコ・バニャイヤへプレッシャーがかかっていると思う。ワールドチャンピオンでありファクトリーチームに所属する彼は『自分がベストな存在であることを証明し続ける必要がある』と考えているだろう。そのため、我々が彼とドゥカティにプレッシャーをかけている」
なおドゥカティはサテライトチームとの真っ向勝負となっている中でも、自由に戦わせる立場を示してきた。ボルゾイは、残るレースでこの考え方が変わるとは思っていないようだ。
「その件については我々も話をしてきたが、なぜそれが変わるというんだ。これまでのように続いていくと確信しているし、私は心配していない」
「なぜオーダーが発生すると思うのか分からない。ドゥカティにはふたつのチームがあり、ホルヘはドゥカティのオフィシャルライダーだ。チームオーダーには意味が無い」
そしてボルゾイは今のマルティンはグリッド上でも最強のドライバーだと主張した。
「加えて、今の”ホルヘ3.0”は全ての面で改善を果たしていて、弱点だったウエットですら彼は速い。最近のレースを振り返ると、現時点ではマルティンがMotoGPのグリッド上で最も強いライダーだと言いたい」
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