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火災原因調査でRX1eは引き続き開催休止。スター大挙出場のRX2eは”絶対王者”が蹂躙/WorldRX第5戦

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火災原因調査でRX1eは引き続き開催休止。スター大挙出場のRX2eは”絶対王者”が蹂躙/WorldRX第5戦

 イギリスのリデンヒルにて7月下旬に開催されたWorldRX世界ラリークロス選手権第4戦では、今季復帰を果たしたセバスチャン・ローブ所属のスペシャル・ワン・レーシングで車両火災が発生。「安全上の理由により」大会キャンセルという苦渋の決断を下していたシリーズは、引き続き8月5~6日にベルギーのメテで予定されていた第5戦について、電動クラス最高峰RX1eの開催を見送ることを決定した。

 これを受けシリーズに参戦するトップドライバーたちが大挙し、同じく電動ワンメイクのステップアップシリーズであるFIA RX2e選手権へ“カメオ出演”することになった。

初代エクストリームE王者モリー・テイラーがRX2e参戦。#YellowSquadから2戦に初出場へ/WorldRX

 そんなエキシビジョン的勝負でもやはり、レギュラー登録メンバーを抑えたWorldRX“5冠王者”ことヨハン・クリストファーソン(クリストファーソン・モータースポーツ)が圧巻の速さを披露し、いつもどおり“無慈悲”なデビューウインを達成。そして今回のイベントで初めて「ライバルとして彼と戦えた」という電動オフロードシリーズ『エクストリームE』でのチームメイト、ミカエラ-アーリン・コチュリンスキー(クリストファーソン・モータースポーツ)が2位に入り、世界的トップドライバーの男女ふたりが盤石のワン・ツー・フィニッシュを飾っている。

 この“絶対王者”の参戦のみならず、シリーズを争うハンセン・ワールドラリークロス・チームからはティミー&ケビンのハンセン兄弟や、同じくエクストリームEの初代王者であるモリー・テイラー(#YELLOWSQUAD)の初参戦など、厳しい状況ながらスター選手が参戦したベルギーの週末は、同じく内燃機関最高峰として併催されるEuroRX1そっちのけで、このワンメイク電動シリーズに注目が集まった。

 初日の予選プラクティスこそケビン・ハンセンが最速の座を奪い、クリストファーソンは僚友のオーレ・クリスチャン・ベイビー(KMS)らにも後れを取る4番手発進となったものの、その後のヒート1とヒート2を経た頃には、定位置の最上位にカムバックしてみせた。

「このクルマで走るたびに、新しい経験をしている気分だ。そのたびに、僕にとって最適なドライビング方法を見つけ出そうとしているところさ」と、初ドライブのRX2eワンメイク車両『ZEROID X1』を存分に満喫している様子のクリストファーソン。

「やはり何事も最初は簡単ではないよ。いつものように横に向けすぎず、すべての操作を非常にスムーズに行う必要がありそうだ。でも楽しんで、ベストを尽くしていくさ」

■クリストファーソンとの直接対戦は初めて。「とても興奮していた」とコチュリンスキー

 明けた日曜のヒート3とヒート4、そしてセミファイナルと最後の決勝も、その言葉どおり270kW(約367PS)を発生する4輪駆動ワンメイク車両のキャラクター習得に努めた絶対王者は、セミファイナル1のスタートで出遅れ窮地を迎えるも、ここでなんと僚友クリスチャン・ベイビーが派手なバレルロールを演じてヒートは赤旗中断に。

 これで仕切り直しのチャンスを得たクリストファーソンは、そのまま勝利を飾ってファイナルに進出すると、スタート直後の1コーナーで接触されサスペンションのダメージを負ったものの、追撃を振り切って貫禄のトップチェッカーを受けた。

「なんて週末だろうね! ペースという点では、おそらく今年これまでで最高だった。以前にこのクルマのテストを経験しているけど、競争の激しい実戦の状況では挙動もまったく異なり、決勝は全然簡単じゃなかった」と謙虚に語った世界チャンピオン。

「最初のターンに突入した後、リヤで何かが壊れていると感じた。そこからクルマはあちこちに向かおうとしたが、ストレートでスピンしないよう必死でコントロールしたよ(笑)。でもすぐに最適なドライビングを把握し、適切なペースを維持することができた。勝利を持ち帰ることができてうれしいし、完璧な結果だったね」

 一方、トラック上ではレギュラー参戦組のオーレ・ヘンリー・スタインショルト(同名チーム)の背後でフィニッシュラインを通過したコチュリンスキーが、前走者に接触による12秒のペナルティが科せられたことで「最高になりたいなら、まず最高の選手に勝つ必要がある」と戦前に語っていたまさにその相手であるクリストファーソンの隣で、ポディウムに登壇することとなった。

「ヨハンとクルマをシェアするのは慣れているけど、ラリークロスで直接対戦するのは初めてなのでとても興奮していた。ケビンやティミーたちとも一緒に走ることで、さらに多くのことを学べると確信していたわ」と、今季は開幕戦からRX2eに参戦を続けてきたコチュリンスキー。

 一方、トラブル続きの週末を送ったティミーはファイナルでも最終周でマシンを止め、弟のケビンもセミファイナルでの敗退と、兄弟揃って無念の結果に終わっている。

 依然として火災原因の究明を急ぐシリーズだが、続くWorldRX第6戦は8月19~20日のドイツ、エスターリンクでの開催が予定されている。

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