メルセデスのルイス・ハミルトンは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれたF1アメリカGPの決勝レースを、2位でフィニッシュした。巧みな戦略を繰り出したレッドブルとマックス・フェルスタッペンの前に屈した格好だ。
これについてハミルトンは、何か別のことをして、フェルスタッペンに勝つことができたかどうか……それは分からないと語る。
■メルセデス代表、レッドブルの戦略に白旗「我々はあのタイミングでピットストップできなかった」
2番グリッドからスタートしたハミルトンは抜群の蹴り出しを見せ、ターン1までにフェルスタッペンを抜いてトップに浮上。その後もフェルスタッペンを従えてレース序盤を走った。
しかしレッドブル陣営はここで奇策に出る。10周を走り終えた段階でフェルスタッペンをピットに呼び戻し、ミディアムタイヤからハードタイヤに履き替えさせたのだ。
ハミルトンとメルセデス陣営はこのレッドブルの戦略によってアンダーカットされた形となり、さらに2度目のピットストップもフェルスタッペンが先に行なったことにで、”戦略”で首位に返り咲くことはできなくなったのだ。
ハミルトンは2度目のピットストップのタイミングを遅らせ、より新しいタイヤのメリットを活かして、コース上でフェルスタッペンを抜くことを試みようとした。しかし、アンダーカットしたフェルスタッペンは大きなリードを築いており、ハミルトンとしては追いつくだけで精一杯。しかもその間にフェルスタッペンはしっかりとタイヤをマネジメントしており、ハミルトンの攻撃を完全に封じた。
レーススタート前には6ポイント差でフェルスタッペンを追うポジションにつけていたハミルトンだが、このレースの結果、差が12ポイントまで拡大することになった。
「楽しいレースだった」
ハミルトンはそう語った。
「僕らは良いスタートを切った。彼はミディアムタイヤで、僕にかなり接近して走っていた。その後で彼は明らかにとても早いタイミングでピットインし、僕との差を埋めようとしたんだ」
「僕はレース中盤に彼と戦うチャンスが巡ってくることを期待していたが、今日はコース上でのポジションが重要だったんだと思う」
ハミルトン曰く、この日のレッドブルはどのタイヤを履いてもメルセデスより優れており、暖かくなればなるほど、そのアドバンテージは輝いていたという。
「僕らが、何か違う形で攻めることができたかどうかは分からない」
そうハミルトンは付け加えた。
「後でチームと検証するつもりだ。チームは、今日は素晴らしい仕事をしてくれた。でも、これは僕たちが持っていたモノでは最大の結果なんだ」
「少なくとも次のふたつのサーキットは、レッドブルが非常に強いサーキットになるはず……確かに難しい戦いになるだろうね」
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、ハードタイヤでのペースは、勝利に十分値するモノだったと感じていたというが、フェルスタッペンよりも早くピットストップできたとは思わないと語る。
「もちろん我々はリードしていたし、ハードタイヤでも力強いペースを手にしていた。だから、我々はレースに勝つことだってできたと思う」
「ある意味では、この週末を金曜日から日曜日にかけて遡って見直してみる必要がある。どこで誤解したのか、そしてどこで間違ったのかということをね」
「今週末のことから何を学ぶべきか……ポジティブな議論はすでにたくさんあるんだ」
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