速度だけじゃなくて環境にもイイ?
ヨーロッパのエアバス・ヘリコプターズが2024年4月に初飛行させた技術実証用ヘリコプター「レーサー(RACER)」は回転翼が3つある、異形のスタイルをしています。しかもその巡航速度は既存のヘリコプターの1.5倍に相当する時速400km超です。実際に今回「かっ飛ぶ」様子を見ることができました。
【動画】速えぇ! これが「異形の爆速ヘリ」圧巻の“本気飛び”の様子です
「レーサー」は真横から見ると一般のヘリコプターとさほど変わらないものの、正面から見ると左右にV字型の翼が大きく張りだし翼端に2基の回転翼があるヘリらしくないスタイルが特徴です。
そのうえ左右のブレード(羽根)は縞模様で塗られており、それが余計に異質さを引き立たせます。
先述のとおり「レーサー」は、ヘリコプターとしては飛び抜けた高速性が特徴です。しかし、この機の開発目的は、むしろクリーンな飛行を目指すところにあります。
飛行時の燃料消費量を減らし環境に配慮した技術開発を進めるため、飛行中は2基あるエンジンの片方を停めて、残りで電気モーターを駆動させるハイブリッドシステムも搭載しているのです。
エアバスは「爆速ヘリ」をどう使う予定?
「レーサー」の速度はヘリと同じように垂直離着陸ができるティルトローター機のV22「オスプレイ」の最高速度、時速約520kmにこそ及びませんが、ヘリコプターの分野であれば、「レーサー」の持つ高速性能が実用化した場合、活用法が大きく広がることになりそうです。
今回筆者は、2025年6月のパリでの航空ショーで、そのスピード感のある展示飛行を見ることができました。同じエアバス・ヘリコプターズの攻撃ヘリであるEC665「ティーガー」が上昇や水平旋回などの機動性を見せたのに対し、「レーサー」は会場上空を横切る直線飛行を主体にして飛び高速性をアピールしていました。
エアバス・ヘリコプターズは、「レーサー」の将来性について救急搬送や捜索救難なども用途に挙げています。一方で筆者は、捜索救難では左右に張り出した回転翼が要救助者を吊り上げる際に悪影響を与えないかが気になるところです。しかしそうした問題を解決できるならば、「レーサー」がヘリコプター業界に革命を起こす可能性もゼロとはいえないでしょう。
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(相良静造(航空ジャーナリスト))
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みんなのコメント
冷静に考えりゃ荒唐無稽な話だよな、興奮して見てたけど…
時速400km(約220kt)もでるとは信じられない速度です。詳しい機構を知りたいものです。