大型車へのあこがれと決意
巨大なボディで悠然と街を走るトラックやバス。その姿には、昔からどこか惹かれるものがありました。子どもの頃からクルマが好きで、運転免許を取得したときには『自分の手で動かせる』ことに高揚感を覚えたものでした。それをきっかけに操縦という行為そのものに興味を持ち、車中泊で日本一周したり、小型船舶免許1級を取得して活動の場を海まで広げたりしてきました。
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現在は自動車ジャーナリスト(修行中)として、軽自動車からスポーツカー、SUVまで、さまざまな車種を取材・試乗する日々を送っています。そのなかで、心のどこかでずっと気になっていたのが『大型車』という存在。あの巨大なマシンを自在に操るドライバーたちは、どのような感覚でステアリングを握っているのだろう――そんなことを考えるようになりました。
トラックなどの大型車の試乗会がごく稀に開かれていることは、以前から知っていました。行ってみたいという思いはあったものの、大型免許がないことを気にして、これまで手を挙げられずにいたのです。
でも、現場にいる他のライターさんも、意外と大型免許を持っていない方が多いことに気が付きました。テストコースなど私有地であれば、免許がなくても走行可能なため、取材は成り立ってしまうのです。
けれども、実際にそのクルマを運転しているのは、運送業や観光業に従事する職業ドライバーの方々です。そうした方々に向けて情報を届けるのであれば、自らも最低限の運転資格を持っておくべきなのではないか。そして、同業者の大型免許の取得者が少ない今だからこそ、そこに自分なりの価値があるのでは、とも考えるようになったのです。
教習時間と費用、そして『始めるタイミング』の工夫
そうした理由で大型免許の取得を決意しましたが、最初に悩んだのが教習所選びでした。そもそも大型車教習を扱っている教習所が限られており、特に都内だと『普通車と二輪のみの扱い』というところが珍しくなかったのです。
全国各地の、合宿形式で数週間かん詰めになって免許を取得する教習所も候補に入れて検討しました。しかし、1日に乗車できるのは2時間にもかかわらず数週間拘束されてしまうため、その間に仕事の予定を挟むことができない点がネックでした。
そこで、たとえ取得までに1~2ヵ月かかったとしても『通いやすさ』を最優先に考え、自宅からクルマで7分ほどの場所にある最寄りの教習所を選ぶことにしました。仕事と並行して通うことを前提にすると、やはり移動負担の少なさは最重要ポイントです。
かかった費用は、ズバリ44万円。教習内容は、1時間の座学を除いてすべて実際に教習車を運転する実技に充てられ、合計で30時間の教習を受けました。
これは『普通免許(MT)を所持している人』が対象となる、いわゆるフルカリキュラムに該当する内容。すでに準中型や中型免許を持っていれば、受講時間も費用はある程度抑えられるそうです。
教習を始める時期については、少しだけ工夫をしました。というのも、2~3月の春休みは学生さんたちの普通車教習が重なる時期で、予約が取りづらくなる傾向があると聞いたからです。
そこで、教習所への申し込みは1月中には済ませていたのですが、実際の教習を始めるのはあえて4月からを選択しました。新年度が始まった直後ということもあり、教習所の混雑はひと段落しており、予約もスムーズに取ることができました。
時間帯によっては、教習車両を走らせているのが私ひとりだけ、ということも。まるで校内を貸し切ったかのような静けさの中で集中して取り組めたのは思い出深いです。
12メートルとの対峙――教習で見えた『真のサイズ感』
さて、申し込みから3ヵ月、待ちに待った教習初日。クルマを駐車場に停め、受付へと向かいます。普通車の教習を受けていた学生の頃は教習所の送迎バスを利用していたため、自分のクルマで教習所へ来るというのは新鮮でした。
教習棟へ向かう途中、教習車がずらりと並ぶスペースを通ります。普通車、準中型車、中型車と順に並ぶ中で、ひときわ圧倒的な存在感を放っていたのが大型車両でした。
見上げるようなスケール感。横に立ってもフロントガラスの下端が私の目線より高く、車内の様子すらうかがえません。
「今日から、これを運転するのか」
日頃、たくさんのクルマに触れていることもあり、申し込み時にはどこか根拠のない自信もあったのですが、この瞬間初めてわずかな緊張感が芽生えました。
教習原簿(この響きすらどこか懐かしい)を受付で受け取り、授業開始2分前のチャイムとともにいよいよ教習車の元へ。教官に挨拶をし、まずは車両周りの安全確認の手順から教わります。
フロントライトやサイドマーカー、リアライトは正常に点灯するか、車両下部に異物がないか、フロント下部からオイルなどが漏れていないかを順にチェックしていきます。ただクルマの周りを1周するだけでも、一軒家の外周をぐるりと歩いたかのような歩数に。やはり、大型車両のスケールは普通車とはまったく異なる。その事実を最初の点検から思い知らされました。
教官の指示で、いよいよ車内へ乗り込みます。ドアハンドルは頭の上にあり、腕を伸ばしてようやく開ける位置。サイドに備え付けられたアシストグリップを両手でしっかりと握りながら、3段あるステップを一段ずつ上がってキャビンへと乗り込みます。座席に腰を下ろした瞬間、視界が一変。目線の高さはおよそ2メートルを超え、地上から見ていた教習所の風景が、一変。校内の奥の方まで見渡せました。
横に視線を移すと、助手席に座る教官との間隔もかなり広く、手を伸ばしても肩に届かないほどでした。もはや「運転席」というより、「操縦席」という表現のほうがしっくりきます。
――次回はいよいよ、実際にハンドルを握っての教習の様子をお届けします。
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