1970年に6車種からスタートしたダイキャストミニカー「トミカ」が、今年55周年を迎えた。この節目を祝う大型イベント「55周年ファン感謝祭 TOMICA OWNERS MEETING」が、2025年12月5日(金)~7日(日)の3日間、東京・秋葉原「AKIBA_SQUARE」で開幕した。会場には長年のコレクターから親子連れまで「トミカオーナー」が大集合。55周年を機に始動する公式オンラインファンコミュニティ「TOMICA OWNER’S CLUB」の発表や、名車を現代クオリティでよみがえらせる新シリーズ「トミカREBORN」第1弾&第2弾の初公開、さらに発表されたばかりのトヨタ「GR GT」「GR GT3」の「即日トミカ化サプライズ」など、クルマ好きの心を鷲づかみにする企画がぎっしり詰め込まれた。ステージにはアーティストのDAIGOさんも登場し、DAIGO語「T.T.T」で会場を沸かせた。以下、開幕イベント内容を紹介するので、ご興味ある方はこの週末、ぜひ秋葉原へ!!
文:ベストカーWeb、写真:タカラトミー、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】トミカ新シリーズ「REBORN」画像とDAIGOさんステージイベント写真(25枚)
秋葉原に「トミカの聖地」が3日間限定オープン
トミカファン感謝祭の会場となったのは、JR秋葉原駅電気街口から徒歩約3分の「AKIBA_SQUARE」。12月5日(金)~7日(日)の3日間、各日10~19時(最終日のみ16時30分まで)、トミカ一色に染まった「聖地」が出現した。
混雑緩和のため基本は日時指定制だが、5日・6日の16時以降は予約なし・入場無料のフリー入場枠も設定され、仕事帰りのビジネスパーソンや家族連れも立ち寄れる構成。状況に応じて入場制限をかけるほどの盛況ぶりで、オープニングセレモニーから会場は熱気に包まれていた。
オープニングステージで開会の挨拶に立ったタカラトミー・竹内俊介氏(タカラトミー上席執行役員/生産戦略本部長)は、トミカが1970年8月に国産車6車種からスタートしたこと、そして50周年イヤーだった2020年はコロナ禍で記念イベントが軒並み中止になった「悔しさ」を振り返った。その上で「55周年の今回は、ファンのみなさんへの感謝と、これからも一緒に走り続けたいという思いを込めたイベントです」と宣言。集まったファンからは大きな拍手が送られた。
55周年で始まる公式ファンコミュニティ「TOMICA OWNER’S CLUB」
今回の感謝祭で最大の発表のひとつが、トミカ初の公式オンラインファンコミュニティ「TOMICA OWNER’S CLUB」の始動だ。2026年夏ごろにサービス開始予定で、会員登録費・基本利用料は無料。
コンセプトは「トミカを愛するオーナーたちが、つい心おどらせ、語り合える場所」。サイト上では、お気に入りのトミカの写真やコメントを投稿し、ファン同士で交流できるほか、開発者インタビューや開発秘話など、トミカの“裏側”に迫るコンテンツも用意される。
さらに、
・今後発売してほしいトミカの募集と投票企画
・サイト内でのアクションでポイントがたまり、キャンペーン応募や特典と交換できる仕組み
・今回の感謝祭のようなリアルイベント「TOMICA OWNERS MEETING」とも連動した施策
など、オンラインとオフラインを行き来しながら楽しめる「共創の場」を目指す、トミカファンにはたまらない内容。登録開始時期や詳細はトミカ公式サイトやタカラトミー公式LINEで告知される予定だ(編集部員の何人かがすでに「入会」を宣言している)。
名車が最新技術で甦る新シリーズ「トミカREBORN」
55周年企画のもうひとつの目玉が、人気車種を最新技術でリメイクする新シリーズ「トミカREBORN(リボーン)」。トミカの歴史を彩った名車を、現在の品質基準に合わせて造形・彩色を一新し、可能な限り当時のギミックも再現するという“本気の復刻シリーズ”である。
第1弾として発表されたのが「トミカREBORN マツダ ファミリア 1500XG」。初代日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した1980年代前半の名車で、約45年ぶりの復活となる。サスペンションと左右ドア開閉ギミックを備え、希望小売価格は税込880円。発売日は2026年1月17日(土)で、タカラトミーモールでは2025年12月6日(土)から予約受付が始まる。
続く第2弾は「トミカREBORN 日産 スカイライン GT-R(R34)」。スカイラインGT-Rの最終形として知られる名車で、こちらも約27年ぶりの登場だ。商品サイズはW30mm×H24mm×D76mm、同じくサスペンションと左右ドア開閉を備え、税込880円。2026年3月下旬の発売を予定し、タカラトミーモールでの予約は2026年1月下旬スタートとアナウンスされた。
オープニングステージでは、プロモーション映像を交えつつ担当者が「過去の名車を復刻してほしい」という購入者アンケートでの圧倒的な要望に応える企画であること、当時の金型を単に再利用するのではなく、現代の製造技術と新規金型で“今のトミカクオリティ”として再構成していることを説明。会場のファンも、スクリーンに映し出される赤いファミリアとR34スカイラインGT-Rのシルエットに釘付けとなっていた。
トミカに興味がない若い実車ファンには「なぜファミリア……?」と、いまいちピンとこないセレクトかもしれないが、この2車種、往年のトミカファンにはめちゃくちゃグッとくる選択。ファミリア1500XGは、日本車が世界市場で存在感を高め始めた時代の象徴的モデル。ファミリアがカローラより売れていた時代があるんですよ! R34スカイラインGT-Rは、いまや中古車相場が天井知らずの“伝説のスポーツカー”である。この2台を皮切りに、どんな名車がREBORNされるのか――55周年は“あの頃の愛車がトミカで帰ってくる”元年にもなりそうだ。
DAIGOも興奮「T.T.T」トークショーと“トミカウォール”
初日のステージイベントには、モータージャーナリストの竹岡圭さんがMCとして登場。タカラトミーの竹内氏・流石正氏(トミカ開発エキスパート)によるプレゼンに続き、スペシャルゲストとしてアーティストのDAIGOさんと、テレビ東京系列の番組「トミプラワールド ノリノリタイムズ」でMCを務めるモデルの佐藤若菜さんが登壇。
DAIGOさんは、自身も子供のころからトミカに親しみ、いまは5歳の娘さんと1歳11カ月の息子さんと一緒に「トミカ遊び」に夢中であることを告白した。息子さんはカーキャリアやパトカー、ゴミ収集車など「働くクルマ」が大好きで、娘さんはエンブレムを見ただけでメーカー名を言い当てるほどクルマ好きになっているというエピソードを披露し、会場を和ませた。
そんなDAIGOさんが55周年を表現した“DAI語”が「T.T.T」。「トミカ、とても、楽しい」のイニシャルで、シンプルながら、トミカを手にした子供のワクワクと、大人になってからコレクションする楽しさ、その両方をギュッと詰め込んだフレーズ。会場につめかけたファンや記者席からも、笑いというより感心の「ははぁ…なるほど……」という雰囲気が漂った。
一方、佐藤若菜さんは、幼い頃に弟さんやお父さんとトミカで遊んだ思い出、そして今はディズニー系の「ドリームトミカ」を玄関に並べてパレードごっこを楽しんでいることを紹介。番組で子供たちにトミカの魅力を伝える立場として、「開発の裏側をもっと知りたい」とオーナーズクラブへの期待も語った。
トークショーのクライマックスは、「トミカウォール」プロジェクトのお披露目だ。ステージ後方の布が外されると、巨大な壁一面に「TOMICA OWNERS MEETING」の文字が浮かび上がる。その上に、来場者やタカラトミー社員が持ち寄った思い出のトミカを最大5000台までインレイ状に並べていくという、会期中ずっと進化し続ける展示だ。
記念すべき1台目・2台目の設置役を任されたのは、開幕ステージイベントに登壇したDAIGOさんと佐藤さん。2人がトミカをそっと壁にはめ込むと、会場からは大きな拍手とシャッター音が鳴り響いた。最終日には、どんな“トミカウォール”が完成しているのか――それを見に再訪するファンも少なくなさそうだ。
発表されたばかりのGR GT/GR GT3が“即日トミカ化”
さらにクルマ好きとして見逃せないのが、TOYOTA GAZOO Racingがイベント初日(12月5日)午前11時(トミカ感謝祭のステージイベントと同日同時刻)に世界初公開したばかりの新型車「GR GT」と「GR GT3」の「電撃トミカ化」発表だ。
オープニングセレモニー終盤、タカラトミーの富山彰夫社長がスマホを片手にステージへ登場し、「トヨタさんの新車発表会と同じタイミングでないと言えなかった“もうひとつのニュース”」として、両車のトミカ商品化決定をサプライズ発表。会場からどよめきが起きた。
GR GTは、公道を走るフラッグシップモデルをイメージしたトミカシリーズとして、GR GT3は世界のGT3レースで戦うカスタマーレース用マシンとして、プレミアムな「トミカプレミアム Racing」シリーズからの発売が予定されている。会場には試作品も展示され、精悍なスタイリングとレーシングカーらしい迫力に多くのファンが見入っていた。発売時期などの詳細は後日発表とのことだが、「実車とトミカのデビューがほぼ同時期」という、近年まれに見るスピード感のある展開になりそうだ。
55年の感謝から“100周年”へ――「本物は、ときめく。」
トミカのブランドメッセージは「本物は、ときめく。」。ミニカーという枠を超え、本物のクルマが与えてくれるときめきを、世代を越えて届けたいという思いが込められている。
タカラトミー竹内氏は挨拶の中で、コロナ禍で大きな打撃を受けながらも、2021年度以降トミカ事業が力強く成長を続けているのは「どんな状況でも支えてくれたファンのおかげ」と感謝を述べ、「トミカはファンのためのトミカ(F.T.T)」と、こちらも“DAI語”に負けないキーワードで会場を笑顔にした。
ラストを締めくくったDAIGOさんは、55周年のトミカを「T.H.T=トミカは100周年まで続きます」と表現。「自分も100周年の瞬間を見届けたい」と語り、会場からは温かい拍手が送られた。
トミカ55周年記念ファン感謝祭は、長年支えてきた大人のファンへの“ありがとう”と、次の世代へとバトンを渡す“これからもよろしく”が同居したイベントだったと言えるだろう。
トミカ、とても、楽しい――「T.T.T」。クルマ好きとして、この3文字の意味をもう一度かみしめながら、我々もトミカと一緒に次の10年、20年を走り続けたい。
「55周年ファン感謝祭 TOMICA OWNERS MEETING」開催概要
開催日時: 2025年12月5日(金)・6日(土)・7日(日) 10時~19時
*最終日12月7日(日) は16時30分閉場
会場: AKIBA_SQUARE(東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX2F(JR秋葉原駅電気街口より徒歩3分))
*現在、日時指定枠は埋まっておりますが、12月5日(金)・6日(土)の16時以降は、予約なし(無料)で入場が可能。
*混雑時は入場制限をする場合があるとのこと
主催: 株式会社タカラトミー
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