6月6日から8日にかけて、群馬県安中市を拠点に開催されたJRC全日本ラリー選手権第4戦『加勢裕二杯 モントレー2025』。同大会にトヨタ・ガズー・レーシング・ワールドラリーチーム・ジャパン(TGR-WRJ)から参戦した大竹直生/橋本美咲組(トヨタGRヤリスGR4ラリー)が“MCC”ことモリゾウチャレンジカップで開幕4連勝を達成した。
同じくTGR-WRJからMCCにエントリーした平川真子/竹原静香組(トヨタGRヤリスGR4ラリーDAT)はクラス8位で完走を果たしている。
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TGR-WRJは、昨季2024年まで同チームのドライバーとしてDAT(ダイレクト・オートマチック・トランスミッション)仕様のGRヤリスで全日本ラリーを戦ったきた眞貝知志が監督となった今シーズン、フィンランドに拠点を置くトヨタのWRCチームであるTGR-WRTとの連携をいっそう深め、「世界を見据えた」活動を実施。若手ドライバーを起用しJN-2クラス内にMCCにエントリーしている。
開幕戦から続いてきたターマック(舗装路)での戦いは、今回の第4戦モントレーでひと区切りとなる。眞貝はスタートを前に「シーズン前半のターマックラリーの集大成として、道と対話しながらしっかりと走り切ってほしいです」と語った。
前年に続き、競技が行われるスペシャルステージ(SS)は群馬県南西部を中心とした山間部に設置され、2024年に話題となった碓氷峠の旧道を走行するSSには、今年も観戦エリアが設けられ賑わいを見せた。
ラリー序盤、大竹はSS2でMCCトップタイムを記録し、0.3秒の僅差ながらもMCC首位に躍り出る。ミッドデイサービスでサスペンションセッティングを調整した大竹は、その後のSS3、SS4でもトップタイムを記録。2番手の選手との間に9.8秒のマージンを築いて初日を終えた。
平川もSS2でMCC5番手タイムをマークするなど着実にペースアップ。SS4ではドライビングミスによってポジションをひとつ落としてしまったものの、MCC総合6番手でレグ1を終えている。
ラリー最終日、大竹はSS5とSS7でもステージウインを飾りライバルとの差をさらに拡大。最終的に12.6秒差をつけてトップでフィニッシュし、開幕から負けなしの4連勝を飾った。平川はペースをつかむことに苦労する場面もありながらクラス8位で完走し『最優秀女性ドライバー賞』を獲得した。
モントレー2025の全日程終了後、眞貝監督と両ドライバーは、次のようにラリーを振り返った。
●大竹直生(GRヤリスGR4ラリー/MCC優勝)
「まずは開幕から4連勝することができ、とてもうれしいです。SS1ではセッティングがイマイチな感触がありましたが、サービスでそれを改善できましたし、無理せずミスせず走ることができました」
「2024年よりも路面が荒れているところがありましたが、クルマを壊さずにフィニッシュし、次戦以降のグラベル(未舗装路)ラリーへと良い流れをつなぐことができたと思います。橋本選手(コドライバー)とのコンビネーションもどんどん良くなっていますし、グラベルラリーは大好きなので、すでに次戦(ラリー・カムイ)のことで頭がいっぱいです」
●平川真子(GRヤリスGR4ラリーDAT/MCC8位)
「初めて最優秀女性ドライバー賞を獲得でき、とてもうれしく思っています。前戦の飛鳥で、チームからのアドバイスを実践して良いタイムが出せたので、同じような走りができるよう準備して臨みました」
「1日目と2日目で大きな変化のあるコースで、失敗してしまったことも多かったのですが、その分、得るものも多いラリーだったと思います。ここで学んだことをシーズン終盤のターマックラリーにも活かしたいと思います」
「4WD車両でのグラベルラリーは初めてですが楽しみにしています。まずはしっかり完走することが目標です」
●眞貝知志(TGR-WRJチーム監督)
「シーズン前半のターマック4戦を終えて、大竹/橋本はMCC4連勝。平川/竹原も目覚ましいペースアップを見せており、とくに今回は初日に6番手、5番手タイムもマークしてくれました。堂々とした速さを見せてくれましたし、チームとしての成長も実感できた一戦となりました」
「すぐに次戦に向けた作業が始まりますが、両選手ともダメージを負うことなくフィニッシュまでクルマを運んでくれましたので、計画どおりに明日からグラベルラリーに向けたクルマの仕様変更作業を始められます」
「また、今年の開幕戦から、TMA(トヨタ・モーター・アジア)からミュー(ミーリット・ンガームスッティ)さんをお迎えして、一緒に学ぶことになりました。TGR-WRJは『モータースポーツを起点としたもっと良いクルマづくり』に活かすため、TGR-WRTを手本にモータースポーツのプロから様々なことを学んでいます。それを日本だけでなく、グローバルに広げ一緒に成長していこうという取り組みの一環です」
[オートスポーツweb 2025年06月11日]
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