MotoGP第5戦フランスGPのフリー走行1回目、2回目がル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、MotoGPクラスはヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)が初日総合トップタイムをマーク。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は総合8番手、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は総合10番手だった。
フランスGPは前戦に引き続き、第3戦ポルトガルGPのフリー走行3回目で転倒を喫したホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)の代役としてティト・ラバットがエントリーしている。
■FP1:前戦ウイナーのミラーがトップタイム
フリー走行1回目は気温11度、路面温度9度と低いなかでスタート。雨が落ちている様子はなく、空にはところどころ青空がのぞいていたが、すべてのライダーがレインタイヤを履いた。
セッション序盤には前戦スペインGP、ドライコンディションで初優勝を飾ったジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)がトップにつけていたが、開始20分すぎにはミゲール・オリベイラ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が1番手に浮上する。
セッション序盤にはジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が8コーナー前でスローダウン。そのままグラベルに入ってマシンを止めるシーンがあったが、電子機器からのアラームが発生したためだと、チームによって明かされている。ミルはピットに戻り、マシンを乗り替えて走行を続行した。なお、原因は軽微な機械トラブルだったということだ。
さらに開始25分、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が2番手に浮上。マルク・マルケスは2番手タイムを記録したその翌周にもタイムを縮めて一時トップに立った。その後すぐにミル、ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)、ミラーなどがかわるがわる1番手タイムを記録する。
残り時間10分ごろになると路面がドライに回復している様子が確認され、一部のライダーはスリックタイヤで走行を始める。残り5分でミラーが1分38秒007のトップタイムをマークしているが、これもスリックタイヤのソフトを履いて記録したタイムだった。しかしその後、再び雨が降り始めたため、いったんスリックタイヤを履いたライダーもレインタイヤに履き替えて終盤の走行に入った。
ミラーはそのままトップを守り、ザルコが2番手、3番手はミルだった。4番手がポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)、5番手がマルク・マルケスとホンダファクトリーのふたりが続いている。そして、6番手にはアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニのロレンツォ・サバドーリがつけた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は15番手だった。
FP2 ザルコが最後のアタックでトップタイムをマーク
フリー走行2日目はドライコンディションながら、一部にウエットパッチが残る状況。ただ、気温は14度、路面温度も14度と依然として低い状況でセッションが始まった。
セッション序盤、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がトップに立ち、周回ごとにタイムを更新していく。クアルタラロは前戦スペインGP後、右前腕の腕上がりの手術を受けていた。さらに2番手には中上がつける。
序盤はアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が3コーナーで相次いで転倒。この3コーナーは右コーナーが連続したあとの左コーナーであり、その後、アレイシ・エスパルガロがこのコーナーで2回目の転倒を喫したほか、セッション中盤にはトップにつけていたクアルタラロ、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)などクラッシュが続出している。
セッションが終盤に入ると、トップは依然としてクアルタラロながらポル・エスパルガロが2番手に浮上する。週末のル・マンには雨の予報も出ており、確実なQ2へのダイレクト進出を考えるなら、ドライコンディションでタイムを出せるこのセッションのタイムアタックは重要だ。
こうした状況のなか、ザルコが最後のアタックでトップタイムをマーク。ザルコはそのまま初日を総合トップで終えた。2番手はクアルタラロ。転倒後再び走行を行い、タイムを更新している。3番手はビニャーレス。4番手はポル・エスパルガロ、5番手がモルビデリで、トップ5にヤマハライダー3人が入った。
オリベイラがKTM最上位の6番手。マルク・マルケスは8番手につけている。中上は一時2番手につけ、最終的には10番手。チーム・スズキ・エクスターのミルとリンスはそれぞれ終盤に転倒を喫し、リンスが11番手、ミルが13番手だった。
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