フェルスタッペン、ポールスタートもマクラーレンに太刀打ちできず「3位も4位も関係ない」

　レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1マイアミGPをポールポジションからスタートしたが4位に終わり、再びマシンの問題を訴えた。

　誰もがマクラーレン勢のポールポジション獲得を予想していた中、僅差でそれを上回り、今季3度目となるポールポジションを獲得したフェルスタッペン。しかしマクラーレンが他のチームよりもリヤタイヤのオーバーヒートをうまくコントロールしていることから、すでに難しいレースになると予想していた。

　一方、マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、実際にはそれほどレッドブルが後れを取っているわけではないとして、レッドブルがうまく”奇跡”を演出していると皮肉った。

　レースでのフェルスタッペンの最初のミッションは、スタートでトップをキープすることだった。好スタートを切ったフェルスタッペンだったものの、ターン1で右フロントタイヤをロックアップ。2番手のランド・ノリス（マクラーレン）がアウト側から襲いかかった。

　ノリスはフェルスタッペンに押し出されるような形となり、6番手までポジションを落としたものの、スチュワードはこの件に介入せず。代わってフェルスタッペンに襲いかかったのが、オスカー・ピアストリ（マクラーレン）だった。

　フェルスタッペンは14周目のターン1でピアストリのオーバーテイクを許すと、18周目にはノリスにも抜かれ3番手に後退した。

　3位がベストリザルトかと思われたフェルスタッペンだったが、オリバー・ベアマン（ハース）のエンジンブローによって出されたバーチャルセーフティカーの恩恵を受けたジョージ・ラッセル（メルセデス）が3番手に。フェルスタッペンはラッセルに次ぐ4位でレースを終えた。

「十分ではなかったということだ」

　レース後、フェルスタッペンはそうViaplayに語った。

「どの時点でも、選択肢はなかった。失うものはもう何もなかったから、対マクラーレンでなんとかやってみようと思っていた。少しは楽しめたけど、あれ以上は無理だった」

「バーチャルセーフティカーがでれば……まあ、そうなる可能性はあった。でも、僕が3位か4位でフィニッシュしようが関係ない。そのために僕はここにいるわけじゃない」

　フェルスタッペンは、激しいバトルを繰り広げたピアストリについて、前戦サウジアラビアGPのスタート直後の一件を踏まえ、簡単に前に出す気はなかったとほのめかした。

　フェルスタッペンは「サウジアラビアの後だから、想像がつくだろう」と話したのだ。

　サウジアラビアGPでは、スタート直後のターン1で横並びとなったフェルスタッペンとピアストリ。フェルスタッペンがランオフエリアを横切ってアドバンテージを受けたとして5秒のペナルティを受け、これが原因でフェルスタッペンは勝利を逃したのだ。

　フェルスタッペンはレース中、特にマシンバランス、ブレーキ、タイヤに問題を抱えていた。

「いつもの問題だ。僕たちはそれに取り組まなければならない」

「もう少しプッシュしようとするたびに、タイヤが熱くなりすぎてアタックできなかった。だから『そっとしておいたほうがいい』と思うようになったんだ」とフェルスタッペンは笑った。

「彼（ラッセル）の5秒以内に留まったけど、『違いにならないから、DRSゾーンに入りたくない』とも思ったよ」

　レース後、レッドブルはラッセルがバーチャルセーフティカー中の減速が十分ではなかったのではないかと訴えたが、これは却下されている。

Comments

[tak********]

予選でポールを獲ったのは
フェルスタッペンの実力だろう。

数周だけなら腕でカバー出来ても
決勝になれば長丁場になるから
他チームより劣るマシンでは
いくらフェルスタッペンでも
お手上げだろう。

表彰台のてっぺんの常連が
表彰台にも上がれないって事は
相当辛いと思うよ。

[晶野北夫]

インチキシステム使わなきゃこんなもん。