■マツダ最小モデルが示す“妥協しないコンパクト”という思想
小型ながら質感の高い内外装と走行性能で存在感を示してきたマツダのコンパクトカー「MAZDA2(以下、マツダ2)」。そのルーツは2014年登場の4代目「デミオ」です。
【画像】超カッコいい! これマツダの「次期“ちいさな高級車”」!? 画像で見る(30枚以上)
登場から年月が経ち、次期型への期待が高まるいま、その魅力をあらためて振り返ります。
マツダ2は、マツダの国内ラインアップにおいて、もっともコンパクトな乗用車です。
そのルーツは2014年に登場した第4世代デミオからはじまります。
4代目デミオは登場当時、その上質な内装やディーゼルエンジンを含む走行性能の高さなど、当時のコンパクトカーにおいては「異例」ともいえる完成度で話題を集めたモデルです。
トヨタ「ヴィッツ(当時)」やホンダ「フィット」、日産「ノート」といった強力な競合がひしめくなか、「小さくても妥協しない」という姿勢を明確に打ち出した一台でした。
ボディサイズは3代目デミオに対し、全長は160mm延長された4065mm。ホイールベースも80mm延びて2570mmへと拡大しています。
エクステリアには「魂動」デザインを全面的に採用し、抑揚のある面構成や前進感を強調したフロントフェイス、塊感のあるボディ、四隅に踏ん張るように配置されたタイヤによって、躍動感のあるスタイリングを実現していました。
インテリアにも、マツダが掲げる「人馬一体」の思想が色濃く反映されており、正しい運転姿勢を取りやすくするため、オルガン式アクセルペダルを採用したほか、フロントタイヤ位置を前方に寄せて右足まわりの空間を最適化。
さらに、走行にあたって注意散漫になるスイッチや機構を廃した「ヘッズアップコックピット」や上級車並みの幅広いシートを備えるなど、ドライバー中心の設計思想が随所に盛り込まれていました。
また、SKYACTIVテクノロジーの一環として新開発された1.5リッターのクリーンディーゼルエンジンの投入や、全グレードにマニュアルトランスミッション仕様を設定した点も象徴的です。
燃費性能や実用性を確保しながらも、他社と同じ答えを選ばない、いわば「ちいさな高級車」を目指したかのような妥協なき商品企画は、新たなファンの獲得にもつながり、デミオは当時のマツダブランドへの入り口として、重要な役割を担いました。
しかしながら、その4代目デミオの登場から12年が経過し、基本設計に古さが目立ってきているのも事実です。
2019年にグローバルと共通の“MAZDA2”への車名変更を図ったほか、2023年の大規模改良によって商品力は維持されており、国内登録台数もここ数年、おおむね2万台前後で推移しています。
大きな落ち込みは見られないものの、市場では次世代モデルを期待する声は増えつつあり、次のステップを求める空気が徐々に高まっている状況です。
そうした中で注目を集めたのが、「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」で公開された「MAZDA VISION X-COMPACT(ビジョンXコンパクト)」でした。
5ドアハッチバックの実用的なスタイルを採りながら、全長は3825mmへと225mm短縮され、全幅は1795mmへ100m拡大。取り回しの良さと安定感を両立させるプロポーションが与えられ、数値の上でも現行モデルより引き締まった印象を受けます。
もっともビジョンXコンパクトについてマツダは、「人とクルマの関係性を再定義する研究的な提案」と説明し、次期MAZDA2を示すコンセプトカーではないのだと主張します。
とはいえ、マツダが将来のコンパクトカーにどのような価値を見出しているのかを読み取るヒントであることは間違いなく、マツダがコンパクトカーにおいても、効率や合理性だけではなく、感性や体験価値を重視していく姿勢が読み取れます。
※ ※ ※
コンパクトカーでありながらマツダの思想と技術をぎゅっと凝縮したモデルであるマツダ2。
次世代モデルの具体像はまだ見えていませんが、ビジョンXコンパクトからはマツダの意思が伝わってきます。
マツダの新しい“ちいさなクルマ”がどんな価値を提示してくるのか、その一手に注目が集まります。(吉川 賢一)
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みんなのコメント
ディーゼルです。
見た目も良い。
ちょびっとロングノーズと、丸みを帯びたリア。
ハッチバックが大好物でね。
何よりディーゼルだからトルク盛り盛り。
びっくりするほど良く走ります。
今の所、乗り潰す気でいます。
まっ、ディーゼルだからエンジンは頑丈なんで。