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スーパーGT:GTA、開催へ向け新型コロナウイルス対策のロードマップ、ガイドラインを策定

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スーパーGT:GTA、開催へ向け新型コロナウイルス対策のロードマップ、ガイドラインを策定

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは6月4日、2020年のシリーズ戦開催に向けたカレンダーを発表したのとともに、新型コロナウイルスの感染防止に向けた『公式イベント開催に向けたロードマップ』と『新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン』、『入場・活動禁止ガイドライン』を策定したと発表した。

 GT500クラスのクラス1規定導入にともなう新車の登場をはじめ、GT300クラスでも多くのトピックスがあり、注目が集まっていた2020年のスーパーGT。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響により、開幕前の岡山公式テストこそ無観客で行われたものの、富士公式テストは直前で中止に。第1戦岡山以降、序盤戦は相次いで延期が決まっていた。

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 そんななか、スーパーGTは7月の開幕を目指し、大きく開催地を変更したカレンダーを発表したが、公式テストやレースなど、公式イベントを開催するにあたって、他のプロスポーツ同様スーパーGTを安全、円滑に開催するため、以下のような準備を進めていると報告した。

 GTアソシエイションが定めたロードマップは下記のとおりだ。これとともに、『新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン』、『入場・活動禁止ガイドライン』に従ってカレンダーが再編されたことが伝わる内容となっている。

(1)全戦無観客開催を想定
ファンやチーム関係者等の感染リスク低減のため、2020年の開幕にあたっては全戦無観客開催(海外戦をのぞく)を想定したカレンダーでシリーズをスタートさせる。なお、今後の新型コロナウイルスの感染収束状況や社会情勢を踏まえて、大会開催方式は段階的に見直すこととする。

(2)関係者の移動中の感染リスク低減を考慮した大会日程、開催地の見直し
公共交通機関での移動中の感染リスク低減を考慮し、2020年はチーム関係者等が自家用車等で移動可能なサーキットでの大会開催を計画する。

(3)『公式イベント開催に向けた新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン』の策定
2020年シリーズを安全、円滑に開催すべく、すべてのスーパーGT関係者が遵守する感染防止対策ガイドラインを策定した。

(4)『健康管理者」の設定
各チーム等に『健康管理者』を選任し、チームスタッフ等の日頃の体調管理にあたる。健康管理者は万が一、チーム内等から感染者が出た場合、GTAやイベント開催サーキット、また、保健所や医療機関との連絡窓口としての役割も担う。

(5)『入場・活動禁止ガイドライン」の策定
サーキット入場の禁止、ならびにガレージ業務など日常の企業活動の停止要請に関する判断基準として『入場・活動禁止ガイドライン』を策定した。このガイドラインは、問診票の回答内容ならびに健康管理者からの報告に基づき、感染の疑いがある関係者には事前にサーキットへの出張禁止を通達するほか、日常業務の活動停止等を要請し、サーキット場内および各チーム等の事業所内での感染拡大・クラスター発生を未然に防ぐことを目的としている。

 これらのロードマップで示された検討・準備にしたがい、2020年のスーパーGT公式イベントは必要最低限の人員で開催するとともに、事前に来場者を申告。全員に問診票や毎日の体温や風邪症状等を確認する『症状記載フォーム』の提出を義務づける。フォーム内容は、GTアソシエイションの山口孝治メディカルデリゲートが全数確認する。

 またイベント期間中も毎日のフォームの提出、検温の実施、さらに大会中のスケジュールやブリーフィングの方法の見直し、ピット内の換気等で密集状態を減らしていく。また重要な項目として、レース期間中はサーキット周辺の宿泊施設に滞在するが、ホテル内でのマスクの着用、手洗い・うがい、咳エチケットを徹底するほか、飲食店の利用は現地自治体の指導に従い、宿泊先の地域住民に配慮した行動を実践していく。

 さらにレース、テスト等の終了後も、14日間健康管理者による体調管理と症状報告が行われ、発熱症状や著しい体調不良を訴えるスタッフ等が発生した場合、健康管理者からGTAに詳細を報告。それに基づき、GTAは健康管理者に対応を指示するとともに、イベント開催サーキットと当該情報を共有、また連携し保健所や医療機関によるヒアリング等に対応するとしている。

 開催に向けては非常に厳しい内容のロードマップ、ガイドラインと言えるが、2021年に向けてふたたびすべてのサーキットで開催できるようにするための対策であるといえるだろう。

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