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ドイツ製ワゴンの有力な対抗馬 ボルボV90 T8(1) 9年目も美しい容姿 プレミアムな内装

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ドイツ製ワゴンの有力な対抗馬 ボルボV90 T8(1) 9年目も美しい容姿 プレミアムな内装

ドイツ製ステーションワゴンの有力な対抗馬

最近はSUVに押されがちだが、ステーションワゴンが重要なポジションを守るメーカーは少なくない。ボルボもその1つ。V90は現役引退が計画されたものの、市場の反発を受けて撤回された。ドイツ勢の有力な対抗馬へ、改めて試乗してみよう。

【画像】ドイツ製ワゴンの有力な対抗馬 ボルボV90 サイズの近い欧州のワゴンたち V60も 全136枚

英国仕様のV90は、プラグイン・ハイブリッド1択。T6では、2.0L 4気筒ガソリンターボエンジンと8速ATに、リアアクスルを受け持つ駆動用モーターが載り、総合で350psを発揮する。T8も同じ構成だが、455psとかなり強力だ。

駆動用バッテリーはセンタートンネル部分に搭載され、容量は14.7kWh。家庭用充電器なら2時間で満充電になり、電気だけでT6は86km、T8では83km走れるとうたわれる。

プラットフォームは、スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ(SPA)。ボルボの親会社、ジーリー・ホールディングスによる巨額の投資で開発された。

8年が経過しても美しいスタイリング

サスペンションは、前がダブルウイッシュボーン式でリアがマルチリンク式。リアのスプリングはコンポジット素材のリーフだが、オプションでエアスプリングとアダプティブダンパーの組み合わせへ変更できる。

トーマス・インゲンラート氏が描き出したスタイリングは、2017年の発売から8年が経過しても美しいまま。フロントバンパーやグリル、テールライトなどへ、僅かな手は加えられているが、スタイリッシュなステーションワゴンであることに変わりはない。

シンプルな面構成に、「トールハンマー」と呼ばれるT字型のヘッドライト・グラフィックや、L字型のテールライトなど、明確なアイデンティティも健在といえる。

トリムグレードは、英国ではT6がプラス、T8がウルトラのみ。安価な前者でも、アップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応した9.0インチ・インフォテインメント用タッチモニター、デュアルゾーンエアコン、14ウェイ・ステレオなど装備は充実だ。

リムジン並みの後席 高級感に不足ない内装

大型のステーションワゴンだから、車内空間は広大。荷室容量は551Lで、このクラスでは平均値といえる。メルセデス・ベンツEクラス・ステーションワゴンより91L大きいが、BMW 5シリーズ・ツーリングより21L狭い。後席をたためば、904Lへ拡大する。

荷室の床面には、荷物が転がるのを防ぐプレートが備わる。脱着可能な、ドッグネットも用意されている。床下収納も便利だが、ハイブリッドシステムの影響で大きくはない。

後席側の空間は、リムジン並み。パノラミックガラスルーフを装備しても、上下方向のゆとりはかなりのもの。上質なレザーシートは、横方向のサポート性が今ひとつながら、高身長の大人でも快適に長時間過ごせるはず。

前席側も広々としており、シートの調整範囲は大きく、理想的な運転姿勢を探せるはず。ダッシュボードはシンプルなデザインで、操作系は理解しやすい。アルミニウムやゴムなど巧みな素材選択で、プレミアムブランドとして内装の高級感にも不足はない。

扱いにくいインフォテインメント・システム

ただし、車載機能の多くは9.0インチのタッチモニターが受け持つ。エアコンやシートヒーターも。アイコンが小さく、走行中は触れにくい。表示エリアの下部にはブランクのエリアが存在し、もう少しインターフェイスは改善できるはず。

スマートフォンとのブルートゥース接続は、試乗車では安定していなかった。パワーシートを操作すると、ナビの地図を覆い隠すように、操作状況のグラフィックが描かれるのは不要かもしれない。

従来まで備わった、ローレット加工のドライブモードスイッチが姿を消したのは残念。エンターテインメント用のノブは、残されているけれど。

この続きは、ボルボV90 T8(2)にて。

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