■マツダ開発陣が語る新型CX-5の「進化と継承」 スタイリッシュで使いやすいSUVへの挑戦とは
マツダの主力車種として世界100以上の国と地域で450万台以上の販売実績を誇るCX-5。
そのフルモデルチェンジとなる3代目が欧州で世界初初公開されました。
「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」をコンセプトに掲げる新型CX-5は、魂動デザインと人馬一体の走りという魅力を継承しながら、使い勝手と快適性を大幅に向上させたクロスオーバーSUVです。
新型CX-5の開発主査・山口浩一郎さんと、チーフデザイナーの椿貴紀さんがその魅力を語っています。
「新型CX-5を開発するにあたり、さらに愛される存在になるため、新時代の環境安全性能に対応しつつ、マツダの車づくりの思想を進化させた上、日常の使い勝手に徹底してこだわったマツダにしかできないSUVを目指しました」と語るのは、新型CX-5主査の山口氏。
CX-5は2012年の発売以来、スカイアクティブ技術と魂動デザインを全面採用した初めての商品として、マツダのブランドイメージを世界中のお客様に届ける重要な役割を担ってきました。
特に現行ラインアップでは2018年以降の最量販車種として、マツダのビジネスを支える柱となっています。
開発コンセプトである「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」には、マツダの価値観が凝縮されています。
山口氏によれば、「エモーショナル」は眺めて触れて乗ることで喜びと感動を提供する誇りあるデザイン、人馬一体の走りといったマツダの中核価値を進化させる要素を指します。
一方「デイリーコンフォート」は多様なシーンでの快適な移動提供を実現し、スタイルと機能性の両立という難しい課題にチャレンジした部分です。
さらに「新世代価値」として、一新されたヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)やコネクティビティ、先進運転支援システム(ADAS)などの最新技術を搭載し、安心安全かつ快適で楽しい移動体験を提供することを目指しています。
新型CX-5のチーフデザイナーを務める椿氏は、新型のデザインを「正常進化」と表現します。
「CX-5らしくスポーティーかつエモーショナルなスタイリングはそのままに、室内の居住性と使い勝手を大幅に改善させました。単なる見た目のアップデートだけではなく、1つのプロダクトとして進化したデザインにしたいという強い信念を持って開発を行いました」(椿氏)
プロポーションは特徴的で、シルエットを幾何学的に拡大させることで、スタイリッシュさと機能性の両立を実現しています。
ボディには4本のタイヤによる踏ん張りを強調したシンプルな造形を採用。日常生活はもちろん、週末のアウトドアアクティビティからフォーマルなパーティーまで、あらゆるシーンにフィットするデザインを目指しました。
特筆すべきは、一見シンプルに見えるボディサーフェスに秘められた「魂動デザイン」の匠の造形です。
椿氏は「見るたびにエモーショナルな感動をもたらしてくれるはず」と自信を見せます。
インテリアデザインでは、マツダらしい走る喜びを感じられるコックピットと、乗員がリラックスできる空間の両立を追求。
ステアリング周辺に水平軸を感じるモチーフを配することで、車両の姿勢変化を感じやすくし、快適な運転をサポートする工夫がなされています。
同時に、インストルメントパネルからドアトリムへと水平につながる造形により、ゆったりとした空間の広がりを演出。
中央に配された大型ディスプレイは、乗員の移動体験をより豊かなものにするとともに、モダンな雰囲気を強調する役割も担っています。
■使い勝手も大きく向上! 細かな部分にも注目! 何が変わった?
パッケージングでは、「乗員全員に快適な空間を提供することにより多彩なライフスタイルのサポートをしたい」という思いから、特にリア席の使い勝手が大幅に向上しています。
リア席への乗降性については、ドアの開口部を現行モデルから大きく拡大し、子どもから高齢者まで楽に乗り降りできるよう配慮されています。
チャイルドシートの装着のしやすさも向上し、子どものステップとなるスカッフプレートも平面を広く取ることで、安全性と使いやすさを両立しています。
乗り込んだ後の快適性も格段に向上。リア席の足元は大人でも足を組める空間を確保し、機内持ち込みサイズのスーツケースを立て置きできるほどの広さを実現しました。
頭上空間も大きく拡大され、パノラマルーフや大型化したリア席ウィンドウと相まって、開放感のある快適な空間となっています。さらにリクライニング機能も利用可能です。
荷室も前後長を拡大して容量を増やし、荷物の積み降ろしをスムーズにするためにリフトゲートの開口部を上下に拡大。
40:20:40分割可倒シートやワンタッチ可倒レバーの採用、シート折り畳み時の段差を少なくする工夫により、長尺物や大型の荷物も搭載しやすくなりました。
山口氏は「シンプルクリーンで美しいデザインと快適で使いやすいパッケージを両立させる新しいチャレンジをしました」と語り、日常の楽しみの幅を広げることを意識した設計であることを強調しています。
新型CX-5は欧州では2025年末、その他の市場では2026年中の発売を予定しています。
主要諸元を見ると、ボディサイズは全長4690mm×全幅1860mm、全高1695mmです。
パワートレインは、欧州仕様では「e-SKYACTIV G 2.5」と呼ばれる2.5リッター直噴ガソリンエンジンが設定され、マツダのマイルドハイブリッドシステム「Mハイブリッド」との組み合わせになります。
変速機は「SKYACTIV-DRIVE」と呼ばれる6速ATを採用。サスペンションは前輪がマクファーソンストラット式、後輪がマルチリンク式で、乗車定員は5名です。
目すべきは、マツダが開発中の「SKYACTIV-Z」エンジンも2027年中に導入される予定であること。
このエンジンはマツダ独自の新ハイブリッドシステムと組み合わせて提供される見込みです。
※ ※ ※
「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」のコンセプトのもと、スタイリッシュで使いやすいデザインとパッケージングを実現した新型CX-5。
山口氏によれば、この他にも「一体感と快適性を高い次元で両立したダイナミクス、新体験価値を提供するHMI、コネクティビティ、ADASなど大きく進化した魅力やこだわり」が今後紹介される予定とのことです。
マツダは「ひと中心」の価値観のもと、「走る歓び」を進化させ続け、お客様の日常に移動体験の感動を創造し、「生きる歓び」を届けることを目指しています。
2012年の初代発売から12年を経て、CX-5が引き続きマツダのビジネスとブランドを支える主力商品として期待されていることがうかがえます。
新型CX-5は欧州を皮切りに、順次グローバルに展開される予定で、スタイリッシュなデザインと使い勝手の両立という、一見相反する価値を高い次元で実現したこの新型SUVが、世界中のユーザーにどのように受け入れられるか、今後の展開が注目されます。(くるまのニュース編集部)
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みんなのコメント
ディーゼルのラインナップも無い。
物理スイッチを無くしたパネルの操作性も悪そう。
これは売る気が無いとしか言い様が無い。
現行エンジンにマイルドハイブリッドでは買えないかな