この記事をまとめると
■Mモデルはモータースポーツ由来の高性能車として誕生
「M」でも電動化にまっしぐら! 7代目となるBMW M5は歴代モデル初となるPHEVを採用したスポーツセダンになっていた
■M1~M8などが存在するなか7シリーズだけがMを名乗らなかった
■その理由はラグジュアリー性とフラッグシップとしての威厳による判断だと予想できる
1モデルにだけ「M」が存在しない理由
BMWのMがつくモデルは格別なことご存じのとおりです。Mはモータースポーツの頭文字であり、そこからのフィードバックで作られたモデルを表すわけで、仕上がりのよさも当然かと。本来はレース参戦のためのホモロゲーションモデルに付けられる称号でしたが、いまではSUVやロードスターにもじゃんじゃん付けられ、ちょっとしたインフレ気味(笑)。
とはいえ、M1(1978)からM8(2019)までの間に、ひとつだけMが付いていない車種があります。BMWのトップ・オブ・フリートたる7シリーズは、これまで一度もMモデルが発売されなかったばかりか、計画すら存在しなかったとされています。その理由は、各Mモデルを振り返ることで納得いただけることでしょう。
M社の前身は、1972年に設立されたBMWモータースポーツ社であり、その名の通りBMWのレースシーン業務を一手に担う組織でした。当然、市販車の開発やチューンなどは行わず、ひたすらレーシングエンジンだけを作っていたのです。代表的なものはF2用のM12/6やF1用のM12/13で、いずれもBMW無双ともいえる活躍をしました。
そして1976年になると、BMWは初めてMのイニシャルをもったカタログモデル、M1を発売。ランボルギーニとの共同開発で始まったものの、ドイツ人とイタリア人の相性が悪かったために、途中からはBMW単独で作り上げたという有名なエピソードも残っています。
ミッドシップされたM88エンジンは3.5リッター直6DOHCで、M社の伝説的エンジニア、パウル・ロシュが「何馬力ほしいんだ?」と請け負ったほどの高性能。F1の前座でワンメイクレースが開催されたほか、アンディ・ウォーホールが初めてアートカーを制作したことでも有名なモデルです。
M1の次に登場したのは1985年の初代M3となります。2が飛ばされているのは、まだ2シリーズが生まれていなかったからにほかなりません。なお、M3はツーリングカー選手権向けに開発されたレーシングカーをベースとしており、いわゆるホモロゲーションモデルとして市販車が販売されています。
次に4が飛ばされM5(1985)になっているのも2と同じ理由で、M4の登場は2014年まで待たされることに。ここでミディアムセダンのM5はモータースポーツに関係ないじゃん、と突っ込みが入るはずですが、BMWとしては、「羊の皮を被った狼」とかなんとかいい訳をするでしょう。搭載エンジンはM1と同じくM88系であり、引き締められたシャシーとのコラボレーションは、とても普通のセダンとは思えない出来ばえでした。
1985年には初代M6も発売されています。世界一美しいといわれたクーペに、これまたM88エンジンを搭載し、M社が駆動系からシャシーまで手がけたとされたモデル。ですが、M5に比べて車重が重かったことと、ディメンジョンの差異からさほどスポーティではなかったと評する史家もいるようです。
これまたモータースポーツとは関係ないのですが、BMWとしては「クーペはスポーツカー」みたいないい訳をするかもしれません。
で、順番としてはここらでM7が出てきてもおかしくないのですが、影も形もありません。やはり、常識的にフルサイズセダンとモータースポーツの相性はベストマッチとはいいがたく、またBMWとしては7シリーズをゴージャス方向に振りたかったことが主な要因かと。
つまり、MロードスターやX5MなどほとんどのラインアップにMモデルを用意しながら、かたくなに7だけはMを出さないのは「孤高のモデルとしての威厳」を保ちたいのではないでしょうか。
もっとも、BMWは7シリーズにV16気筒エンジンを載せたテスト車両も作った前歴もあるので、これが成功していればMの頭文字でも付いたかもしれません。しかしながら、V16エンジンについてM社はノータッチだったとされ、かつ計画そのものも冷却に難があったことから失敗に終わっています。
となると、やっぱりM7作りは満更でもなかったのかもしれませんね。
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