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ドバイの「GT-R」マニアがR34を左ハンドル化! 情熱が凄すぎる

ドイツ人写真家が出会った世界のGT-R乗り

 自らもGT-Rオーナーであるドイツ人写真家、アレキサンダー・キューレテム氏が世界中を旅して出会った各国のGT-Rオーナーたち。彼らは日本の名車に対する想いが強い。写真集「GT-R THE JOURNEY」にも登場するアラブ首長国連邦のRマニア、スルタン・アル・マンスーリさんのR34GT-R VスペックIIも海を渡り、大切にされているクルマの1台である。

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UAEでもGT-Rの知名度は高い

 アラブ首長国連邦(以下UAE)やサウジアラビアなど湾岸アラブ諸国では、スカイラインはよく知られた存在。左ハンドルモデルが正規に販売されていたためだ。が、GT-Rとなると話は別。右ハンドル車両の走行が原則的に禁じられており、GT-Rには左ハンドルの設定がなかったのがその理由だ。

 とはいえ、GT-Rはゲームを通じてUAEでも絶大な人気を誇る1台だ。今回紹介するスルタンさんもやはりゲームをプレイすることでGT-Rをよく知っていたという。さらに1990年代半ば、非常に高価だったGT-RがUAEにも輸入され、レースシーンで大活躍しているという話も聞いたことがあったそうだ。

R32と出会いマニア道に一直線

 そんなスルタンさんが購入に向け、本格的にリサーチを始めたのは2001年ころ。アメリカでの留学生活を終えて帰国してからのことだ。彼はとあるR32と出会う。オーナーの名はオムランさん。このクルマと出会ってから数年が経過した後、彼からそのR32を譲ってもらうことになったのだ。その後はさらにR34やケンメリ、そしてハコスカなどを次々と入手していったという。

 ちなみに、オムランさんは写真家アレックスさんとは旧知の仲。そのつながりで写真集「GT-R THE JOURNEY」にも登場することになった。

 UAEといえば、日本人にとっては首都ドバイに立つブルジュ・ハリファに代表される高層建築。そしてドバイマリーナなどの都会的なイメージがある一方、国土の大半は砂漠で暑いというイメージを持つのが一般的だろう。そんなUAEでGT-Rを所有して実際に走らせるとなると、どういったシーン使っているのか気になるところだ。 

「走ることのできる期間は気温の低い冬の間だけだね。11月から3月までなら快適に走らせることができるよ。普通にドライブしたり、コーヒーを飲みに行ったり。UAEを走っているGT-Rは少ないけれど、ときにはGT-Rだけで集まったりするミーティングもあるんだ。だいたい年間3000kmくらいは走る感じかな」

右ハンドル禁止のUAEでGT-Rを走らせるために

 単に所有するだけでなくサーキットではないにしても、とにかく走らせることを楽しんでいるようだ。UAEならではのトラブルや問題はないのだろうか?

「R32は日本のチューニングショップ『JUN』で手を加えたRB26DETTを搭載したフルチューン車両。ハコスカはRB30にティプトロニックのトランスミッションを組み合わせた仕様。ケンメリやR34はライトチューンだけど、幸い自分のワークショップを持っているから、どれも自分でメンテナンスできる環境にあるんだ。最近はR32にフルコンピュータの『モーテック』を積んでみたりもしたよ。だから車両のメンテナンスやチューニングに関してはなにも問題はないよ。強いて挙げるなら、基本的には右ハンドル車両の走行ができないというUAEならではの交通法規の問題はあるね。基本的には、と言ったのは輸入後1年間は右ハンドルでも走ることができるから。その猶予期間中に左ハンドルに換装する必要があるんだよ」

 確かに写真を見ればわかるように、スルタンさんの車両はR34もR32も左ハンドルとなっていることがわかる。これはUAEの独特のルールと言えるだろう。

早朝5時から2日間に渡る撮影

 最後に写真家アレックスさんとの撮影旅行について聞いてみた。

「撮影はちょうどラマダーン(いわゆる断食を行う月)の時期だったよ。撮影には2日間を掛けた。1日目はオムランと一緒に早朝5時にジェベル・ジェイス山に到着するように向かったんだ。2日目はドバイ市内で数時間撮影した。アレックスの写真集の企画に参加できて、本当に楽しかったよ!」

 コレクションとして所有するだけでなく、RB26DETTのパワーを楽しみ、Rの走行性能の高さを味わい尽くす。右ハンドルから左ハンドルへの換装という大きな作業を施してまでも乗りたくなるクルマ。スルタンさんを含め、世界に散らばるGT-Rファンの熱量はかなり高いのである。

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