2025年F1第18戦シンガポールGPの決勝レースが行われ、キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレートは17位、ニコ・ヒュルケンベルグは20位でレースを終えた。
ボルトレートはミディアムタイヤで17番手からスタートし、コース上で最も早いタイミングの13周目にピットイン。ハードタイヤに交換したボルトレートは最後尾でコースに戻り、終盤には13番手まで順位を上げたが、順位を落とし17位で完走した。
ヒュルケンベルグも11番手からミディアムタイヤでスタートし、25周目に最初のピットストップを行ってハードタイヤに交換した。この第2スティントでは、ヒュルケンベルグはコーナーでミスをしたフランコ・コラピント(アルピーヌ)に追いつき、オーバーテイクを試みたが、その際に接触してフロントウイングの右の翼端版を破損した。その直後の45周目、ヒュルケンベルグはターン7でスピンを喫し、ランオフエリアでストップ。幸いすぐに走り出してコースに戻ることができたため、ヒュルケンベルグはそのままピットに入ってソフトタイヤに交換。20位で完走した。
■ニコ・ヒュルケンベルグ(ステークF1チーム・キック・ザウバー)決勝=20位(61周/62周)11番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ソフト
「今日は僕たちの1日ではなかった。トラックポジションがないと、僕たちにとって常に厳しいものになる。特にこのようなストリートサーキットでは、タイヤの大きなアドバンテージがない限り、追い越しはほぼ不可能だ。結局、僕がフランコ(・コラピント)に近づいたとき、彼はかなり早めにブレーキをかけたんだ。ちょっと驚いたよ。そしてリヤのダウンフォースが大きく失われ、激しいロックアップとスピンが起きた」
「戦略を見直さなければならないが、全体的に今週末はペースが足りなかった。でも、このような厳しい日でも学ぶべきことは必ずあるので、今後のレースに向けて前進することができる」
■ガブリエル・ボルトレート(ステークF1チーム・キック・ザウバー)決勝=17位(61周/62周)14番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「今日は、僕たちにとって最高のレースではなかったことは間違いない。1周目のターン1で接触し、少々ダメージを受けた。僕たちはスリーワイドで走行して、残念ながら接触し、フロントウイングを破損してしまった。そのため、ピットインしてタイヤを交換する必要が生じた。時間がかかり、それ以降レースは難しいものになった」
「僕たちのペースはそれほど速くなかったし、一度コラピントに後れをとると、抜き返すのが難しいことはわかっていた。ここでオーバーテイクをするのは極めて困難だ。僕はレースのほとんどを彼の後ろで足止めされて過ごしたので、他のドライバーが追いついてきた」
「全体的に、物事がうまくいかなかった日のひとつだ。それでも僕たちは週末からポジティブな点を取り入れ、学べることを学び、前進していく。チームはここでも拠点でも懸命に努力を続けていて、全員がポイント圏内へ戻る決意を固めている」
[オートスポーツweb 2025年10月07日]
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