BYDが展開するプレミアムブランド「仰望(ヤンワン)」が送り出す、超高性能ラグジュアリーセダン「U7」が4月27日から中国市場で発売を開始した。
この「U7」は、EVとPHEV(実質的にはレンジエクステンダーEV)の2機種があり、PHEVモデルの発電用エンジンには新開発の水平対向4気筒ターボエンジンが搭載されていることで世界中から注目されている。
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仰望(ヤンワン)U7マルチ・ブランドを展開
今や世界的な規模の自動車メーカーに急成長したBYDは、幅広い車種ラインアップを持っているが、BYDブランドとは別のブランドも展開している。
最初に登場したDenza(デンツァ:騰勢)はメルセデス・ベンツとの合弁のプレミアムブランドとして2010年にスタートし、メルセデス・ベンツは4モーターの高性能4WD「G 580 with EQ Technology」が生まれている。このモデルのBYD版は、当初、デンツァの名称で発表されたが、その後に仰望U8と車名を変更している。
なぜならメルセデス・ベンツが2024年に撤退し、DenzaはBYDの完全子会社となり、輸出向けモデルに位置付けられた。その一方で、BYDは新たなプレミアム・ブランドを展開することを決定し、それが2023年のラグジュアリー・ブランドとして登場した「仰望(ヤンワン)」だ。
「仰望(ヤンワン)」は、ドイツ・プレミアムメーカーを上回る高性能、最先端の技術を採用することで世界の頂点を狙う役割を持ち、価格も1500万円をオーバーするシリーズとなっている。。
さらにもうひとつ、2023年に方程豹(ファンチェンボウ)と名付けられたブランドもスタートした。ブランド・イメージとしてはオフロード・モデルに特化され、ランドローバー/レンジローバー的な車両を展開する計画だ。
世界の頂点を狙う「仰望(ヤンワン)」ブランド
「仰望(ヤンワン)」のモデルには、すでにEVスーパーカーとして性能世界No1を狙った「U9」があり、最高出力960kW(1305ps)、最大トルク1680Nmを誇る。そして4モーターを採用した高性能4WD「U8」があり、あたらに登場したラグジュアリーセダン「U7」とラインアップをしている。
EVスーパーカー「U9」「U7」は、メルセデス・ベンツEQS、BMW i7、テスラ モデルSを圧倒する高性能を追求しており、最先端の技術が投入されているのだ。
タンクターンや水上走行もできるEV「U8」「U7」の概要
「U7」のボディサイズは全長5265mm(EV)~5360mm(PHEV)、全幅2000mm、全高1515mm、ホイールベース3160mm(EV)~3200mm(PHEV)でFセグメントのラグジュアリー・セダンだ。
この巨体にも関わらず後輪は最大20度も操舵され、最小回転半径は4.85mとAセグメントに匹敵する小回り性能を実現している。
プラットフォームは最上級クラス用の「e4」を採用。4輪独立の電気駆動システムとしている。
また、ボディの空力性能はCd値0.195と世界最高であり、サスペンションは4輪リニアソレノイド式アクティブ・サスペンションを装備。800Vの電圧によりリニアソレノイドを利用する車高制御は、カメラにより路面判定を行ない、50ミクロン/秒の速度で作動。1秒間に4000回の車高調整をを行なうことで完全なフラットライドを実現している。
車体は動揺せず階段を登る「U7」そして駆動は前後各2モーター、つまり4輪独立モーターによる4WDだ。合計出力は1305ps。EVバージョンはブレードバッテリーを採用し容量は135.5kWh、航続距離は720kmで、最大500kWの高速急速充電に対応している。
そしてPHEVバージョンは4モーター/4WDと容量52.4kWhのLFPバッテリーを組み合わせ、EV航続距離は200km。発電用エンジンとして新開発の水平対向4気筒ターボを搭載している。こちらも最高出力は1305ps/1680Nmで、0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は270kmとスーパーカーに匹敵する。
「e4」プラットフォームなお、ここではPHEVと表現しているが、厳密にはEREV(Extended Range Electric Vehicle:レンジエクステンダーEV)と呼称されており、EVをベースにしたプラグイン・モデルであり、エンジン車をベースにしたPHEVとは区別されている。
また車両としては最新のソフトウエア・ディファインド・ビークルとなっており、運転支援システムもLiDARも含め最新のシステムを搭載している。
BYD 4H20型ターボエンジン
新開発の1999cc水平対向4気筒ターボはBYD 4H20型で、エンジン単体で最高出力180kW(245ps)、最大トルク380Nmを発生する。この水平対向エンジンは、燃焼室の中心噴射、中心点火を採用している。現時点で最高熱効率は発表されていないが、BYDの発電用直列4気筒エンジンは最高熱効率46%といわれているため、これに近い熱効率と推測される。
このエンジンの開発にはBYDのみならず、ドイツ系エンジニアリング開発企業なども協力することで、世界トップレベルの性能を実現している。
水平対向エンジンを新開発した理由は、フロントに2基のモーターを持つeアクスルの上部に配置するため、全高の低いエンジン・ユニットが必要であり、プレミアム・ラグジュアリー車にふさわしく低振動が追求できることである。
上部がエンジン、下部が2基のモーターを内蔵するeアクスルちなみに、このeアクスル+エンジンの上にワイングラスを置いて走行してもワインは全く溢れることはないという。
また、eアクスルの上部に配置するため、BYD 4H20型エンジンは完全なドライサンプを採用しており、10本のオイルラインにより電動油圧制御が行なわれている。燃料タンクは60Lの容量を備えており、混合航続距離は1000kmとされている。
なお「U7」の価格帯は中国現地価格で約1300万円~1460万円となっており、従来のラグジュアリー・ブランドに対して価格競争力も極めて高いということができる。
仰望オート 公式サイト
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BYDオートジャパン 公式サイト
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みんなのコメント
BYDシールの5年後残価率12%、7年後残価率0.5%とか・・
ここまで酷い残価率は見たことない。
こんなメーカーが頂点を狙う?
底辺を狙うのまちがいだろ?
このコメントにアンチな意見の方、是非ともBYD買ってやってください!
昨年は2000台ほど新車が売れたと言ってるが
200台程が中古車サイトに出回ってますよ!