■bZシリーズ最小となる「bZスモールクロスオーバー」の特徴は?
トヨタは「バッテリーEV戦略に関する説明会」を2021年12月14日に開催し、同社のEVシリーズ「bZシリーズ」のコンセプトモデルとして、新たに4台を世界初公開しました。
【画像】トヨタが新型「bZ」を連続公開! 新型SUV「bZスモールクロスオーバー」などの実車を画像で見る(20枚)
これでbZシリーズは既に発表されている「bZ4X」とあわせて全5台となりましたが、5台中3台がSUVとして登場。近年のSUV人気に応えるラインナップになっていることがわかります。
それぞれ、どんなSUVタイプのEVとして登場するのでしょうか。
「バッテリーEV戦略に関する説明会」のなかで、トヨタはbZシリーズ以外もあわせて全16台のEVを世界初公開しました。そのなかで、唯一発表済みだったモデルが「bZ4X」です。
bZ4Xは、2021年10月29日に日本仕様の詳細が公表されたミディアムセグメントのSUV型EVで、bZシリーズ第一弾に位置づけられます。
スバルとの共同開発を通じて走りの実力が磨き上げられ、4WD車にはスバルの「X-MODE」技術を搭載。
一充電走行距離は500km前後(2WD車)を確保したほか、10年が経過しても90%という世界トップレベルの電池容量維持率を目標とし、安心して長く使えるEVを目指したと説明します。
bZ4Xは2022年年央から、日本、北米、中国、欧州など各地域に導入される予定です。
※ ※ ※
bZシリーズのなかで、bZ4X以外にトヨタが発表したSUVタイプのEVが3モデル存在します。
まずもっともコンパクトなモデルが「bZスモールクロスオーバー」です。前述の説明会で、トヨタの豊田章男社長は「ヨーロッパや日本を意識した小さくても快適な室内をもつバッテリーEV」と紹介。
電費性能を高め、走行1kmあたりの必要なエネルギー量が125Whという、コンパクトSUVクラストップの電費を目指して開発されているといいます。
外観は、小さいながらもタイヤの踏ん張り感が強調されたSUVらしさ溢れるデザインを実現。くさび形のルーフラインも採用され、欧州に投入されるガソリンエンジンの小型車「アイゴX」との共通性も感じられます。
あわせて、クーペルックの美しいシルエットを持つミディアムクラスのSUVとなる「bZコンパクトSUV」や、bZシリーズで唯一ラージライズとなる「bZラージSUV」も公開されました。
bZラージSUVは、3列目シートも配置可能な設計で登場する見込みです。
トヨタが前述の説明会で発表したEVを見ると、bZシリーズ以外にも多数のSUVが存在。近年定番化しつつある、世界的なSUVニーズに応える車種構成になっているといえるでしょう。
説明会で初公開したEVについてトヨタは、そのほとんどの車種を数年以内に投入するとしています。
それではここでクイズです。
bZシリーズの発表より以前にトヨタが開発した小型EVのひとつに「eQ」が存在します。このクルマのベース車はどれでしょうか。
【1】bB
【2】オーパ
【3】iQ
【4】ウィルサイファ
※ ※ ※
正解は【3】の「iQ」です。
iQは、2008年から2016年まで販売された全長約3mの小型車です。eQは、iQをベースに高出力のリチウムイオン電池を搭載。104Wh/kmという電費性能を実現しました。トヨタは、この電費性能について2012年8月時点で世界トップだったと説明しています。
eQは、2012年12月以降日本と米国において、自治体や特定利用者向けに限定導入されました。
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みんなのコメント
あとは市販化にあたり、どれだけコンセプトモデルに近いデザインで発売されるか注目です。
極端なトーンダウンは避けてほしいですね。
市販化でガッカリのパターンも多々あるので…。
電気機関は結構大昔から存在していて、効率化技術も枯れているので、電気自動車の電費はものすごく差別化出来るとは思えない。家のアウトランダーでも、高速道路で回生が少ない時でも上手く行けば8km/kWh出る時がある。
ほとんどが重量や空気抵抗や摩擦によるので、軽くて小さい方が俄然有利だ。
新技術とかで頑張って電費を稼いでも、バッテリーの密度が上がればすぐに逆転されるので、当面はそちらの競争が主戦場だろう。
消費者としては購入価格につきる。ガソリン車と比較して同じ距離を走る時の電気代がガソリン代の概ね1/3とは言え、5万キロ位で精算出来る位の価格差(20~25万円位)で出して貰えると良いなあ。