9月14日(日)、南米チリ中部ビオビオ州にて2025年WRC世界ラリー選手権の第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』の最終日デイ3が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が今季5勝目となる総合優勝を飾った。またオジエ/ランデ組は、日曜日のタイムのみで争われるスーパーサンデーもトップで終えている。
日本の勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合7位/スーパーサンデー8位でラリーを終えている。
【最終結果】2025年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ パワーステージ後
■オジエの強さが光った最終日。SS14では勝田貴元が印象的な走りを見せる
デイ2終了時点で首位に浮上したオジエ。しかし、2番手につけたエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)とのギャップはわずか6.3秒と僅差であり、最終日も接戦が予想された。
前日から一転して好天に恵まれた日曜日の走り始めとなった全長18.62キロメートルの『ララケテ』で行われたSS13ではオジエがステージウインを飾るも、エバンスとのステージタイム差は0.9秒と、僅差ながらオジエが総合首位を守った。
続く全長8.78キロメートルの『ビオビオ』で行われたSS14では、勝田の走りが光った。昨年のチリ戦をスキップしたこともあり、経験値の面でライバルとギャップがありデイ1、デイ2は苦しい戦いが続いた勝田だったが、このSS14ではステージウインのエバンスに1.1秒まで迫る2番手タイムを記録。トヨタ勢がトップ5を占めるなか、ステージ3番手となったオジエを0.02秒上回る印象的な走りを見せた。
SS14終了時点でオジエとエバンスの差は5.9秒とわずかに縮まった。そうして迎えたSS15は『ララケテ』の再走となるなか、オジエがエバンスを4.4秒引き離す走りでエバンスとのギャップを10.3秒まで広げた。
最終SS16でもオジエの走りは輝きを放ち続け、ステージウイン。最終的にエバンスに11.0秒のギャップを築いて『ラリー・チリ・ビオビオ』の総合優勝を飾った。また、オジエはスーパーサンデーもトップで終えたことで、合計35ポイントを獲得。エバンスを2ポイント上回り、ドライバーランキング首位に浮上した。3位にはデイ1首位のアドリアン・フルモー(ヒョンデ)が続いた。
トヨタにとってチリでの勝利は、今季10勝目となると同時に、WRC通算103目の勝利だった。これでトヨタはシトロエンを超え、WRC最多勝利記録を持つ単独マニュファクチャラーとなった。また、ヒョンデとのポイント差を125ポイントに広げ、5年連続のマニュファクチャラーズタイトル獲得にも大きく前進したかたちだ。
デイ1でのマシントラブルからエンジン交換を実施し、エンジン温存のためにデイ2もリタイアしてデイ3に勝負をかけたオィット・タナック(ヒョンデ)だったが、交換したエンジンにもトラブルが起き、スーパーサンデー5位の1ポイントしか獲得することは叶わなかった。
■オリバー・ソルベルグがWRC2クラスタイトルを獲得
また、WRC2クラスは今大会でタイトル争いが決し、プリント・スポーツから出走したオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(トヨタGRヤリス・ラリー2)がクラスチャンピオンに輝いた。
ソルベルグは昨年の同大会でパンクに見舞われ、王者となったパヤリからわずか3ポイント差で2024年のタイトル獲得を逃していた。2025年は前年の最大のライバルであったパヤリが在籍したプリント・スポーツに移籍し、クルマもシュコダからトヨタGRヤリス・ラリー2に変わった。新体制で挑んだ今季は10戦中5勝と他を圧倒。シーズン終了まで3大会を残すなか、早々にWRC2クラスタイトルを決めた。
ソルベルグは、2003年のWRC王者ペター・ソルベルグの息子で現在23歳。今季はWRC第8戦『ラリー・エストニア』に、TOYOTA GAZOO Racing WRTから参戦すると、スポット参戦ながら自身初の総合優勝を飾っていた。
2025年WRCの次戦は、ターマックの第12戦『セントラル・ヨーロピアン・ラリー』で、10月16~19日にドイツ、チェコ、オーストリアを舞台に開催される。第13戦『ラリージャパン』を控えるなか、引き続き、見逃せない戦いが繰り広げられそうだ。
[オートスポーツweb 2025年09月15日]
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みんなのコメント
もしそうだとしたら勝田のシートやばいな
息子は息子でも大違いだ