ショートフィルムの祭典「SSFF & ASIA」が開催27回目を迎えた。今年も新たなカテゴリーが設定され、幅広さに拍車がかかる。ショートフィルムの現在地を、映画祭代表をつとめる別所哲也にインタビューした。
エネルギーがマグマみたいにグツグツしている
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27年前、第1回の「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(以下SSFF & ASIA)」は、俳優・別所哲也の“思いつき”で始まった。
「僕がアメリカで出会ったショートフィルムの面白さをみんなに知ってもらいたいなというくらいの感覚。まさかこんなに長く続くとは思ってもみませんでした。最初の2、3年はトライ&エラーの繰り返しです。そこからはスタッフを雇ったり、サポートしてくれる企業が現れたりして、一応事業として成立しています」
映画祭の代表として、27年間続いている理由をどう考えているのだろうか?
「カッコよくいえば、そこに未来が見えること。映像ビジネス、映画産業、テクノロジーやエンテーテインメント、さらにファッションやヘアメイクなど映画周辺のさまざまなものの“はじめの一歩”が凝縮されているのがショートフィルム。人間もそうです。世界中の若い映画監督のエネルギーがマグマみたいにグツグツしている。そういう場になれたからこそ、ここまで続いてきたんだと思います」
AIを使った作品もウェルカム映画界の未来として注目されるのがAIの存在。クリエイティブな世界において、賛否両論の的になっているAIだが、SSFFでは「ウェルカム」だ。
「僕は映画って生まれながらにしてテクノロジーとともにあったと思っているんです。エジソンの時代に写真をモーションピクチャーで動かすという技術が生まれ、それを投射する技術、モノクロをカラーにする技術、SFXの技術などがどんどん生まれていった。だから新しいテクノロジーを否定するということは、映画そのものを否定するに等しい。僕も俳優、表現者ですから、AIを恐れる気持ち、不安な気持ちを持ってしまうのはわかります。ただAIも人間が生み出したものですから、そこまで恐れなくてもいいんじゃないでしょうか。自分たちのなかでコントロールしてマネジメントすれば、おかしなことにはならないと信じています」
全応募作は4592本。そのうち昨年70本程度だったAIを使った応募作が今年は275本ほどに増えた。その数は、今後も増え続けることが予想される。
「ひと口にAIといってもその使い道はさまざま。脚本を書いていたり、キャラクター造形だったり、動画編集だったり、いろいろな部分をAIが担っているし、混在もしている。みんなAIの使い方が違うから、当然作品はそれぞれ個性的。一方で手縫いのオートクチュールのように何年もかけたストップアニメーションのような作品も同時に存在するわけです。どちらも否定できないし、どちらも魅力がある。そこがSSFF & ASIAの面白さ。ノールールがルール。いま世界中でおきている、世界中の人が考えているいろいろな事象を受け止めて分かちあう。その楽しさは他にはないと思っています」
アナザーライフ、ベターライフSSFF & ASIAを見れば、映像の未来が見えてくる。
「ここ1、2年少しずつ増えているのは縦型の映像。スマホ世代にとっては、そっちのほうが馴染み深いというか慣れているんですよね。横型世代にとっては、撮るのも観るのも首が痛くなるんじゃないかって感じですけど(笑)、時代の変化と思えば否定することはできない。若いクリエイターが言っていたんですよ。『僕らは両サイドを切り落としているんじゃない。創造で補っているんだ』って。本当にそうだとしたら面白いなあと思いました」
映画祭のイベントで公開できるのは約250本。だが、4500本以上の応募作すべてを観られる“LIFE LOG BOX”の準備を進めている。
「自分の知らないアナザーライフ、より素晴らしいベターライフ、あるいは自分だけが好きなフェティッシュな世界に出あえるのがSSFF & ASIAの魅力。ダイヤモンドの鉱山というか、掘り進めれば自分だけのダイヤモンドを見つけられる。それってすごく楽しいことなんです。ショートフィルムを通して多くの人の人生が豊かによりハッピーになれば、僕としては本当にうれしいです」
SSFF & ASIA2025は、オンライングランドシアターで6月30日まで、東京会場では6月11日、グランプリを含む来年のアカデミー賞候補となる優秀賞が発表されるアワードセレモニーが行われ、LIVE配信でもみることができる。(https://www.shortshorts.org/2025/award-ceremony/)。アナザーライフ、ベターライフを探して、ショートフィルムの世界にひたってみるのもいいかもしれない。
別所哲也俳優・1965年静岡県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、90年『クライシス2050』でハリウッドデビュー。映画・舞台・ラジオで活躍し、99年より「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」を主宰。文化庁長官表彰受賞、観光庁大使等を歴任。
https://www.shortshorts.org/2025/
写真・加藤彰人 文・川上康介 編集・岩田桂視(GQ)
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